前作「100」以来となるオリジナルアルバムをリリースしたw-inds.。本作の聴きどころや2人にとっての“推し曲”などについてたっぷりとお伺いしました。さらに、前回のインタビューで反響の大きかった「好きなところベスト3」に引き続いて、今回はお互いの「最近見つけた好きなところ・魅力的なところ」を教えてもらいました!
◆約3年ぶりにリリースされたアルバム「20XX “We are”」は全曲を慶太さんがプロデュースされていますが、本作に込めた思いを教えてください。
橘慶太:今まではダンスミュージックでストーリーを描くような歌詞の書き方だったのが、このアルバムでは2021年の今だからこそのw-inds.、2021年のこの世の中だからこそ歌える歌を歌いたいという思いが強くて、メッセージ性の強い歌詞が多くなったと思います。楽曲的には新しいw-inds.と今までのw-inds.と見せたいなと思ったので、今までのように全体で統一感を持たせるというよりは、1曲1曲の個を際立たせられたらと幅広い楽曲を収録しました。
◆近年のw-inds.と言うと、海外の最先端カルチャーを取り入れた攻めたサウンドが主流でしたが、今作は最先端なものから王道なものまでバランスよく収録されている気がします。
橘:世界で流行っているトラックだったり、日本ならではのキャッチーなメロディーであったり、自分の好きなものとみんなが好きそうなものをちょっとずつ違う曲に取り入れるというのは結構意識しましたね。
千葉涼平:3年ぶりのアルバムというのもあるんですけど、個人的にすごく長い期間をかけて作った感じがありました。まあ、俺のせいなんですけど…。
橘:え? 涼平君のせいって?
千葉:間に舞台があったので、前半戦と後半戦に分けてレコーディングをやったんです。でも、舞台をやったことで、新たにギアを入れ直すことができたというか、音源をもらってから自分になじむまでの時間があったので、今まで以上にスムーズに進行しましたね。
◆涼平さんはボーカリストとして今作でさらにスキルアップされていますが、プロデューサーの慶太さんから涼平さんに何か伝えたことはあったのでしょうか?
橘:曲ごとにいろいろ細かく注文しましたね。
千葉:いや~、今回も勉強になりました。
橘:例えば「Little」は、包み込む感じを出したかったので、あえて歌をビートにハメないようにしたり。「With You」は語尾の切り方、「EXIT」は声質や息の量を意識してもらいました。これだけ倍音を入れてほしいとか。
千葉:思い出せないぐらい、いっぱい言われましたね…(笑)。
橘:唯一「Show Me Your Love」は、もとから良かったので、ほぼ直すこともなく、あっという間に終わりました。
千葉:この曲は後半に歌入れをしたので、自分の中でこういうものが慶太に求められているんだろうなっていうことも分かっていたし、自分自身で表現もできるようになってきたんだと思います。