映画『鋼の錬金術師 完結編』2部作の制作報告イベントが開催。主演の山田涼介、本田翼、ディーン・フジオカ、蓮佛美沙子、本郷奏多、水石亜飛夢、佐藤隆太、舘ひろし、渡邊圭祐、山本耕史、栗山千明、内野聖陽、曽利文彦監督が登壇した。
2001年に月刊「少年ガンガン」(スクウェア・エニックス)で連載が開始されると、魅力的なキャラクターや緻密に練られたストーリー、圧倒的で唯一無二な世界観で瞬く間に超人気漫画となった「鋼の錬金術師」。
2021年に連載開始20周年を迎えた本作では、新プロジェクトとして5年ぶりとなる実写映画が発表された。2017年12月公開の1作目『鋼の錬金術師』では大ヒットを記録し、続編となる今回は、2部作で原作の感動の最終話までを描き切る堂々の完結編となっている。
そんな本作の公開を前に、4月21日(木)に制作報告イベントが開催。主演でエドワード・エルリック役(以下、エド)の山田涼介、ウィンリィ・ロックベル役の本田翼、ロイ・マスタング役のディーン・フジオカ、リザ・ホークアイ役の蓮佛美沙子、エンヴィー役の本郷奏多。
アルフォンス・エルリック役の水石亜飛夢、マース・ヒューズ役の佐藤隆太、キング・ブラッドレイ役の舘ひろし、リン・ヤオ/グリード役の渡邊圭祐、アレックス・ルイ・アームストロング役の山本耕史、オリヴィエ・ミラ・アームストロング役の栗山千明、ヴァン・ホーエンハイム/お父様役の内野聖陽、曽利文彦監督が登壇した。
まず、山田が「本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。前作の公開からから約4年ぶりに続編をやれると聞いて、念願だった完結編まで映像化できるということをうれしく思っています。この『鋼の錬金術師 完結編』をたくさんの方に見ていただけるように、皆様にお力添えいただけますよう、よろしくお願いいたします」とあいさつを。
本田は「前作を撮っているときに、もし続編ができたらこの役はこの人がいいよねと、話していたことを思い出します。そして、今回それが形になったものが出来上がりました。公開されて皆さんに見ていただくのが楽しみです」と思いを語る。
ディーンも「この壮大な物語が完結編を迎え、こうして皆様にご報告できることを心からうれしく思っております。このシリーズに参加できたことを、改めて光栄なことだったなと噛みしめております」と喜びを報告した。
さらに、渡邊が「原作ファンとして完結編までやっていただけるということにすごくありがたみを感じています。そしてそこに携われるということに感謝の気持ちを持ちつつ…今このメンバーで並んでいて『やったぞ』と思っています」。栗山も「私はいち原作ファンでして、まさか演じさせていただけるとは思っておらず、本当にうれしく思っています」と。
水石も「幼少期から大好きで、今『アルフォンス・エルリック役』と言っている自分にすら感動を覚える感じです。この映画が完結編までたどり着いたという事実を率直にうれしく思います」。内野は「この作品には監督の夢と情熱が詰まっています。ぜひついていって、この世界で遊びたいなと思いました」と、新たなキャスト陣たちが作品への思いを熱く語っていく。
そんな中、前作の製作段階ですでに「『鋼の錬金術師』は最後まで描かれないと」と思っていたと話す山田。「この4年間『鋼の錬金術師』への思いが途切れることはありませんでした。だからこそ『いつでもいけます』という感覚でクランクインを迎えられましたし、ようやくやれるんだなと思い、うれしかったです」と。
本田も「(ウィンリィの)山場のシーンの撮影がクランクインして2日目くらいにあったので、心をフルスロットルにして臨みました。でも、そんなシーンの撮影が最初でも最後でも関係ないくらいこの作品が大好きですし、会ったときに久しぶりだなという感覚がなかったので。いつでもドンとこい! でした」と振り返る。
ディーンは「今回の2部作で物語の奥行や文脈が見えてきて、それを現場で追体験させていただいた感じでした。そして、今回は山ちゃん(山田)の肩まわりがパワーアップしましたね。三頭筋とか…」と、山田の変化も感じ取ったことを報告。
そんな話を受けて、山田は「ディーンさんが『ディーン塾』を開かれていて、みんなで筋トレしていました」と明かす。すると、ディーンが「本当の先生は山本さんなんですけどね」と。山本も「(私が)先生です。びっくりするくらい皆さん身体を作られていました」と振り返った。
いっぽう、前作ですでにエンヴィーに殺されてしまったヒューズ役の佐藤は「僕もこの4年間、山田君と同じく、思いを途切れさせることなくいつ来てもいいようにスタンバっていたんですけど、今回の撮影は1日で終わりました。いま聞いていて『そんなことがあったんだ、楽しそうだな。僕も参加したかったな』と(笑)。この場所に来て現場のいろんな雰囲気が聞けて楽しいです」と切なそうに語る。
そんな佐藤に続いて、本郷は「次々とすごい芸能人が出てくるんですよ! 今日だって、これだけの方々が一堂に会しているのがすごいですし。でも、それは『鋼の錬金術師』という素晴らしいタイトルがあって、曽利さんがいて、山田さんがいてということで成り立っていることなので、そこに参加させていただけるというのはすごくうれしいことだなと思います」と熱弁をふるう。
さらに「僕は一作目を観たときからヒューズさん推しなんですけど、今作では前作の回想シーンだけじゃなく、新規でヒューズさんを撮ってくれたのがうれしかったです。殺してしまってごめんなさいでした、そういえば」と話す本郷に、佐藤も思わず「あんたに殺されたんだよ!」と大声でツッコミを。
また、イベントではスカー役の新田真剣佑から届いたビデオメッセージが公開されるひと幕も。新田は「この作品に携われたことを本当に光栄に思っています。僕が演じたスカーは過去に兄を殺され、復讐を誓う男です。その過程の中でエドときょうだいとも対立することになります。いかに魅力的に見せられるかを考えながら演じさせていただきました」と伝えた。
そんな新田について、山田は「彼は割とチャーミングで、スカーとは全く違った感じなんです。お菓子を食べながら『山田君、これ美味しいね』と言ってきたり、電動キックボードに乗って『山田君、これ楽しいよ』と言ってきたり(笑)。和気あいあいと過ごしていました」と笑顔を見せた。
そして、山田は自身が演じるエドの魅力を語っていく。「自分が信じた道を迷わず、疑うことなく突き進む。誰が何と言おうと俺がそう信じているんだから…と、芯が強いんですよね。10代で経験してきたことが普通の大人の人とは違っていて。そういったところは演じていて『この考え方すごいな』と尊敬しますし、エドのかっこよさなのかなと思います」と。
最後に、山田が「実写版『鋼の錬金術師』はパワーアップして劇場に帰ってきます。この作品は希望の物語だと思っていて、一人ひとりのキャラクターが自分の信じた道を恐れることなく突き進む、そのかっこいい姿が作品の魅力だと思っています」と力強く語る。
「実写化なので生身の人間が演じる生っぽさを、劇場で堪能していただけたらなと思います。ぜひご覧になってください。よろしくお願いいたします」をあいさつをし、イベントは締めくくられた。
映画『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』は5月20日(金)、『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』は6月24日(金)公開。
作品情報
『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー』2022年5月20日(金)
『鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成』2022年6月24日(金)
2部作連続公開
出演:
山田涼介、本田翼、ディーン・フジオカ
蓮佛美沙子、本郷奏多/黒島結菜、渡邊圭祐
寺田心、内山信二、大貫勇輔、ロン・モンロウ、水石亜飛夢
奥貫薫、高橋努、堀内敬子、丸山智己、遼河はるひ、平岡祐太
山田裕貴、麿赤兒、大和田伸也
舘ひろし(特別出演)
藤木直人/山本耕史/筧利夫
杉本哲太、栗山千明、風吹ジュン
佐藤隆太、仲間由紀恵・新田真剣佑
内野聖陽
原作:「鋼の錬金術師」荒川 弘(「ガンガンコミックス」スクウェア・エニックス刊)
監督:曽利文彦 脚本:曽利文彦、宮本武史
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト:hagarenmovie.jp
公式Twitter:https://twitter.com/hagarenmovie/
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