『連続ドラマW 夜がどれほど暗くても』(WOWOW)が、11月22日(日)より放送開始される。さらに、加藤シゲアキ(NEWS)の出演が決定し、コメントも到着した。
原作は、中山七里の同名小説。デビュー作「さよならドビュッシー」で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞して以来、良質なヒューマンミステリーを世に送り出してきた中山は、今年1月にデビュー10周年を迎えた。
それを記念し、2020年は前代未聞の新刊単行本12か月連続刊行を実施しており、出版社横断の一大キャンペーンを展開中。映画「ドクター・デスの遺産 BLACK FILE」「護られなかった者たちへ」の公開が控えているほか、新木優子主演でドラマ化が発表された『連続ドラマW セイレーンの懺悔』など、次々に映像化が決定しており、まさに今もっとも旬な小説家の1人といえるだろう。
主人公でスクープを追う有名週刊誌の副編集長・志賀倫成を演じるのは、上川隆也。仕事ぶりを評価され、順風満帆なジャーナリスト人生を歩んでいたが、ある日、事態は一変する。1人息子がストーカー殺人事件を起こし、被害者とともに自ら命を絶ったのだ。スクープを追う側だった志賀は一転、追われる立場となる。
凶悪事件の容疑者家族として、世間からバッシングを受ける日々。まさに絶望の淵に立たされる中、ある出来事をきっかけに事件の真相に迫っていくことになる。少しずつ浮かび上がっていく新しい真実。そして、深い闇の中で志賀が見つけた、一条の光とは。この物語は、単なる転落劇ではない。男の慟哭と執念が引き起こす、奇跡の物語だ。
そしてこの度、週刊誌記者・井波渉役で加藤の出演が決定した。井波は、雑誌「週刊時流」の若手記者で、週刊誌報道の正義を巡り、上司である志賀とぶつかるという役どころ。やがて井波は、息子が起こした殺人事件をきっかけにバッシングされ、追われる側となった志賀を密着取材することになる。
加藤がWOWOW連続ドラマWに出演するのは、今回が初。また、週刊誌記者の役を演じるのも今回が初挑戦だ。本作のテーマのひとつである「報道の自由や意義とは一体なにか」を正面から問う重要な役どころを、文筆家としての顔も持つ加藤がいかに演じるのか。
脚本を読んでの印象について、加藤は「実際の事件などがモチーフとなっていることもあって、リアリティを感じました。情報に左右されがちな昨今において、真実を追い求める難しさ。つい見失ってしまう、人としてのあり方。他者との関わりとはなんなのか。この物語に込められた痛烈なメッセージに、強く胸を打たれました」と思いを語る。
さらに「演じさせていただく井波渉は志賀とは上司と部下ですが、話が進むにつれて一般的な関係とは異なり、いびつなものになっていきます。スキャンダルを扱う編集者は、一体どうあるべきか。なにが正しいのかわからなくなる世界で葛藤する井波には、誰もが共感できるのではないかと思います」と、自身の役柄についても明かした。加藤のコメント全文は、次ページを参照。