元乃木坂46の松村沙友理さんが、1月14日(金)にスタートしたテレビ朝日系金曜ナイトドラマ『愛しい嘘~優しい闇~』(毎週金曜 後11・15ほか)で存在感を発揮している。同作は、中学卒業から14年後の同窓会をきっかけに同級生たちの連続不審死事件が巻き起こる本格ラブサスペンス。松村さんが演じているのは、主人公・今井望緒(波瑠)と一緒に働く漫画家アシスタントの岡崎りえ。望緒のアイデアを盗んで漫画家デビューを果たした野心家というキャラクターだ。昨年7月にグループを卒業し、女優としてのキャリアを積み重ねている松村さんに、どんな思いを持って今回の役柄に挑んでいるのかお聞きしました。
◆『愛しい嘘~優しい闇~』に出演が決まった時のお気持ちから聞かせてください。
お芝居に対してはどんな役でも挑戦したいという強い気持ちを持っているので、お声掛けいただいてすごくうれしかったです。ただ正直、りえという役は難しくて。メーンで登場するわけではない分、一回一回の出番での爆発力を求められるキャラクターだと感じたんです。そんな力が自分にあるのかな、私に務まるのかなと不安もすごくありました。
◆その不安とどう向き合ったのですか?
結局、自分1人でどんなに台本を読んで考えたところで正解は分からなくて。でも、現場で監督さんや他のスタッフさんにも相談したら、たくさんアドバイスをくださったんです。皆さん、朝から晩まで撮影が続いて体力的にも大変なはずなのに、りえをどう面白くしようかと考えてくださっているのが伝わってきて、本当にありがたいなと思いました。
◆りえのファーストシーンは、1話序盤。望緒から自分の漫画の構想を盗んだのではないかと指摘され、悪びれるどころか「泥棒扱いされて傷ついた」と高圧的に謝罪まで迫るという場面でした。
1話の台本を読んで一番びっくりしたのが、そこでした。いきなり望緒との対決シーンがある! と思って。序盤の大切なシーンなので、そこをやらせていただけるのはもちろんありがたかったんですけど、私の中ではもうプレッシャーで、プレッシャーで。りえを演じる上で“私に任せて!”と言えるほどの自信もなく、自分がどこまでできるか未知の状態だったので、本当に怖かったんです。心臓に穴が開きそうでしたけど、絶対にちゃんとやり遂げたいという思いで臨みました。
◆そのシーンを撮り終えて、手応えはいかがでしたか?
その時の自分にできる100%は出し切れたと思います。ご覧くださった方の中にはいろんな感想があるでしょうし、「りえちゃんはもっとこうした方がいいんじゃないか」という声もあるかもしれませんけど、全部受け止める覚悟はあります。