6月20日(日)に放送・配信がスタートするTEAM NACSの結成25周年とWOWOWの開局30周年を記念した超ビッグプロジェクト『がんばれ!TEAM NACS』の完成報告会見が行われた。TEAM NACS(森崎博之、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真)が登壇したその模様を前後編に分けてリポート。
本作は、TEAM NACSの出身地である北海道を盛り上げる応援企画で、TEAM NACS の結成25周年とWOWOWの開局30周年を記念した超ビッグプロジェクト。メンバーがあの名作映画をオマージュしたヒーローに扮し、吉田羊が悪役“女帝デロリアン”として参戦する「バック・トゥ・ザ・戦隊・フューチャーズ」を皮切りに、国民的グループを目指して楽曲制作や「NACS新メンバーオーディション」を開催など気になるプロジェクトがめじろ押しとなっている。
本作の話を聞いた時の感想を問われ、森崎は「私はまだまだ先の企画のつもりで面白そうだなと、マネージャーの話を聞いていたら、『撮影は来週です』と言われ、心の準備ができる前に撮影が始まったんです」と打ち明け、「知らず知らずのうちに撮影が進んで、気づいたら撮り終わっていて。今となってはあまり覚えていないという(苦笑)。ドラマを撮ったっていう気持ちになる前に終わりましたし、僕たちこういうグループなんですとしゃべっただけだった。演技をやった、せりふも言った覚えもないし、何となく私たちの生態を撮っていただいたドキュメンタリーなんじゃないかなと思います」と撮影が終わった後の気持ちを吐露。
また、本作のスタッフ陣を、安田は「堀切園(健太郎)監督をはじめ、さまざまな作品を撮っていらっしゃる方に撮っていただきました。非常に豪華な中で我々5人のバカバカしいことを切り取ってもらいました」と明かし、「この作品はフェイクドラマ。設定がある中で物事が進んでいくんですけど、脱線していったり、無駄なトークがあって、そんな無駄な部分を切り取られることで、新しいジャンルのものができていると思います。これを機にまだまだ我々TEAM NACSをご存じじゃない人にも知ってもらえたらなと思います」とアピールした。
作品の感想を問われると、安田は「素の自分とは違うものをいろんな形で演じてきたものが個々に礎となってあると思うので、いろんな顔が見えるのではないでしょうか。素の顔に見えているような感じで、自分自身を演じているような、我々ならではのものが出来上がっているんではないかな」と語った。
また、大泉もスタッフ陣について「カメラマンさんが本当に豪華でしたね。私がこの先出演する作品のオファーを断られたカメラマンさんがなぜかこの現場にいまして。この『がんばれ!TEAM NACS』にそんなにいいカメラマンさんが必要だったのか、よく分からないぐらい無駄に豪華でした」と大泉節がさく裂。続けて「映像がめちゃくちゃカッコよくて素晴らしいですし、堀切園さんといういい監督さんがやってくださっていますから、あれだけ多く撮ったインタビューが絶妙に切り取られていて、ドキュメンタリーにしか見えない。実際に本編を見てびっくりした」と作品の完成度を絶賛した。
「NACS新メンバーオーディション」を発案したという戸次は「昨今、オーディションが熱いじゃないですか。その流れを受けまして、オーディションというのを入れたらいいんじゃないかなと僭越ながら提案させていただきました。我々世代にはたまらない、『スター誕生』のような、素晴らしく面白いシーンになっていると思います」と明かした。
また、音尾は「このストーリーは、我々の25周年を祝うためにどうしようかと5人が1人ずつ奮闘するお話。そのオーディションのシーンにたどり着くまでに、私もいろいろありまして、この番組の途中ぐらいまで包帯を巻いているんです。誰だか分からない感じになっていたので、オーディションに来た人もどうやって触れていいのか分からない空気になってしまって…(苦笑)。外してOKの指示が出たので、いいタイミングで外したんですけど、どの時点で包帯を外したのかが1つの見どころだと思うので、期待してほしい」と語った。
その後、それぞれが『がんばれ!TEAM NACS』からお気に入りのシーンを上げていくことに。
森崎は、5人での入浴のシーンを上げ、「バラエティ番組を長年やっていますから、初めてではないと思うんですけど、5人でのほほんと温泉に入ったのが印象的。北海道の奥座敷ともいわれる定山渓温泉のホテル鹿の湯・花もみじさんのお風呂をお借りしたんですが、特別な感じがありました。この時期に、ちゃんと5人で裸でお風呂に浸かれるんだっていうのがうれしかったんです。そうしたら、それがメインビジュアルにも使っていただきました」と近くにあったポスターをまじまじと見て、「何で音尾君は脇を隠してるんだ? どうしてこんなことしたの」とツッコミを。音尾は「セクシーアピールです」と理由を返答すると、大泉が「隠すくらいなら脇を上げなきゃいい」とさらにツッコまれていた。
安田は、1人で行った「変態仮面」のオマージュをしたロケを。「ステイホーム中に散歩をしていてピラティスのポーズをしている女性の看板を見つけたんです。毎日歩いていくうちに、それを見るたびにあいさつをするようになりまして(笑)。今回、こういう企画があって、『何かバカバカしいことないですか?』とスタッフさんに聞かれた時に、『変態仮面』のオマージュはどうですかってなって。それで『やりたいことはありますか?』と聞かれて、パッとその看板を思い出して、その女性に会いたいとなって、ポージングを習うことを提案したら、スタッフさんが見つけてくださったんです。その女性にOKを頂いて、ポージングを教えてもらったんです」とロケの経緯を語った。
続いて、戸次は1つ目に「バック・トゥ・ザ・戦隊・フューチャーズ」での吉田羊とのシーン、2つ目に「NACS新メンバーオーディション」の一部のシーンを上げ、「吉田羊さんが超ノリノリでこの企画に参加してくださいまして、『何でそんなにノリノリなんですか』と尋ねたら、『TEAM NACSの皆さんとそれぞれ仕事はしたことはあるけど、一堂に会した皆さんと仕事をするのは初めてで』と、そこにすごくやる気を見いだしてくださいまして。その吉田さんのやる気が“女帝デロリアン”の登場シーンに出ていたと思いました」と1つ目のシーンを説明。2つ目に関しては「言葉はいらないです。どの国の人に見せても面白いものになっています」と語った。
大泉は1人でロケを行ったシンガー・ソングライターの瑛人に曲作りをお願いするシーンを。「曲をお願いするんだけど、断られるという大まかな台本だった。でも、瑛人君は人の頼みを断ることができないような、頼まれたらやってしまう方な気がして。現場では全然違う展開になって…」と説明。「その場で作ってくれるんですけど、きちんと作ってとお願いしても、またその場で作り始めてしまうという(苦笑)。最終的には俺を誘って、俺に歌わせようとする。説明しても分かってくれない人が瑛人君っていう感じで出ていただきました。実際に、その場で即興で曲を作ってくれるんですけど、そのクオリティーの高さがすごくて。カッコよく作ってくれるんだとビックリしました」と瑛人の人柄と、曲作りに太鼓判を押した。
音尾は監督を務めた「バック・トゥ・ザ・戦隊・フューチャーズ」で、アクションの見本を見せたところを挙げ、「今回の一番最初の撮影がこの企画で、5人のフェイクドキュメンタリーとして、初めてトライしているあたりなんです。なので、この後どんなふうに我々は撮っていけばいいのかというのを模索しているところで、すごく難しかったなと感覚が残っています。普段はこの人たちに怒るほうではないですし、言い争いをするという集団でもないですし、どういうところで落とし込んでいこうと。がっつりとは怒れなかったんですけど、出来上がったものを見たら、それがかえって怒っている空気感が出ていて、とてもドキュメンタリーふうに見えた」と、作品の方向性が決まった重要なパートであったことを明かした。
WOWOWオリジナル『がんばれ!TEAM NACS』
2021年6月20日(日)放送・配信スタート
毎週日曜 後11・00~
※第1話無料放送