鶴崎修功×林輝幸×砂川信哉『東大王』放送100回直前インタビュー

特集・インタビュー
2020年09月23日

『東大王』

2016年にパイロット版が放送され、2017年4月からレギュラー化、そしてついに9月23日(水)に放送100回を迎える『東大王』。放送を目前に控え、東大王チーム3代目大将の鶴崎修功さん、林輝幸さん、砂川信哉さんにインタビュー。番組への熱い思いを聞きました。

自分自身が「変わった」と言われたら反省します(笑)(鶴崎)

『東大王』

◆もうすぐ放送100回が目前ですね。

鶴崎:番組がレギュラー化した時も驚きましたが、100回も続いているんだと思うとあらためて驚きです。

:回数もそうなんですが、何よりすごいのは、常に番組が進化しているところ。クイズの内容や新しいステージなど、視聴者の方に楽しんでもらえる工夫がたくさんあって、制作しているスタッフさんにも感謝しています。

砂川:これもひとえに応援してくださる皆さん、支えてくださる皆さんのおかげです。ところで、100回続く番組ってどれくらいあるんでしょう!?(笑)

◆レギュラー化から3年が過ぎてますから立派な長寿番組ですよ!『東大王』に出演されて変わったことはありますか?

鶴崎:僕は一般のクイズ大会に出場したりしているんですが、その会場で『東大王』がきっかけで話しかけてもらうことが増えました。自分がクイズ大会を開催する時には助かっています(笑)。

:僕は、明るくなったねと言われることが増えました(笑)。テレビに出演させていただく以上は明るく振る舞うのが大事だと思って意識していたら、日常生活でも変わってきたみたいです。

鶴崎:僕は逆に変わらないと言われますね。最初のころはヒロミさんに「ギリギリだな」と言われてましたけど(笑)、根本は変わらなくてもテレビ的な受け答えはできるようになってきたのは自分としては変化かなと。でも、僕の場合は「変わったね」と言われるようになったら反省します(笑)。

砂川:ははは(笑)。収録でうまくいかなかったと思うところがあった時に、視聴者の方が自分が思っている以上にそういうところを見ていることが分かって、見られているという自覚は芽生えましたね。あとは、クイズの準備はもちろんですが、受け答えの準備もするようになりました。初めて出演した時は、目の前のことでいっぱいいっぱいになることが多かったですが、場数を踏んだことで全体を見られるようになったので、何事においても準備をもう1段階準備を増やす習慣ができました。

:僕も芸能人チームの方たちが、解答する時にどんな工夫をされているのかを見るようになりました。分からない時は全力で間違えるとか、番組を面白く見せる工夫を皆さん持っていらっしゃるのがすごいなって。『東大王』以外の番組に出演させていただく時もあるので、そういう工夫は役立っています。同時に“東大王”として出演させていただく責任感もあるので、身が引き締まります。

◆ヒロミさんの愛あるイジりにもすっかり慣れましたか?

鶴崎:そこはさすがに100回やっていますから(笑)。慣れてきますね(笑)。番組を盛り上げるために芸人さんと僕らでイジり方を変えてくださっていて、とてもありがたいですし、そういうバランス感覚がすごい方だなと思います。

:ヒロミさんから「ジャスコ」というあだ名を付けていただいたのは非常にありがたかったです。不正解の解答で本来は恥ずかしいことなんですが、それを笑いに昇華してくださって。「ジャスコ」のおかげで自分を広く知っていただくことができているので感謝しています。でも、最近は、ヒロミさんが投げてくださったボールを僕がファールにしてしまうことが多くて…。まずはフェアゾーンに飛ばしたいです。

砂川:あ~! 僕もそれをすごく感じてます。それが最近の一番の悩みかも…(笑)。どう打ち返したらお互いにとって、場全体の空気としていいのかなと考えてます(笑)。どう返すのが最善なのかと考えすぎて、即座に返せなかったし。

鶴崎:『東大王』は正解すると問題の解説をする時間があるんですが、それが非常に難しいんですよね。ただ知っている知識を並べても伝わらないし、いくつかの知っている知識の中から、どれを言うのが大事なのかを考えてます。

:これは以前、伊沢さんから教わったことなのですが、ヒロミさんの解説の振り方が3パターンあって。知識に関する解説を求められる「何で分かったの?」、知識をどう運用したかが問われる「どこで分かったの?」、みんなが早押しボタンを押しにいけない中で押した根拠は何なのかを聞かれている「よく押したな」の3つなんですが、それを正しく打ち返せるように、解説の質をもっと上げたいです。

「伊沢さんと一対一をやってみたい!」(砂川)

『東大王』

◆活躍の目覚ましい候補生たちに期待する事は?

鶴崎:彼らは今、どんどん攻めが強くなってきているところです。これからもっと得意ジャンルが増えていくと、自然とベースの力がついてくるのではないでしょうか。

砂川:すごく順応が早いですよね。僕はそこに結構時間が掛かってしまったので。

:最近では勝負勘が付いてきたなと思います。点を取られてまずい状況できちんと決めてくれるなど、チームに大きく貢献をしてくれています。これからは各々が頻出ジャンルを押さえて基礎体力を上げていけば、もっと隙のないチームになると思います。

◆一方で、対戦する芸能人・知識人チームの方の中で、特に手強いと感じる方はいらっしゃいますか?

鶴崎:芸人さんは強いですね。FUJIWARAの藤本(敏史)さん、以前出演されたオードリーの春日(俊彰)さんなど、攻めの意識が高いので早押しに強い。最終ステージの一斉早押しでポンポンと取られると僕たちも少し焦ります。

砂川:僕はやっぱり富永(美樹)さん。読めない漢字がないんじゃないかと思うくらい、どんな難しい漢字も読んでしまう。どんどん問題が難しくなっているので、自分ももっと勉強しないと。

:オセロといえば(宮川)一朗太さんですが、対策量や知識範囲がとても広いです。た正解した問題について「出ると思ってました」とおっしゃられているように、アンテナの張り方がうまいんだなと思います。

◆皆さんに立ちはだかる存在でもあるクイズ王・伊沢拓司さんについてはいかがですか?

鶴崎:伊沢さんは『東大王』の出題傾向を熟知していますし、難易度にチューニングを合わせるのも得意なので、一対一では負けてしまうことが多いんです。対伊沢さんの勝率を上げることが僕の課題です。

砂川:僕、これまで伊沢さんとの一対一の経験がないんです。だからその強さを肌で感じてみたいですね。

:伊沢さんは他にもいろいろなお仕事されていて、すごく忙しいはずなんですけど、クイズの実力は衰えるどころか、むしろ強くなっています。伊沢さんに負ける時は押し合いにもなっていない時が多いので、まずは押し合えるくらいの知識量と勝負勘をつけたいです。

「自分なりのクイズの楽しみ方」を発見して欲しい(林)

『東大王』

◆では、皆さんにとって『東大王』とは?

砂川:好奇心の向くまま、知らないことを探求するのは昔から好きだったので、普段得た知識を試させてくれる場所、ですかね。おおげさですがあの入れ替え戦は僕にとって人生の転機と言ってもいいくらいです。

:クイズの面白さをもっといろんな人に知ってもらいたいので、『東大王』はその役割を担ってくれるありがたい存在です。問題を見て「この問題面白いな」「良い問題だなー」と感心するも良し、「なんだ、俺/私東大王よりできるじゃん」と我々と勝負して時にはこき下ろすも良し、番組を通して「自分なりのクイズの楽しみ方」を発見して欲しいと思っています。

鶴崎:『東大王』は、僕の全てのクイズ活動の中でも大きな一部分を占める存在です。自分が『東大王』に出演することで、クイズ界に還元できるところが少しでもあると思うので、これからも頑張っていきたいと思います。

◆最後に、予選を突破し挑戦権を得た日本全国の視聴者200人と対決する100回目の放送への意気込みを教えてください。

鶴崎:対戦相手が分からないという難しさがあるので、番組初回の時と同じような緊張感があります(笑)。負けてしまうのは悲しいので、序盤でいかに相手を把握して、東大王らしい戦いを見せたいと思います。

:臨機応変に対応することが大事になると思いますが、何事も“初めて”というのは楽しみです。

砂川:どんな強敵が相手でも東大王は壁なんだというのを見せたいですね!

PROFILE

IQ165の天才
鶴崎修功
●つるさき・ひさのり…1995年4月19日生まれ。鳥取県出身。正確無比な東大王チーム3代目大将。東京大学大学院博士後期課程生。

東大文学部の叡智
林輝幸
●はやし・てるゆき…1997年7月2日生まれ。富山県出身。“ジャスコ”と呼ばれる愛されキャラ。東京大学文学部に在籍中。

ミスター東大ファイナリスト
砂川信哉
●すながわ・しんや…1995年1月6日生まれ。沖縄県出身。『SASUKE』出演も果たした筋肉自慢。東京大学工学部に在籍中。

番組情報

『東大王』
TBSほか
毎週水曜 後7・00~8・00

©TBS

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