吉川愛インタビュー「たくさんの方に共感していただける役」『明日、私は誰かのカノジョ』

特集・インタビュー
2022年04月18日

『明日、私は誰かのカノジョ』

『明日、私は誰かのカノジョ』(MBSTBS系)で、誰かの彼女になるレンタル彼女として日々お金を稼ぐ雪を演じる吉川愛さんにインタビュー。ドラマの見どころや撮影エピソードについて聞きました。

 本作は、をのひなおの大人気マンガ「明日、私は誰かのカノジョ」を実写ドラマ化。吉川愛、横田真悠、齊藤なぎさ、箭内夢菜、宇垣美里の5人が演じるさまざまな思いを持つ女性たちが各章で主人公となり、それぞれのリアルな恋愛を紡いでいく。

 ◆本作の役どころについて

 レンタル彼女を仕事としていて、顔にやけどの痕があるコンプレックスを持った女の子・雪を演じています。

 ◆出演が決まった時の感想は?

 原作を読んだことはなかったのですが、存在は知っていて、絶対に読もうと思っていた作品だったので、出演が決まった時はすごくびっくりしました。雪という役は、演じる上では難しそうという印象でしたが、たくさんの方に共感していただける女の子だと思うので、丁寧に演じていきたいと思いました。

 ◆原作を読んでみての印象はいかがでしたか?

 いろんな女の子たちの悩みがどんどん出てきて、すごくリアルだなと思いました。整形だったり、男の人との関係だったり、ホストクラブだったり。今どきの悩みや、みんなが共感しやすい悩みが多いなと思います。私自身見ていて共感する部分もありましたし、こういう人もいるんだなと初めて知る部分もありました。いろいろな登場人物が出てきてすごく面白かったです。

 ◆特に新鮮だったキャラクターはいますか?

 ホストクラブですね。私は行ったことがないのでその世界を全く知らなかったのですが、好きになる過程や依存する状況、お金のかけ方など初めて知りました。

『明日、私は誰かのカノジョ』

 ◆雪を演じる上でこだわったことや意識したことはありますか?

 私が一番難しいと感じたのが、雪ちゃんの唯一の友達・リナちゃん(横田真悠)との関係です。雪ちゃんは友達にすら素をあまり出していないキャラクターなので、友達っぽくなりすぎてしまうと、雪ちゃんの世界観や性格が崩れてしまうし、逆に雪ちゃんの世界観を作りすぎてしまうと友達に見えなかったり…。いまだにつかめてない部分もあって、台本を丁寧に読んでいても難しいと感じています。

 ◆雪という役の中で特に注目してほしいポイントはありますか?

 結構リアルに見えるので、顔の痕ですね。メイクさんが上手すぎて、とてもリアルです。雪ちゃんが隠したくなるほどの傷なので、そこに注目して見ていただきたいと思います。

 ◆本作ではレンタル彼女を演じられていますが、女優以外だとどのような職業をやってみたいですか?

 パンが好きなのでパン屋さんで働いたこともあるのですが、それ以外だとペットショップで働いてみたいですね。今家に犬が三匹いて、お世話も大変だけどとにかくかわいくて。ペットショップでの裏側を見てみたいです。

 ◆逆に、女優として今後やってみたい役はありますか?

 いろいろやらせていただいているなとは思うのですが、その中でまだやったことのない役に挑戦してみたいです。特技があったり変わった職業だったり。前もって準備がいるような…何か月か前から練習するとか、何かに挑戦して極めるような役はやってみたいと思います。

『明日、私は誰かのカノジョ』

 ◆今回演じる前のレンタル彼女の印象はいかがでしたか?

 演じる前は、レンタル彼女のことをよく知らなくて。そういう職業があることは知っていましたが、詳しくは知りませんでした。演じていくうちに、人によって好きな女の子の好みは違うよな、と思って。例えば妹系が好き、とかスポーティー系が好き、とか。それによって女の子が演じ分けているということを、実際に演じてみて初めて知りました。女優さんみたいだなとすごく思いましたね。決められた時間その役をずっと演じているのが、自分だったらボロが出ちゃいそうだなと思いました(笑)。

 ◆レンタル彼女を演じてみて難しかった点はありますか?

 私は妹系が難しかったです。私自身そういうかわいらしい性格ではなくて、少年っぽい性格だとよく言われるので、わざとらしすぎないかと不安でした(笑)。

 ◆本作にはさまざまな女性が登場しますが、ご自身と似ている部分が多いキャラクターや真逆だなと思うキャラクターはいましたか?

 ゆあちゃん(齊藤なぎさ)は真逆かなと思います。ホストクラブに通う役ですが、私自身は現実世界に依存のようなことをしたことがなくて。どちらかというとアニメやハリウッドスターなど会えないような方が好きで、直接会える方に依存したことがなかったので、依存したら大変だなと思いました(笑)。

 ◆アニメなどがお好きだということですが、今依存してるなというものはありますか?

 今は、『妖狐×僕SS』というアニメの髏々宮カルタちゃんが好きで。あとアンパンマンのドキンちゃん(笑)。人だと、セレーナ・ゴメスさんとジェイソン・ステイサムさんが好きです。一方的に追いかけてます(笑)。

『明日、私は誰かのカノジョ』

 ◆女性がたくさん出演されていますが、撮影中のエピソードは何かありますか?

 雪ちゃんの友達・リナちゃんを演じる横田真悠ちゃんは、とても友達役がやりやすかったです。お芝居がしやすくて、なんでも受け止めてくれる方だと思いました。私自身も「やりやすいな」と思ってもらえるように頑張っています。
最近、宇垣美里さんに現場で会う機会がありましたが、お芝居が自然でリアルでびっくりしました。

 ◆雪に心ひかれていく純粋な新卒サラリーマン・壮太を演じる楽駆さんの印象はいかがでしたか?

 私は楽駆さんと共通の友達がいて、もともと会ったことがあって。でもお芝居としての共演は初めてだったので、少し緊張する部分もありましたが、深刻なシーンから撮影したので、それどころじゃないと思って集中するようにしていました(笑)。

 ◆楽駆さん演じる壮太の魅力は?

 壮太君の人柄の良さがすごく出ていて。壮太君自身は雪ちゃんの体を求めるわけではなくて、普通のカップルみたいになりたいと思っているのですが、その純粋さ、ピュアさが全面に出ていました。雪ちゃんとしても接しやすかったし、壮太君が楽駆さんでよかったなと思います。

 ◆撮影現場の雰囲気などはいかがですか?

 結構わいわいやっています。基本的にテストをせずにすぐに本番にいく現場なので、スタスタ進んでいますね。監督自身が原作に忠実に作る方で、しぐさや髪の毛など「ここはこうした方がいいかな」などみんなで話しながら掛け合いをして進めています。

 ◆最後に、1話の見どころをお願いします。

 1話は雪ちゃんのいろいろな姿が見られる回だなと思っていて。顔の痕や、レンタル彼女としての顔、壮太君に見せる顔、リナちゃんに見せる顔など、いろいろな雪ちゃんの顔や性格が見られると思います。つかめないキャラクターだなと思う瞬間もありますが、1話では雪ちゃんのいろいろな面を見ることができると思っています。

 PROFILE

 吉川愛
●よしかわ・あい…19991028日生まれ。東京都出身。B型。近年に、映画「ハニーレモンソーダ」やWOWOWオリジナルドラマ『ヒル』(WOWOWプライム)など。

 番組情報

 『明日、私は誰かのカノジョ』
TBS 毎週火曜 深夜128分~
MBS 毎週火曜 深夜059分~

©「明日、私は誰かのカノジョ」製作委員会・MBS

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