映画大好き芸人のこがけんが、5月28日(金)に『金曜ロードショー』(日本テレビ系 後9・30~11・24)で放送される「スタンド・バイ・ミー」の見どころを語った。
こがけんは、昨年の『M-1グランプリ』で、おいでやす小田とのユニット・おいでやすこがとして準優勝を果たし一気にブレーク。実は映画にとても詳しく、映画ものまねを得意とする一方、映画評論なども多数執筆している。
なお『金曜ロードショー』の直前に放送される『まもなく金曜ロードショー』(後8・54/関東ローカル)でも、こがけんが得意の映画ものまねも交えて作品を紹介する。
こがけん コメント
◆注目ポイントは?
何と言っても、リバー・フェニックスが演じているクリスという役です。クリスは家庭環境に恵まれず、非常に苦労しているんですが、ただ仲間思いで仲間を正しい方へ導こうとするという、非常にリーダーシップがあって、リーダーとしてなくてはならないものを全部持っている存在なんですね。この作品の屋台骨を支えているといっても過言じゃないと思います。
リバー・フェニックスは、残念ながら23歳で急逝してしまいましたが、その弟が、映画「JOKER」で一昨年のアカデミー賞主演男優賞をとったホアキン・フェニックスです。
彼は長らく兄のことを深く語らなかったのですが、アカデミー賞のスピーチでも兄について触れたり、インタビューでは“リバーは亡くなった後も、僕のことを精神的にずっと導いてくれている”と語ったりしています。まさに他の人を思いやって正しい道に導こうとするというこの「スタンド・バイ・ミー」の中のクリスとリバー・フェニックスが重なるんですね。そういう意味で見ても、「スタンド・バイ・ミー」ってすごく奥深い作品だなと思うんです。去年、ホアキン・フェニックスが第1子を授かり、その息子につけた名前が、なんと“リバー”ということで、これはもう本当にすてきな話だと思っています。
そもそも、“死体を探しに行く”っていう設定が面白いですよね。冒険映画は数あれど、目的が財宝とかCIAのデータなら分かりますが、死体を探しに行くってなかなかないですよね。
ホラーの王様スティーブン・キングが書いた原作タイトルは「The BODY(死体)」なんですが、その死体っていうのは、おっかなびっくりで見てみたいというワクワク感と、そのもののズバリ恐怖の対象という二重の意味があると思っています。12歳の彼らはもうすぐ中学に進むわけですが、ワクワクと、その恐怖とか不安みたいなものも投影されているのではないかと。そういうのも面白いところだと思うんですよね。
◆好きなシーンは?
森の中でみんなでたき火をして暖を取っているシーンが大好きですね。
たき火を前にして素直になって、お互い思いの丈をしゃべって距離が縮まるっていうのもすごくいいんですけど、銃を持って交互に見張りをすることになり、バーンがびくびくしながら見張りをする姿がめちゃくちゃかわいいんですよ。この見張りのところにそれぞれの個性が出るという…そこもすごく面白いです。
『金曜ロードショー』
日本テレビ系
「スタンド・バイ・ミー」
2021年5月28日(金)後9・30~11・24
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