8月6日(木)放送の人気教養バラエティ『プレバト!!』(TBS系)は、季節ごとに芸能人No.1の俳人を決めるタイトル戦“夏の炎帝戦”を開催。前回の春のタイトル戦でシード権を獲得し、今回決勝から参加する岩永徹也さんにインタビュー。
強い人を倒しに行くぞという挑戦者の気持ち
◆いよいよ決勝戦が始まりますね。予選の結果、名人10段のフルーツポンチ・村上健志さんや、名人2段のKis-My-Ft2の千賀健永さんら格上の方たちと競うことになりました。
頑張らなきゃというよりも強い人を倒しに行くぞという挑戦者の気持ちで挑めていますが、実は決勝からの参加でほっとしています。予選からの出場だと、決勝用の俳句と2つ作らなくてはいけないし、勝ち抜かないと決勝用に作った俳句は日の目を見ないので。今回は決勝に向けての俳句を作ることに集中できました。ただ競い合うというよりも、例えば俳句同士がけんかをするわけでなく、自分のハイスコアと相手のハイスコアが比べられることになると思っているので、自分のハイスコアを更新したいと思っています。
◆今回のお題は「ポイントカード」です。
季節性のないお題ですよね。でもお題を見た時に、すぐにいい俳句ができたんです。ただ締め切りまで時間があったので、実際にポイントカードを作って、他にも俳句を考えてみましたが、最初にできた俳句を超えられなくて…。そこからは、夏井いつき先生になったつもりで、先生ならどう添削するかを考えて、ブラッシュアップしてきました。
◆通常の査定でもすぐに俳句は作れますか?
今回はすぐに1句作れたんですが、普段は10句くらい作った中から、1句にアイデアを集約しています。特待生として出演しているので、“AI棋士”“円周率”といった得意分野だけでなく、あまりなじみのない“菊花賞”などの季語にも挑戦して、平凡な俳句にならないように心がけています。
◆これまで挑戦してきた中で難しかったお題はありましたか?
以前、「朝食」がお題の時に「ハロウィンの翌日 スープと化すカボチャ」という俳句を作ったんです。僕的には、ハロウィンは仮装をするから、“化す”を使ったんですが、夏井先生からは「その食べ物がおいしく見えない」という評価で…。それ以降は、食べ物がお題になった時は、面白いことを言ってやろうという考えになり、おいしそうには詠みません(笑)。
◆実際に、添削から影響を受けたことはありますか?
俳句に携わって、添削されながら教えていただいたことで、普段から季語や、その土地その土地の情報が入ってくるようになりました。あとは新たに影響を受けたっていうわけではないですが、漢字とひらがなのどちらを使うか、一点だけに熱量が集中していないかなど、文字の効果も考えて使うようにしていますね。また、僕の影響で家族が『NHK俳句』に投稿するようになりました。