世界的建築家・安藤忠雄の“次世代への想い”に密着した4K制作・ナレーションなしのドキュメンタリー番組『安藤忠雄 次世代へ告ぐ』が8月1日(土)に放送。
建築家として手掛けた作品が世界的な評価を得るなど国内外を問わず活躍している安藤だが、建築の知識は大学や専門学校には行かずに独学で身に着けたもの。後に教授として東京大学に招かれるも、安藤は当時を振り返って「生きることと偏差値は別」と語る。
“世界のANDO”と呼ばれるようになった安藤は、意外にも幼稚園、小中学校など、多くの“子供のための施設”を作っている。その根底には、日本の子供たちの未来に対する憂慮があり、「過保護にした犬、自然に放したらどうなります? 生きていかれへん。その状態なんですよ、今は」と、子供が生き抜く力を身に付けるために何ができるのか考え続けているという。
また、ここ数年間、子供が本と出会うための施設づくりの計画を進めている安藤。今年大阪市に建てられた「こども本の森 中之島」もその一つで、番組では建設の初期段階から、新型コロナウイルスの影響で延期されたオープンまでの裏側に密着し、“子供”と“本”に込めた想いを描く。
さらにカメラは安藤忠雄建築研究所での安藤と若者たちの会話や、78歳とは思えない迫力のボクシングシーンも収録。安藤がこれまで手掛けてきた”次世代のための”建築を4K映像で撮影し、建築に込めた想いとや自身がどのように知的体力を蓄えてきたのか、その歩みを伝える。
今回のドキュメンタリーについて安藤は「子供たちが元気に走り回り、豊かな感性を育むことができるような場所づくりに長年にわたり、取り組んできました。ぜひご覧ください」とコメントを寄せている。
動画
番組情報
『安藤忠雄 次世代へ告ぐ』
カンテレ
2020年8月1日(土)前10・25~11・17(関西ローカル)
※ハイビジョン放送