テレ朝が仕掛ける新たな考察ドラマに期待『愛しい嘘~優しい闇~』プロデューサーを直撃

特集・インタビュー
2021年12月18日

『愛しい嘘~優しい闇~』

昨今の人気ドラマに欠かせない要素の一つとなっている“考察”。犯人などをめぐってSNSを中心に視聴者による予想合戦が盛り上がり、注目度が増していくという傾向は今の時代ならではだ。そんな考察ブームの中で次なる一手として放送されるのが、波瑠が主演を務めるテレビ朝日系金曜ナイトドラマ『愛しい嘘~優しい闇~』(2022年1月14日スタート 毎週(金)後11・15ほか)。同作を手掛ける大江達樹プロデューサーに、企画意図や見どころなどを聞いた。

 

ドラマは、漫画アプリ「Palcy」で連載中の愛本みずほによる「愛しい嘘 優しい闇」が原作で、『半沢直樹』『下町ロケット』の脚本家・丑尾健太郎が初めてテレビ朝日で脚本を書く。漫画家アシスタントの望緒(波瑠)が14年ぶりに中学の同窓会に出席したのをきっかけに、仲良しだった同級生の連続不審死事件が巻き起こる本格ラブサスペンスだ。犯人は同級生の中にいるのか。波瑠をはじめ、共演の林遣都、溝端淳平、本仮屋ユイカ、黒川智花、新川優愛がそろったポスタービジュアルの“全員嘘つき”というキャッチコピーが実に意味深だ。

大江プロデューサーはドラマ化にいたった経緯を「今までテレビ朝日は1話完結ではない縦軸で展開されるサスペンス系の連続ドラマをあまり制作してこなかったので、挑戦してみたかったんです。いろいろなサスペンス作品を模索していた中で『愛しい嘘~』を読んだらとても面白くて、ぜひドラマ化したいと思いました」と説明。

ドラマオリジナルの要素もあり「例えば中学を卒業してから同窓会にいたるまで、それぞれに過ごしてきた時間があり、そこには多かれ少なかれ、誰でも隠している部分があるはず。そう考えて、登場人物たちが人には言えない闇、14年前のある事件の真相を抱えているという設定や新キャラも足しました。回を追うごとに1人ひとりの抱えている秘密が明らかになっていくので、毎話、驚きの連続になると思います。視聴者の方には原作漫画とドラマ、2回楽しんでいただけるのではないでしょうか」と自信をのぞかせる。

『愛しい嘘~優しい闇~』

波瑠とは『未解決の女 警視庁文書捜査官』でもタッグを組んでおり「波瑠さんはラブコメから職業もの、ヒューマン系まで、どんな役柄にも染まることができる。しかも、自然体で演じられているところが魅力です。今回演じていただく望緒は、受け身な女性。強烈なキャラクターたちに囲まれながら、次々と起こる事件に巻き込まれて翻弄されていく。その姿を波瑠さんが演じたら絶対に面白くなるでしょうし、また新たな波瑠さんが見られるのではないかと思いました」と信頼も厚い。

いっぽう、望緒の初恋相手であるパーフェクト男子・雨宮を演じる林に対しては「30歳前後の世代の俳優の中で誰がふさわしいかと考えた時、真っ先に浮かんだのが林さんでした。彼は意外にこういう“ザ・王子様”みたいな役柄はそう多く演じていない印象があったので、ぜひ見てみたかった。それに、雨宮は王子様的な陽の部分だけでなく、ある秘密を抱えているという陰の部分も持っている。林さんなら、それをうまく演じてくださるのではないかと思いました」と期待を寄せる。

『愛しい嘘~優しい闇~』

12月にクランクイン。現場は和気あいあいとした雰囲気だという。「皆さん、本当に仲が良くて。特に本仮屋さんと溝端さんがムードメーカーになってくれています」。撮影は東京のほか、望緒たちの地元という設定の山梨でも行われており、「冬場は日が短いので、早朝から撮り始めないと終わらない。しかも、役者さんたちはメークや準備もあるので、さらに早く東京を出発しなければならないのですが、皆さん頑張ってくださっています」と感謝する。

『愛しい嘘~優しい闇~』

考察ドラマと言えば、話題を呼んだ10月クールの『最愛』(TBS系)が最終回を迎えたばかり。ネットでも「最愛ロス」が数多く叫ばれる中、奇しくも同じ金曜の夜、新たな考察ドラマとして期待が高まる。「毎回、放送が終わるたびにいろいろと考察しながら楽しんで見られるドラマにしていきたいと思っています。皆さんの考察を超える展開を生み出せる作品にしようと、スタッフ・キャスト全員で一丸となって臨んでいますので、ぜひご期待ください」と力強くアピールしている。

番組情報

金曜ナイトドラマ『愛しい嘘~優しい闇~』
テレビ朝日系
2021年1月14日(金)スタート
毎週(金)後11・15~ほか

text/林桃

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©テレビ朝日

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