大人になり切れない20代女性たちの等身大の姿を描いた映画「シノノメ色の週末」。大月美玲役で映画初主演を果たす元乃木坂46・桜井玲香さんと、彼女の高校時代の同級生・一ノ宮まりを演じた岡崎紗絵さん、安東雅美役の三戸なつめさんの3人が、お互いの印象や和気あいあいとした現場の雰囲気を振り返ってくれました。
◆穐山茉由監督によるオリジナル脚本を読んだ時の感想は?
桜井:台本を読みながら、女性監督が描く柔らかさみたいなものを感じました。
岡崎:私も初めから終わりまで、とても優しいタッチの流れを感じましたし、全員に共感する部分もありましたね。3人がぶつかり合ったりもするんですが、そこにトゲがないので、女性ならではの“あるある”だなって。
三戸:とても読みやすくていろんな想像ができたし、ちょっと小説を読んでいるような感覚になりましたね。
◆自身が演じられた役の好きなところは?
桜井:美玲はいろいろ挫折もしていますが、迷いつつも自分の夢をしっかり持っているところが好きですし、応援したくなりましたね。
岡崎:まりりん(一ノ宮まり)は他人のことを思うがゆえに、いろいろ余計なことをしてしまうというか、それがきっかけで周りと気まずい空気になってしまうんですが、そんな不器用さも愛すべきところだなと思います。
三戸:アンディ(安東雅美)は一直線な性格で、好きなものを好きと言えるところが好きですね。
◆お互いの第一印象と、共演したことで変わったことは?
桜井:紗絵ちゃんは服装などからキラキラした印象がありましたが、とにかく人としてしっかりしている。現場でも気を遣ってくれますし。三戸ちゃんは想像していたとおりというか、まんまでした(笑)。独特な空気感を持っていて、アンディにピッタリだなって。
岡崎:桜井さんは歌って踊れる乃木坂46のキャプテンで、優しいお姉さんというイメージが強かったです。現場では仲良くしてくださって、すごくありがたかったです。なつめさんは、確かにまんまと言うか(笑)、優しくて柔らかいオーラが出ている。私がボソッと言ったことも必ず拾ってくれる、バレーボールでいうリベロみたいな存在でした。
三戸:2人ともキラキラした「ザ・女子」みたいなイメージを持っていたんですが、玲香ちゃんはサバサバした性格で、(映画のシーンであった)ロングブーツの脱ぎ方がちょっと男らしくてカッコ良かった(笑)。紗絵ちゃんも全然気取ってなくて、語尾が「〜っスよね」だったり、すごく親しみやすかったですね。