9月28日(火)放送の『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(日本テレビ系 後7・00~7・56)に、駄菓子感覚で料理を提供する店や衝撃価格の鮮魚店が登場する。
オモウマい店1軒目は、愛知県蟹江町にある大衆定食店。鉄板の上で調理する焼きそばが人気で、2人前ほどあるボリュームで値段はたった100円。ほかにもお好み焼きが100円、おでん5個が100円、たこ焼き6個が50円とどれも破格の安さ。しかも、午後3時半からのタイムサービスでは全てのメニューが半額になるため、たこ焼き6個はまさかの25円に。これにはお客さんから「むちゃくちゃだぁ。儲からんって」と思わず心配の声が上がるほど。それでも店主はこの価格設定について「年寄りも若い人も買いやすい。駄菓子みたいなもんでさ、おやつで」と値段を上げる気はない様子。もちろんただ安いだけでなく味も評判の上々だ。
さらに驚きなのが、昼に客がこぞって注文する“日替わりランチ”。取材した日には、単品で100円の焼きそばに加え、ざるそば、天ぷら、牛肉のうま煮、みそ汁、白米、どて煮、ポテトサラダ、リンゴサラダと盛りだくさんの内容に紅茶とコーヒーの飲み放題がついて、たったの200円。取材スタッフが撮影用に使った料理の代金を支払おうとしても、5000円のところを「大丈夫なの、パチンコで勝てるから」と500円しか受け取ろうとしない店主。「まぁ半分以上はご奉仕だと思って。喜んで食べていただけることに感謝しとる」とにこやかに語る店主は「ママは仏さんみたいな人」と地元の人々からも愛されている。
オモウマい店2軒目は、千葉県千葉市にある多くのお客さんでにぎわう鮮魚店。「刺身が食べたかったらここ! 一番だね」と人気のこの店では、カンパチ4切れ、中トロ4切れ、大トロ8切れ、さらに鯛、数の子、イカと盛りだくさんの刺身盛り合わせが1706円(税込み)。千葉県産天然ぶりが1058円(税込み)と、驚きの低価格で新鮮な魚介を提供している。「桁違い。内容が。全てにおいて。ほかの店ではありえない」と通う常連客も。ここまで安い理由を社長は「先代、先々代から“大衆業”は儲けてはいけない”という約束事というか。お客さんとの約束事」と話す。
魚だけでなく従業員さんも生きがよく、店内には「はいタコが安いよ~! 北海道! 北海道! 北海道!」などと威勢のいい声が飛び交っている。この店で働いて40年という男性店員は、「楽しいね」と、誰よりも接客と声出しを愛し、声量もピカイチ。毎年夏になるとこの店員は、店の離れでうなぎの蒲焼きの実演販売を担当する。社長から“職人”と評されるほどの腕を買われての抜擢だが、彼自身は「いいなぁって感じ。行きたいなぁ」と、終始、接客の声が飛び交う店の方を眺めている。しばらくすると、うなぎを焼く手をいったん止めて「はい! 特売特売特売~! どうぞ~! まいど~!」と楽しそうに声出しをする彼の姿が店内にはあった。
そして、5月18日、7月20日の放送で紹介された埼玉県にある中華料理店「味のイサム」。取材に訪れた番組スタッフがアルバイトをするというまさかの展開、そこから生まれた店主家族との心温まる触れ合いが大きな反響を呼び、連日盛況だった店には、放送後からさらに大勢のお客さんが。
今回、近くに用があったということで3度目の訪問をしたスタッフだったが、店主は「遅刻だよ」と当然のように手伝いが始まる。店の前には長蛇の列が出来「また(お客さん)が増えたよ。作るのはいいけど仕込みが大変」という店主から、これまでの皿洗いや配膳から、まかないづくりへとステップアップしてきたディレクターに、今回は「仕込み、やる?」というまさかの提案。深夜2時の厨房で、店の命とも言える「仕込み」の作業まで教えてもらうことに。
だが、3度目の訪問後、店には緊急事態が発生。なんと店が火事になり、休業を余儀なくされることに。そんな店の大ピンチをSNSで知ったスタッフは急きょ店を訪ねる。「あんだけ忙しかったのにさ。何もなくなっちゃったから、やることが」と以前の威勢のよさが弱まったかに見えた店主だったが、「一番うれしかったことがあってさ。ボヤがあった日、電話があった。あなたから一番最初に」とディレクターに告げる。「家族だけだと励ませないけど。片桐Dが来てくれてみんな明るく楽しくなれた」といい、店に再開に向けて「ボヤよりももっと燃えてるよ、心は」と前を向く店主の姿がそこにはあった。
『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』
日本テレビ系
毎週火曜 後7・00~7・56