8月7日(金)から全国順次公開の映画「ハニーボーイ」より、ルーカス・ヘッジズが出演を決めた経緯や役作りの過程についてのエピソードを公開。合わせて、新場面とメイキング写真も解禁された。
本作は、2019年サンダンス映画祭を皮切りに世界の映画祭で絶賛の嵐を巻き起こし、賞レースを席巻した話題作。人気子役として活躍する主人公のオーティスは、マネージャーを務める愛情表現が不器用な父・ジェームズに振り回され、ぶつかり合う日々を過ごす。そんな彼が保護観察官のトム、モーテルに住む隣人の少女、撮影現場の大人たちとの出会いを経て、成長していく感動の物語だ。
12才のオーティスを演じたのは「ワンダー 君は太陽」「フォードvsフェラーリ」など異なるジャンルの作品でその存在感を放ってきた、ノア・ジュプ。そして22才となったオーティスを、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」でアカデミー賞にノミネートされたヘッジズが好演した。さらに父・ジェームズ役のシャイア・ラブーフは、本作で長編映画の脚本家デビューも果たしている。
この度、ヘッジズが作品出演に至った経緯と役作りの過程についてのエピソードが公開された。子役から一躍ハリウッドスターの仲間入りをしたのち、アルコール依存に陥り更生施設に入ることになったオーティス。そこで苦悩の元凶が父親であることに気づき、もがきながらも向き合おうとする青年期の姿を演じている。
出演の経緯についてヘッジズは、ラブーフが出演するということですぐに関心を持ったといい、「彼は非常に重要な俳優で、僕は彼の影響を大いに受けているんだ」と明かした。ラブーフの外面と内面を捉えるため、本人と接しながら、また彼の出演映画を見ながら研究し、それで得たものから不要だと思えることは全て排除したという。
「役柄を豊かにすると思えるものをどれくらい取り込むかとか、どこで自分の本能に従うかといったことを、慎重に考えなければならなかった。僕が演じるオーティスは、自分の父親が普通の父親らしくなってくれることを望む反面、そんな父親にさえ認められたい、愛を受けたいと思っているんだ」と思慮をめぐらせる。
また、監督のアルマ・ハレルについて「初めて会ったとき、神秘的なつながりを感じた。そのとき彼女と、仕事を通して自分自身をよく知ることについて話した。僕は、絶対にこの映画に出演したいと思ったよ」と回想。
「アルマ・ハレルは、ドキュメンタリー映画の制作を通して、どんな風に撮影すればありのままを捉えることができるかという感覚を研ぎ澄ましてきた。彼女は、良い演技を作り出すことよりも、心理状態や、その瞬間瞬間に興味があるんだ」と語るヘッジス。
「彼女の作品は全て、現実と超現実の間、現実と空想の間の境界線が曖昧になっているようだ。その両方の世界の最高の部分を引き出せるんだ」と、その演出方法についても絶賛した。
ハレル監督もヘッジズの演技だけでなく、作品選びや作品考察について感心しきりだったといい「脚本家か監督かは分からないけどいつか、必ず作り手側になると思うわ」と、彼の今後の転身を予感させるコメントを寄せている。
あわせて解禁された新場面写真は、泥酔して車を運転し事故を起こしたオーティスが更生施設に入り、プールサイドでやる気のない態度を見せている様子や、自分自身と対峙し苦悩するシーンなどが切り取られたものだ。また、ヘッジスがハレル監督と相談中のメイキング写真も解禁。
更生施設では、PTSDの兆候があると診断され、「まさか」と驚くオーティス。原因を突き止めるために、今までの思い出をノートに書くようにと言われた彼は、過去の記憶を辿り始める、果たしてオーティスは過去と対峙し自分を取り戻せるのか…?結末が気になる本作は、8月7日(金)に全国順次公開となる。
<作品情報>
「ハニーボーイ」
2020年8月7日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督:アルマ・ハレル
脚本:シャイア・ラブーフ
出演:ノア・ジュプ ルーカス・ヘッジズ シャイア・ラブーフ
配給:ギャガ
<ストーリー>
ハリウッドで人気子役として活躍する12歳のオーティスは、いつも突然感情を爆発させる前科者で無職の“ステージパパ”ジェームズに振り回される日々を送っていた。
そんなオーティスを心配してくれる保護観察員、安らぎを与えてくれる隣人の少女、共演する俳優たちとの交流の中で成長していくオーティスは、新たな世界へと踏み出すのだが−−。
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