10月9日(金)に全国公開の映画「星の子」より、主人公のちひろ(芦田愛菜)が新任の数学教師・南隼人(岡田将生)に一目惚れをするシーンの本編映像が解禁された。
本作で芦田愛菜が演じるのは、撮影時の自身と同じ中学3年生の少女ちひろ。“あやしい宗教”を深く信じている両親のもとで、多難な青春に翻弄される複雑な感情を圧倒的な演技力で表現し、女優としてのあふれんばかりの才能と輝きがほとばしっている。
原作は「むらさきのスカートの女」で、第161回芥川賞を受賞した今村夏子。いま最も次作を期待されている気鋭の作家であり、本作が初の映像化作品となる。監督・脚本は「日日是好日」「MOTHER マザー」の大森立嗣。音楽の世武裕子をはじめ、「日日是好日」のスタッフが再集結し、少女の繊細な揺らぎを大切に描き出した。
今回解禁されたのは、中学3年生となったちひろが、始業式で新任の数学教師・南隼人に一目惚れをするシーンの本編映像。スーツ姿のイケメン先生に女子生徒たちが歓声をあげる中、ちひろも声には出さないが瞬きを忘れたかのように彼をじっと見つめている。胸の高鳴りと戸惑いが交わったような表情が印象的だ。
そして、その後とった行動はなんと、南先生が顧問を務めるテニス部への入部申し込み。しかし「ちひろで3人目だよ。あのね、3年生の応募は受け付けてないの」と諭され、思わず固まってしまう。
そのため入部はかなわなかったが、授業中も南先生の似顔絵を描き続けるなど、仲のよい友だちからはストーカーとからかわれるほど彼に夢中になり、心ときめかせながら学校生活を送っていた。
しかし、その後に続く予告編では、南先生がちひろに「迷惑なんだよ!」「その変な水もしまえ!」と怒鳴る姿が映し出される。一体、ふたりの間に何が起こったのか?緑のジャージを着て、夜の公園で奇妙な儀式をするちひろの両親を南先生が見てしまったことから事態は動き出す…。
本作で南先生を演じる岡田は、映画では「告白」以来の先生役だ。岡田は、自身の役柄について「若さゆえの勢いもあって、善と悪が分からなくなる、空気が読めなくなる先生」と分析。
ちひろに怒りをぶつけるシーンについては、「難しかった」と話す。大森監督から「もう少し感情的になってもいい」「子どもっぽくなってもいい」などのアドバイスを受けながら演じきったといい、「こういう役は新鮮で、そういう意味では楽しい役でした」と振り返った。
ちひろを大きく揺さぶり、物語を動かすキーマンとそれに対峙した彼女。果たして今後どんな事件が起こるのか?ふたりの行方に注目だ。
<動画>
本編映像
<作品情報>
「星の子」
2020年10月9日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
キャスト:芦田愛菜 岡田将生 大友康平 高良健吾 黒木華 蒔田彩珠 新音 永瀬正敏 原田知世
監督・脚本:大森立嗣
原作:今村夏子『星の子』(朝日文庫/朝日新聞出版刊)
配給:東京テアトル、ヨアケ
<WEB>
公式サイト:http://hoshi-no-ko.jp/
©2020「星の子」製作委員会