成田凌、黒木華、コムアイが出演する燃え殻原作の朗読劇「湯布院奇行」のストーリーが明らかとなった。
本作は、「ボクたちはみんな大人になれなかった」の燃え殻による書き下ろし原作を『シリーズ江戸川乱歩短編集』(NHK)で話題を呼んだ奇才・佐藤佐吉が脚本化。そして、映画「花束みたいな恋をした」「罪の声」のヒットメーカー・土井裕泰が舞台の演出を初めて手掛ける朗読劇。9月28日(火)~30日(木)に新国立劇場・中劇場で上演される。
現実と夢想の狭間で翻弄される男(成田凌)とそこへ導く女たち(一人複数役・黒木華)による耽美と官能の世界。そしてコムアイが物語全体を包み込むように歌うことで、朗読劇を超えた夢幻の世界が拡がる。
なお、TBS公式YouTubeチャンネル「YouTuboo」では成田凌と燃え殻の特別対談を公開中。公式TikTokではデュエット機能を使って成田と共演できる動画も公開されている。
朗読劇「湯布院奇行」あらすじ
物語の主人公は、緊張が絶えない都会の日常に“バグ”を起こしてしまった小説家の「僕」(成田凌)。限界を迎えた朝のラッシュ時、気がつけばアルコール度数の高いロング缶を片手に脂汗をポトポトと垂らしながら、恩人である現代美術家の沖島にメールを送っていた。
「死にたいときってどうすればいいんですかね」
そんなこじれた十代のようなメールへの返信は
「旅に出なさい。いつもより遠くまで。死にたいという感情は遠くに行きたいということです」
沖島の指示のままに僕は湯布院の渓谷堂という喫茶店にたどり着き、「忍」という女に迎えられた。自らの“バグ”について語っていたはずの僕だったが、ふと目を覚ますと旅館の一室にいた。
僕「いつからそこに?」
忍「いやだわ。ずっとですよ」
僕「僕とあなたはさっきまで溪谷堂の一階の喫茶店に…。そのあと、どうやってここに…」
ただ静かにほほ笑む忍を後に部屋を出た僕は、廊下で忍とうり二つの女性「片桐」と出会う。戸惑う僕を片桐が笑う。
「バグってらっしゃるのかしら」
片桐は沖島からのもう一通の手紙を読むよう告げる。そこに書かれていたのは、
「どんなに心地良かったとしても、百日以上滞在してはいけませんよ。百日滞在してしまったら、君は、綺麗さっぱりこの世界から溶けてなくなってしまいますからね」
今日到着したばかりだと笑う僕に、忍が言う。
「ここに来られてもう一週間。早いですねえ」
食い違う会話に恐れを抱いた僕は、柱に滞在日数を刻み込もうとして、言葉を失う。そこには、僕の字で「正」の字と二本、一週間分の日にちが刻まれていた。湯布院で織り成される夢とも現ともつかぬ世界に、彼は次第に翻弄されていき、やがて――――
成田凌×燃え殻 特別対談其の壱
朗読劇「湯布院奇行」
原作:燃え殻
脚本:佐藤佐吉
演出:土井裕泰
<出演>
私…成田凌
謎の美女…黒木華
歌唱…コムアイ
<日程>全4公演
2021年9月28日(火)
18・15開場/19・00開演
2021年9月29日(水)
13・15開場/14・00開演
18・15開場/19・00開演
2021年9月30日(木)
13:15開場/14:00開演
<会場>
新国立劇場・中劇場(東京都渋谷区本町1丁目1番1号)
製作/主催:TBS
TikTok:tbs_yufuinkikou(https://www.tiktok.com/@tbs_yufuinkikou?lang=ja-JP)
公式サイト:https://www.yufuinkikou.com