松本まりかインタビュー「今までに演じたことのないコミカルなキャラクター」『最高のオバハン 中島ハルコ』

特集・インタビュー
2021年04月10日

林真理子の原作をドラマ化した『最高のオバハン 中島ハルコ』で、大地真央さん演じる主人公・ハルコに翻弄されるアラフォー女子・いづみを演じる松本まりかさん。怪演を封印し、コミカルなドジっ子を演じる彼女に、女優としての新たな挑戦について聞きました!

◆最初に脚本を読まれた時の率直な感想を教えてください。

今まで演じてきた役とは違うイメージの役に、私を選んでくださったことが、とてもうれしくて光栄でした。今までは悪女だったり、派手キャラだったり、トリッキーというか、どちらかというと少数派の役をやることが多かったと思うんです。でも、いづみは圧倒的な多数派。仕事や恋愛に悩む同年代の女性という意味では、自分の素に近いというか、等身大で演じられるかも? という印象が強かったです。そして、いろいろと面白いことができる役だなとも思いました。

◆いづみは大地真央さん演じるハルコの言動に、次々巻き込まれていくコミカルなキャラでもありますよね。

リアクションする、いわゆる受け芝居ですが、考えながら演じるというより、感じるままに演じている気がします。いつもお芝居について考えすぎてしまうので、何も考えないで演じることが大事だと思っていたんです。そんな時に、いづみという役に出会って最初はちょっと悩みながらだったんですが、今ではいづみを演じることが自然になりました。ひょっとしたら自分といづみがシームレスで性に合っているのかも? って、思っています。

◆どんな役柄を演じられる時も悩まれるのでしょうか?

そうですね。毎回悩んでしまうんです。役になじめばなじむほど、自由になれると思うんですが、最近では『竜の道 二つの顔の復讐者』で演じたまゆみは、終始がんじがらめな役だったので、とても悩みましたし、撮影中も大変でした。今回のいづみもこれまで演じたことのない役なので、最初は「絶対に悩む」と思っていたんですが、私自身が忙しかったこともあって悩む時間もなかったんです。そんな自分の置かれた立場みたいなものも、ハルコさんに翻弄されていくいづみにそのまま生かされているのかもしれません。

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