坂本昌行主演の舞台「Oslo(オスロ)」の初日公演に先駆け、坂本、安蘭けい、福士誠治、河合郁人のコメントが到着した。
本作は、2017年トニー賞 演劇作品賞をはじめ、オビー賞、ドラマ・デスク賞など数々の演劇賞を総なめにし、アメリカ演劇界を席巻した話題作。史実を基に描かれた重厚な人間ドラマが高い評価を得て、ニューヨーク、ロンドンで上演され、満を持して日本初演を迎える。
主演を務めるのは、坂本昌行。共演には、安蘭けい、福士誠治、河合郁人、そして相島一之、益岡徹が集結する。
演出は、第22回読売演劇大賞最優秀演出家賞、第56回毎日芸術賞・千田是也賞を受賞するなど、その演出手腕が高く評価されている気鋭の演出家、上村聡史が手掛ける。
キャストコメント
坂本昌行(テリエ・ルー・ラーシェン役)
稽古中から感染対策をしっかり行いながら、稽古に励んできました。いよいよ初日を迎えられるということが、とてもぜいたくに感じられますし、無事に幕を開けるのは僕たちの使命だというようにも感じています。河合は、最初心配でしたが吸収力がありました。二役目が少しひょうきんで潤滑油になるような役どころなので、ちょっとオイシイなと嫉妬しています(笑)。
オスロ合意というと難しい話のように思えるかもしれませんが、その水面下で動いていた人々の心情を描いた物語ですので、きっと何かしら心に刺さるものがあって、勇気づけられるような作品だと思います。幕を開けてお客様に見ていただき、そして最後まで完走できるようキャストスタッフ一丸となって頑張りますので、楽しみにしていてください。
安蘭けい(モナ・ユール役)
初日を迎え、ようやくここまで来られた、という気持ちです。稽古中もリラックスしているようで、感染対策もあり緊張の日々…という不思議な感じでしたが、いよいよ開幕と思うとまた緊張します(笑)。セリフの中には、語りとして年号や事実を話す長めのものもあり、ひたすらに読んで書いて口にして、覚えました。
この作品は「夫婦で世界を変える」という決意から始まるお話ですが、観ていただいた皆さまに世界という大きなことではなく、小さなことでも一歩を踏み出せるような気持ちになっていただければ、と思っています。無事に千穐楽を迎えられるよう、頑張りたいと思います。
福士誠治(ウリ・サヴィール役)
稽古では感染症対策でずっとマスクをしていました。劇場に入って初めて、表情全体が見られたので、こんな表情をしていたんだ、という驚きとともに、こうしたご時世のなか、初日を迎えられることをとてもうれしく思っています。
河合さんは坂本さんの後輩ですが、実は僕も同じ高校というつながりの後輩なんです。僕の方が絆が深い! と思っています(笑)。物語は『このままではいけない!』と、立ち上がった人物たちが描かれています。この状況ではありますが、今だからこそ、娯楽を楽しく思う気持ちも大事だと思いますし、舞台に立つ意味もありがたさも、かみしめています。
河合郁人(二役:ヤン・エゲラン役/ロン・プンダク役)
今回僕は、二役務めることもあり、いろいろと考えてしまっていました。二役目の准教授の役が少しひょうきんな役で、坂本君から『普段の河合らしい雰囲気で大丈夫なんじゃない?』と一言もらって、とても気持ちが楽になりました。稽古場での坂本君は本当にかっこよくて、学ぶところもたくさんありました。お父さんみたいな存在です! いろいろと盗めるところは盗んでいきたいと思います。
本当にあったことの裏側を描いた人間ドラマなので、いろいろと勉強になっています。俳優・河合郁人を観てください。