岐阜県多治見市を舞台に、陶芸に打ち込む女子高生たちの姿を描く『やくならマグカップも』。今年4月にTVアニメ化され、現在は第2期『やくならマグカップも 二番窯』が放送中。そこで第2期から登場となった、個性爆発の新キャラ・松瀬理央を演じる内田彩さんと、彼女にライバル視される陶芸部部長の青木十子を演じる本泉莉奈さんに、それぞれのキャラクターや陶芸についてなどを伺いました。
◆ついに第2期の放送が始まりましたね。
本泉:第1期も多治見の魅力がギュッと詰まっていましたが、私たちキャスト陣としては「もっとたくさんすてきなところを見せたい!」と思っていたんです。いっぽうで“まだまだ知らない多治見のことをもっと知りたい!”という気持ちも強かったので、第2期が決まって、とにかくうれしかったですね!
内田:第1期は一視聴者として多治見の魅力を存分に知ることができましたし、後半のロケ映像では“みんな、次はどこに行くんだろう”とか“何を作るんだろう”ってすごく楽しませてもらったので、第2期が決まって「また見られるんだ!」とほっこりした気持ちになりましたね。
◆内田さんは第2期で、真土泥右衛門と松瀬理央も担当しています。あらためてお2人が演じるキャラクターについて教えてください。
本泉:(青木)十子は陶芸部では部長ということで、普段は(豊川)姫乃ちゃんたちに陶芸について教えたり、わちゃわちゃしている後輩をたしなめたりするタイプの子。陶芸に対して内に秘めた思いがあり、とてもストイックなんです。でも、第1期で後輩たちと過ごすうちに、どんどんやわらかくなっていってる印象ですね。ただ、松瀬さんに対してはスンとするんですよね。その温度差が、すごく面白い。
内田:松瀬理央ちゃんは、十子ちゃんをライバル、目標、ファン…などなど特別な存在として見ているのに、それが全然伝わらないんですよね。彼女は十子ちゃんに対する気持ちの表現がパワフルすぎるので、はた迷惑ではあるんですが(笑)、不器用で愛があるところはかわいい女の子です。いい意味で、松瀬理央ちゃんの押しつけがましい愛を届けたいですし、不器用さや、陶芸に対しての情熱を愛らしく演じたいと思っています。
◆第1期のアフレコと、ロケを経験して感じた陶芸の魅力とは?
本泉:私は陶芸をやったのがほぼ初めてだったんですが、言葉で言い表せないくらい深い魅力があるなと思いました。もちろん失敗はありますが、それも発見になるし、釉薬などもサンプルどおりに発色しないところが興味深い。その奥深さは、第2期のロケでも感じたんです。第2期のロケでは「自由に作りたいものを作っていい」と言っていただいたんですが、第1期でマグカップとお皿を作ったあとだったので、とにかく「もっとやりたい」「こんなことがやってみたい」と思うようになって。マグカップやお皿も、今ならもっとうまく作れる気がする。そんな欲が出てきちゃうところが魅力なんだと思います。
内田:みんながキャッキャしながら陶芸にチャレンジしているところがすごくいいですよね。陶芸って、作品を見ると崇高で敷居が高いのかなと思っちゃうけれど、みんなが作っている姿を見て、もっと大胆でいいんだなと思える。そんな、実は身近なところも陶芸の魅力なのかもしれないですね。
◆4話では、内田さん演じる真土泥右衛門の誕生秘話も描かれました。
内田:実は、泥右衛門は渋い声がいいのかなと思っていたんですよ。そうしたらスタッフさんから「もっとマスコット感満載で大丈夫ですよ」と言われて、今の声になったんです。でも4話では、第1期の予告でペラペラしゃべっていたのとはまた違う表情を見せなければと思ってアフレコに臨みました。実際、泥右衛門のつぶやきはほぼひとり言なので、どんなにしゃべっても誰にも伝わらない哀愁みたいなものは出せたんじゃないかなと。見ていただけたら、泥右衛門に愛着を持ってもらえると思います。