椎名桔平「『鬼滅の刃』で例えると『全集中』」舞台版「オリエント急行殺人事件」開幕

エンタメ総合
2020年12月09日

先日、都内で舞台版「オリエント急行殺人事件」のゲネプロと囲み取材が行われ、主演の椎名桔平・松井玲奈・松尾諭・室龍太(関西ジャニーズJr.)・本仮屋ユイカらキャスト10名と演出の河原雅彦が登壇した。

世界的なベストセラー作家であり、“ミステリーの女王”と呼ばれたアガサ・クリスティによって1934年に発表された長編推理小説「オリエント急行殺人事件」。名探偵エルキュール・ポアロが軽妙に事件を解決するさまが世界中の人々を魅了し、長きにわたりドラマ・映画化されている。

そして、本作は2017年に世界初演の幕を開けたケン・ルドウィック版の舞台脚本を、2019年公演に続き、演劇界の奇才・河原雅彦が演出。アガサ・クリスティ生誕130周年となる2020年、河原と椎名桔平という豪華初タッグによる待望の再演が実現した。また、劇中でポアロが対峙する一癖も二癖もある乗客たちを演じる俳優陣からも目が離せない。

舞台出演が2年ぶりとなる椎名は、まず「1か月半くらい毎日のように稽古をさせていただいて。河原さんがとても分かりやすい細かな演出をしてくださり、共演者の皆さんとひとつになってこの作品を作り上げることができたと実感しています」と河原への感謝を述べる。

続けて「この舞台を『「鬼滅の刃」無限列車編』で例えると『全集中!』ですね。力を抜けるところが本当に無いんですよ。個人的には膨大なせりふ量との戦いでもありますが、これだけの人数が同じ舞台上にいる時間が長いので、それぞれが1センチ単位で動くというようなことをずっとしています」とその演出についても明かした。

対する河原は、椎名について「素敵な方です。穏やかで話しやすくて、桔平さんが真ん中に立ってくれていることでみんなリラックスできている部分もあると思います。ポアロは本当に大変な役なのですが、とてもダンディーにウィットをもって演じてくださっていて。桔平さんにやっていただけて良かったです」と絶賛。

2019年に引き続き、ヘクター・マックイーン役で出演する室龍太も「いかにも大人の男性という感じですごくかっこいい方なんです。でも茶目っ気もあって」と。自身については「今回も同じ役をやらせていただくということで、また違う姿を見せられたらいいなと思います」と意気込みをのぞかせた。

今回が初出演となるアンドレニ伯爵夫人役の松井玲奈は「オリエント急行という素晴らしい車両に毎日のように乗れることがとても幸せです。映像の効果もあって本当に走っているように見えるので、私もお客さんになって客席からこの作品を見てみたいなという気持ちもあります」と鉄道が大好きな彼女らしいコメントを。

さらに「多くの方に愛されている作品ですので、物語の結末を知っている方もいらっしゃると思いますが、舞台ならではのエッセンスがたくさん効いていて、きっと皆さんに驚いて頂けると思います」と作品をアピールした。

椎名はそんな共演者たちについて「みんな人柄が素敵で、せりふに追われる頼りない私をいつも柔らかな視線で見守ってくれていました。色々なキャラクターがいて、本当にバランスの良く取れたカンパニーです」と笑顔を浮かべる。

最後は「感染対策などしっかりとやって頂いておりますので、ぜひ安心してシアターコクーンにお越しください。このような時期でネガティブな気持ちになってしまっている方にも、楽しさや勇気、そういったポジティブな気持ちを与えられるパワーが僕たちの芝居にはあると思っています」と締めくくった。

舞台版「オリエント急行殺人事件」は、12月8日(火)〜27日(日)まで東京・Bunkamuraシアターコクーンで上演中。

<WEB>

公式HP:https://www.orientexpress-stage.jp/
公式Twitter:https://twitter.com/orient_St

撮影:岩田えり

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