本広克行監督、押井守監督、小中和哉監督、上田慎一郎監督が参加する映画実験レーベル「Cinema Lab(シネマラボ)」が発足。第1弾作品として、本広監督×小川紗良主演による映画「ビューティフル ドリーマー」が11月6日(金)に公開されることが決定した。
「Cinema Lab」は、参加監督たちが日本映画界に多大な影響を与えた、通称ATGこと日本アート・シアター・ギルドに着想を得て発起した映画実験レーベル。「限られた制作予算」のみを条件に、監督の作家性を最大限に生かす「監督絶対主義」で映画を制作していく。
第1弾を手掛けたのは、日本実写映画歴代興収1位の「踊る大捜査線THE MOVIE2」で監督を務めた本広監督。「サマータイムマシン・ブルース」(2005年)、「幕が上がる」(2012年)に続く、青春映画3部作の3作目として、小川紗良主演「ビューティフル ドリーマー」が11月6日に公開される。
原案は、同じCinema Labのメンバーで、本広監督がリスペクトしてやまない押井監督がこの映画のために書いた「夢見る人」。
舞台は、本広監督も学生時代に所属した「映画研究会」。映画を撮ったことのない先勝美術大学映画研究会の部員たちが“いわくつきの台本”の映画化に挑んでいく。
本広監督は、新たな試みとして、完全な脚本を用いず、おおよその筋だけを立て、現場で俳優や監督が口頭の打ち合わせで芝居をまとめる“口立て”を用いた手法で演出した。
監督としてメンバーをリードする主人公のサラを演じるのは小川紗良。カメラ担当でサラを支えるカミオに神尾楓珠、助監督兼雑用係として奮闘する映研のムードメーカー、モリタに劇団ナイロン100℃所属の森田甘路。プロデューサーのリコを藤谷理子、メイク担当のシエリを、札幌の劇団イレブンナイン出身のヒロシエリ、録音担当のウチダを、劇団スポーツの主宰の内田倭史が演じる。
また、映研OBとしてメンバーを支えるタクミに斎藤工。確かな演技力で撮影に貢献するサヤカに、秋元才加。さらに、瀧川英次、升毅が出演する。