11月13日(土)、年内に閉館がアナウンスされた東京・台場のZepp Tokyoにて新たなギターロックイベント『BACK TO STAGE』が開催される。
BACK TO STAGEは、コロナ禍以降にステージの機会が減ってしまった音楽業界の応援企画。夏に配信ライブやYouTube上でのアーティストインタビュー企画を行ってきた、BACK TO STAGE初のリアルイベントでは、いま日本のロックシーンの第一線で活躍するアーティスト、また今後のシーンを支えるであろうアーティストも含めた豪華4組のラインナップが出演する。
TikTokで爆発的な人気を得た「キンモクセイ」をきっかけに、若い世代から大きな注目を集める「オレンジスパイニクラブ」。本記事では彼らの魅力に触れたいと思う。
2012年3月にザ・童貞ズとして結成し、福島県いわき市を拠点に活動を開始。14年にはThe ドーテーズと改名というプロフィールから、青春パンク・バンドだと思われそうだが、あながち間違いではない。青春期の甘酸っぱさと衝動が勝っているサウンドは、楽器を満足に弾けないけれどとにかく音楽がやりたいんだという70年代のパンクにも通じる。もちろん来年活動10周年を迎えるだけあって、演奏はしっかりとしているが。
19年1月にオレンジスパイニクラブに改名して、1stシングル「敏感少女」をリリース。8月には2ndシングル「モザイク」を発表し、リリース・ツアーも盛況のうちに終了。翌20年1月には1stミニ・アルバム『イラつくときはいつだって』を発表するが、新型コロナウィルスのまん延によって、これから、というタイミングで思うような活動ができなくなってしまう。
しかし、1曲目の「キンモクセイ」がTikTokや音楽ストリーミングサービスを中心に聴かれるようになり、Billboard JAPANのチャートで最高20位に。「握ってたいのはスマホじゃない あんたの右手だ」というエモな歌詞も相まって、多くの人の共感を呼び、Spotifyの再生回数も3632万再生を超える大ヒットとなった。
「キンモクセイ」で好きになってライブを観てみたいファンの声に応えて無観客の生配信ライブも実施。11月には2枚目のミニ・アルバム『非日常』をリリース。まさにタイトルどおりの状況下で、パンキッシュなナンバーから内省的なアコースティック・チューンまで、コロナ禍で渦巻いた感情を叩きつけたような内容となっており、オレスパのまた新たな魅力を映し出している。
20年年末にはリリース・ツアー、21年3月にはワンマン・ツアーと、コロナ禍でできる限り生のライブにこだわった彼ら。その3月のワンマンの模様が初回限定盤にDVDとして収められたメジャー・デビュー・アルバム『アンメジャラブル』を10月20日にリリース。まさにできたてのアルバムと共にBACK TO STAGEの舞台に立つ彼ら。まさにアンメジャラブル=測定不能なスケールを持ったパフォーマンスを繰り広げてくれそうだ。
「BACK TO STAGE公演内容」
公演タイトル:NUARL MUSIC LIVE「BACK TO STAGE」
開演日時:2021年11月13日(土)開場16時/開演17時(予定)
会場:Zepp Tokyo 東京都江東区青海1-3-11
チケット代:5900円(税込)+1ドリンク代
チケット受付URL:https://w.pia.jp/t/backtostage/
出演アーティスト:サニーデイ・サービス、yonige、リーガルリリー、オレンジスパイニクラブ
NUARL MUSIC LIVE「BACK TO STAGE」公式HP https://nuarl.com/backtostage/