佐藤二朗「シリアスとコメディは同じ地平にある」映画「さがす」インタビュー映像解禁

映画
2021年12月28日
©2022『さがす』製作委員会
©2022『さがす』製作委員会

片山慎三監督・脚本の映画「さがす」(2022年1月21日(金)公開)より、主演を務めた佐藤二朗のインタビュー映像が解禁された。

本作の監督を務めるのは、長編映画監督デビュー作「岬の兄妹」が国内外から高い評価を受けた片山慎三。ディズニープラス スターで配信予定の「ガンニバル」の監督抜擢が発表されるなど、次世代を担う注目の監督だ。

主演を務める佐藤は、50代に入った2019年頃から演じる役柄に少しずつ変化が見られるように。コミカルな役柄を演じる一方で、シリアスな役柄での表現も目立つようになってきた。

自身が監督も務めた映画「はるヲうるひと」(2021)では、架空の島の売春宿で生きる人々を描いた物語で怪演を見せ、ドラマ『ひきこもり先生』では、11年にわたる引きこもり生活を経験した中学の非常勤講師が、不登校の生徒と不器用に向き合っていく姿が観る者の心を打った。

そして本作で演じるのは、娘を残して失踪する父・原田智。大阪の下町で平穏に暮らす原田は、指名手配犯を見たと娘に告げた翌朝、こつぜんと姿を消す。佐藤は、物語が進むにつれ、ひとりの男が善悪の狭間で揺れ動くさまを圧巻の演技力で表現している。

予告映像に垣間見える、不穏さが漂う中で浮かべる意味深な表情や顔中血だらけのカットはまさに“今まで見たことがない佐藤二朗“だ。佐藤の出演は片山監督が「佐藤二朗さんに自分の商業デビュー作で主演としてシリアスな演技を見せてほしかった」と長文の手紙を送り、その想いに応える形で実現したという。

解禁されたインタビュー映像で佐藤は、「シリアスとコメディは同じ地平にあると思っている」と話し、「例えば仏(役)をやる時も、原田智をやる時も同じように真剣。同じく僕の俳優としての顔です。ただコメディのイメージがあるのはすごくありがたいので、それがこういう作品をやることによってこんな佐藤二朗の面もあるんだということを楽しんでいただければといいと思う」とコメント。

過酷な状況に追い込まれる原田智を演じ切ったことについては「笑っているのにいつの間にか泣いている。そういう瞬間にすごく魅力を感じて、これは片山慎三も僕と同じ感覚を持っている。なので、この作品も単にシリアスに分けるともったいない。片山もそういうところは狙っているはずなので、良い作品になると思います」と自信をのぞかせた。

「さがす」佐藤二朗インタビュー映像

作品情報

「さがす」
2022年1月21日(金)テアトル新宿ほか全国公開

配給:アスミック・エース

公式HP:https://sagasu-movie.asmik-ace.co.jp/
公式Twitter:@sagasu_movie

©2022『さがす』製作委員会

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