蜷川実花が監督、神木隆之介と柴咲コウがW主演を務める映画「ホリック xxxHOLiC」初日舞台あいさつが開催。神木と柴咲をはじめ、松村北斗(SixTONES)、玉城ティナ、磯村勇斗、吉岡里帆、蜷川実花監督が登壇した。
原作は、累計1400万部を突破している創作集団・CLAMPの伝説的大ヒットコミック。「ヘルタースケルター」や「Diner ダイナー」を手掛けた蜷川実花監督が、艶やかで華やかな圧巻のビジュアルで、初の実写映画化に挑む。
“アヤカシ”が視える能力を消し去り普通の生活を送りたいと願う四月一日(神木隆之介)はある日、一羽の蝶に導かれ、不思議な「ミセ」にたどり着く。そこで彼の願いをかなえる対価として、“いちばん大切なもの”を差し出すようささやく女主人の侑子(柴咲コウ)。
同級生の百目鬼(松村北斗)やひまわり(玉城ティナ)と日々を過ごし“大切なもの”を探す四月一日に、“アヤカシ”を操る女郎蜘蛛(吉岡里帆)らの魔の手が伸びるという物語だ。
このたび、そんな本作の初日舞台あいさつが開催され、メインキャスト6名と蜷川監督が登壇。まず、それぞれが現地の観客と、全国322館のライブビューイングで楽しんでいる観客にあいさつをし、撮影時のエピソードを語っていく。
神木は、「ずっと笑っていた印象です。最初は“あの蜷川実花さん”というイメージで、どんな雰囲気の方なのだろう、どんな現場になるのだろうと想像がつかなくて、恐る恐る現場に入ったのですが、すごく笑顔が多くて、しゃべりかけて下さる方で。お芝居の間も休憩中も、大きい声で笑って楽しみながら進める現場だった」と。
「この日を迎えられて幸せ」という柴咲も、「侑子さんはとにかくヘアメイクも衣装も豪華絢爛だったので、“今日はどんな衣装を着られるんだろう、どんなメイクになるんだろう、髪はどんな変化を遂げるのだろう”と、毎日ワクワクしていました。ヘアメイクさんが奇想天外な発想力をお持ちで、“髪の毛こんな方向に行くんだ! ここまで広げられるんだ!”って(笑)」とそれぞれ笑顔で振り返る。
いっぽう、松村は「(最後の)決戦のシーンは、水やら風やら、セット内なのにザーザー降ってくるわ、ワーワー吹いてくるわで、どこの屋外よりも激しい状態だったのが記憶に強いです」と。
「神木君とせりふを交わそうにも、音がすごすぎてあまり聞こえなくて、口の動きを見ながら探り探りでやっていました」と明かす。司会からその場面の仕上がりを聞かれると、「なんだかんだ大丈夫でした。…大丈夫でした?」と不安げに観客に出来を尋ね、大きな拍手がわく一幕も。
また、磯村は人でありながら、吉岡演じる女郎蜘蛛に心酔するアカグモを熱演。「蜷川組といえば色気やエロさというのを多少なりとも要求されるのですが、僕が演じたアカグモもどちらかというとそちら側を担当する係だったんです。しかも、色気指導と言いますか、セクシー指導の先生みたいな、ポールダンサーの方がいらっしゃって(笑)」と。
「当時の動画を見返していたら、壁ドンしている僕の首の角度を先生にずっと調整されている動画があって、すごく恥ずかしかったです(笑)。でも、そういう細かなところまでこだわってセクシーさを出していくというのが蜷川さんの世界観だなと思いました」と撮影の裏側を披露する。
すると、磯村と共にセクシー担当を担った吉岡も加勢し、「私も、同じ先生に撮影現場で大声で“デコルテ―!”と言われました(笑)。初めて聞きましたね、現場で“デコルテー!”と言われたことがなかったので(笑)」と笑顔を。
「ずっとセクシーや色気って、バストやヒップ、ウエストから来るものだと思っていたのですが、デコルテなんだということをこの現場で初めて知りました。女性の方々は、ぜひデコルテを意識してみて下さい」とアドバイスを送った。
続けて、イベントは「YES」「NO」の札を使って質問に答えるコーナーへ。まず、四月一日が特殊能力を持っていることから、「この人は特殊能力を持っていそうだなと思う人がいる」という質問が。
なんと全員が「YES」を上げ、松村は「神木君」と。「撮影中に“天気が怪しいな、晴れたほうがいいんだけどね”という話をしていたら、雲がパカーッと割れて、太陽の道みたいなのができてきて、“晴れてきたなぁ”と思っていたら、神木君が“おはようございまーす”って来るということが何度かあって。太陽に愛される力があるのかな」と回答。
柴咲も「神木さん」といい、「天気の件もそうなのですが、人の心を察する力に長けているなと。スッと入って来て話を盛り上げてくれて、みんなが和気あいあいとできるような空気を作ってくれる。…妖精ですよね。いつも助けられていました」と感謝を述べた。
対する神木は「僕はティー(玉城)です。彼女、目力がすごくないですか? 直接人の脳内に心の声を届けられるんじゃないかと思うくらい。…ちょっと試してみよう!」と玉城にむちゃぶりを。すると、玉城は配信用のカメラをじっと見つめ、「朝ごはんちゃんと食べた?」とかわいらしく呼びかけていた。
2問目は、劇中の「変わらないんじゃない、変えるんだ」というせりふにちなみ、「今どうしても変えたいことがある」という質問へ。ここでも「YES」を上げた松村は、「染めても染めても髪が茶色くなっていくこと。ひと月に3回くらい黒くしているのに茶色くなっていくんです。地毛は真っ黒なのに…困る…」と悩みをこぼす。
神木は「家の中ですぐに物を失くすこと。携帯持って、“あの服着たいけどどこにやったっけ”ってふと思って携帯置いて探しに行って、服を見つけて戻ったら“携帯どこにやったっけ”っていう。そういう負の連鎖をなくしたい」を意外な一面を見せた。
最後は「皆さんのおかげでここまでたどり着くことができました。ここに来て下さった方々、全国の方々も映画館に足を運んでいただいて本当にありがとうございました。少しでも楽しいものが見られたな、と思ってもらえたら僕たちはすごく幸せです。体調など気を付けてお過ごしください」と神木。
柴咲も「公開に当たって、久しぶりに自分のシーンや予告動画を見たりしたのですが、本当にすごく楽しい日々だったな、充実していたな、そしてそれがひとつの作品になったんだなと感慨深かったです。また、この世界観に没入したいと思える作品でした。撮影自体は終わってしまって時は戻せないので、何度も作品に触れて、その作品に入り込むしかないのかなと思っています。皆さんもこの作品の世界観に何度も没入して楽しんでいただけたら」とメッセージを寄せ、イベントは締めくくられた。
作品情報
「ホリック xxxHOLiC」
大ヒット上映中
監督:蜷川実花
出演:神木隆之介、柴咲コウ
松村北斗(SixTONES)、玉城ティナ
趣里/DAOKO、モトーラ世理奈/西野七瀬、大原櫻子、てんちむ/橋本愛
磯村勇斗、吉岡里帆
原作:CLAMP「xxxHOLiC」(講談社「ヤングマガジン」連載)
脚本:吉田恵里香
製作:映画「ホリック」製作委員会
配給:松竹 アスミック・エース
公式サイト:https://xxxholic-movie.asmik-ace.co.jp/
©2022 映画「ホリック」製作委員会 ©CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD.
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