YouTubeで400万回再生を記録し代表曲となった「好きな人」(作詞作曲:奥 華子)や、自身の最速再生記録を更新中の「あなたの彼女じゃないんだね」(作詞作曲:wacci橋口洋平)など、失恋・片思いソングが多くの共感を呼んでいる上野優華。そんな彼女の新曲「愛しい人、赤い糸」は、「魔法の絨毯」がTikTokを中心に大バズり中の川崎鷹也が書き下ろした珠玉のバラードだ。切なく沁みる歌声を持つ彼女は果たして、どんなパーソナリティの持ち主なのか。音楽面だけではなく、その人間的魅力にも迫るスペシャルインタビュー。
「“そこにしかない魅力”があるものをすごく好きになるのかもしれない」
◆『上野優華の角打ちゆうか』(tvk)という番組をやられていますが、やはり上野さん自身もお酒が大好きなのでしょうか?
だいぶ好きですね。そのために生きていると言っても過言ではないくらいで(笑)。「今、一番好きなものは何ですか?」と聞かれたら、お酒だなと思うくらいに好きです。
◆それは相当な…(笑)。とはいえ2013年のデビュー時はまだ15歳ということで、お酒を好きになるきっかけは何だったんですか?
10代の頃からも周りのバンドメンバーやスタッフさんたちが、お酒を飲んでいる姿はずっと見ていて。仕事終わりの一杯のためにみんなが頑張っている姿を見て、「どんなにおいしいものなんだろう?」という感じで憧れる気持ちが強かったんです。
◆仕事終わりの一杯に憧れる気持ちがあったと。
それで20歳を迎えることになって。2月5日が誕生日なんですけど、前日の2月4日にライブをやったんですよ。その打ち上げで、夜12時を越えてから私がビールを飲む姿をみんなで見るという会をやったんです(笑)。
◆やはり格別な味だった?
いや、その時はあんまりおいしいと思わなかったんですが、やっぱり20歳を超えて”お酒を飲める喜び”というものがあるじゃないですか。それがうれしくて、“おいしくないな”と思いながらも飲んでいたら、もう替えが利かないものになりましたね。
◆ちなみに今、一番好きなお酒は何なんですか?
今は、ワインが一番好きですね。私がお酒に求めるものって、そこにしかない味や深みなんですよ。例えばカルピスサワーだったら“カルピスでも全然いいな”と私は思っちゃうので、そういうものは他にも替えがいっぱいあるというか。でも赤ワインの重たさって他にはない魅力があって、そこがすてきだなと思うんです。ワインはいろいろな種類があって、奥が深いんですよね。
◆“替えが利かない”という意味では、アーティストとしての存在感や歌声について目指すところでもあるのでは?
このお仕事もそうですけど、“そこにしかない魅力”があるものをすごく好きになるのかもしれないですね。お酒や食べ物とかもそうで、例えば珈琲の“苦さ”が私はすごく好きなんですよ。いろんなものに対して、そういう唯一無二の魅力を持つものが好きなのかもしれないです。
◆自分自身がそういう存在になりたいわけではない?
どうだろうな…? 私自身はわりと平凡な人生を送っているタイプなので、そういう憧れももしかしたらあるのかもしれないですね。学生時代の通信簿もオール3みたいな感じだったんですけど、それって逆に珍しいじゃないですか。これまですごく平均的に生きてきたので、そういう抜きん出た魅力みたいなものを求める気持ちはあるのかもしれない。