10月19日(火)スタートのMBS/TBSドラマイズム『凛子さんはシてみたい』で主人公の雨樹凛子を演じている高田夏帆さん。“未経験”の男女2人の初体験から始まるラブストーリーに挑んでいます。初共演の戸塚祥太さんの印象や、“できる女” “いい女”と評されるキャラクターを演じるに当たって役作りしたことを教えていただきました。
◆大人気コミックスのドラマ化ですが、原作を読んだ感想はいかがでしたか?
このお仕事を頂くまで原作を知らなくて。タイトルからして「シてみたい」の「シ」がカタカナだったので、「え、そういうことなの?」と思いました。メインの男女2人が処女と童貞という設定で、日本では取り上げづらいセンシティブな内容をコミカルに表現していて。でも濃厚なシーンはデリケートに描かれていたので、原作を読んですぐに「凛子さんをやりたい」と思いました。マンガ原作のドラマ化も初めてで、いつかやりたいなと思っていたので、夢がかなった気持ちです。
◆上坂弦を演じる戸塚祥太(A.B.C-Z)さんの印象を教えてください。
コロナ禍ということもあり、本読みもなくて、戸塚さんに初めて会ったのがクランクインの日だったんです。最初に「よろしくお願いします」とごあいさつしたら、「何かあれば僕を頼ってください」と言ってくださって。心の柱が見えた気がしました。頼りになる存在なんだなって安心感がありましたね。最初はそんな印象でした。
◆そこから変化していったと。
クールに見えたけど、しゃべりだすと意外と天然なところもありました。この作品は“うぶキュンラブストーリー”なのに、なぜか「うずキュン」ってずっとおっしゃっていたり、親指と人差し指で作る指ハートもなかなか出てこなくて、SNSの「いいね」みたいに親指を立てたりしていらっしゃいました。それからラブシーンのことを「実技」っておっしゃるので面白かったです。
◆では役柄についてお聞きします。雨樹凛子という役と共通する部分を教えてください。
原作と台本を読んで、凛子さんが恋愛に対しては潔癖というか、突拍子もないところがあったので、そこはちょっと似ているかなって思いました(笑)。マネージャーさんに「夏帆ちゃん、似てるよ」と言われて、ハッとしたんです。でも確かにそうかも知れないと思いました。
◆具体的にはどんなところが似てるんですか?
今でも家のテレビでラブシーンが流れたら恥ずかしくなるくらい、過敏に反応してしまいます。だから家族でドラマや映画を見る時は、そういうシーンがない作品を選んで見ています。実は父にもこのドラマに出ることを言わずにいたんですね。そしたら数日前に「ドラマをやるんだってな。タイトルを教えて」と聞かれたんです。タイトルを言ったらお父さんドキッとしちゃうと思いながら、「『凛子さんはシてみたい』ってドラマで…」と教えたら「『凛子さんは話してみたい』か。放送はいつなんだ」って聞かれたけど、「まだ放送日は決まってなくて…」と言いました(笑)。でもその場で検索し始めて、マンガが出てきたんですね。そしたら「相手は誰なんだ」と。「戸塚さんです」と写真を見せたら、父が沈黙するという気まずい時間が流れました。