有村架純が主演を務める2022年1月公開の映画「前科者」に、森田剛が出演することが発表された。
原作は、香川まさひと・月島冬二による「ビッグコミックオリジナル」(小学館)で連載中の漫画「前科者」 。有村演じる主人公の保護司・阿川佳代が、 罪を犯した「前科者」達の更生・社会復帰を目指し、彼らと向き合い奮闘していく姿を描く。監督は「あゝ、荒野」(17)で国内の映画賞を総なめにした岸善幸。WOWOWで2021年11月に連続ドラマが放送・配信。日活・WOWOWの共同配給で、2022年1月に劇場版となる本作が公開される。
本作が約6年ぶりの映画出演となる森田が演じるのは、職場のいじめが原因で同僚を殺めてしまった男・工藤誠。工藤は出所後、有村演じる佳代の元で更生し社会復帰へ近づいていたのだが、ある日、こつぜんと姿を消し再び警察に追われる身となってしまう。
森田は「本作の脚本を読ませていただいた時に、自分に何かできるのではないかと直感的にひかれました」と話し、「今回演じた工藤誠をはじめ、何らかのトラウマを背負って戦っている人たちを描いている物語でうそがない脚本だと思いましたし、一人でもうそがあると成立しないとも思いました。少なからず、自分自身もそういう思いを持って生きているのを感じているので、すごく難しくもありますが、勝負をしてみたいと思い、出演をさせていただくことになりました」と作品への意欲を見せている。
森田の演技について岸監督は「この映画にとって、罪を犯してしまった人間の存在感がとても重要だと考えていました。森田さんの設計する誠は気弱で優しく、常に罪悪感を背負っていました。それは本作品にとって大きな力となりました」と称賛。WOWOWの加茂義隆プロデューサーは「俳優・森田剛の魅力に取りつかれ、いつか一緒に作品を作りたいと長く強く思い続けていました。本作の企画中に観劇した舞台『FORTUNE』に心打たれ、工藤誠役は森田剛しかいないと確信しました」と語っている。
また、映画版の第1弾ビジュアルも解禁。有村演じる保護司・阿川佳代と森田演じる前科者・工藤誠の姿とともに、過去と未来を対比するキャッチコピーが印象的な仕上がりとなっている。
劇場公開に先駆け、今秋にWOWOWで放送・配信されるドラマでは、新人保護司の佳代がさまざまな「前科者」と向き合い成長する様を描く。映画版は、原作にはない完全オリジナル作品。佳代が保護司として、凶悪犯罪やままならぬ現実に立ち向かう姿が描かれている。ドラマの放送後にはAmazon Prime Videoでの見逃し配信も予定している。
森田剛 コメント
本作の脚本を読ませていただいた時に、自分に何かできるのではないかと直感的にひかれました。
今回演じた工藤誠を始め、何らかのトラウマを背負って戦っている人たちを描いている物語でうそがないい脚本だと思いましたし、一人でもうそがあると成立しないとも思いました。
少なからず、自分自身もそういう思いを持って生きているのを感じているので、すごく難しくもありますが、勝負をしてみたいと思い、出演をさせていただくことになりました。
役作りにおいては事前に岸監督とお話しする機会があり、疑問に思ったこともいろいろと話し合うことができました。岸監督は、役者をすごく信用している方で、自由にやっていいと任せていただけたので、それに応えたいなという気持ちで現場に集中できました。
有村架純さんとの共演シーンは、台本にない部分で気持ちがつながった演技ができました。
自分の中でも大切にしていたシーンだったので、集中して出し切れたなと思っています。人は1人では生きていけないという、人との関わりを感じる作品になりましたので、ぜひご覧ください。
岸善幸監督 コメント
この映画にとって、罪を犯してしまった人間の存在感がとても重要だと考えていました。
森田さんの設計する誠は気弱で優しく、常に罪悪感を背負っていました。
それは本作品にとって大きな力となりました。
作品情報
映画「前科者」
2022年1月公開
配給:日活・WOWOW
ドラマ『前科者』
WOWOW
2021年11月20日 (土)放送スタート(全6話)
毎週(土)後10・30
第1話無料放送
各話放送後 、WOWOWオンデマンド、Amazon Prime Videoで見逃し配信
©2021 香川まさひと・月島冬二・小学館/映画「前科者」製作委員会
映画版公式サイト:zenkamono-movie.jp
公式 Twitter:@zenkamono_jp
ドラマ版公式サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/zenkamono_drama/