5月31日(火)から放送される新ドラマ『何かおかしい』(テレビ東京系 毎週火曜 深夜0時30分)で主演を務める濱正悟さんにインタビュー。民放連続ドラマ初主演となった本作の撮影についてや、見どころを聞きました。
本作は、ラジオ局を舞台に、生放送中のちょっとした違和感が思わぬ悲劇を巻き起こすリアルタイム進行型ヒューマンホラー。原案は、ウェブサイト「オモコロ」のメンバーとして活動を開始し、ウェブライターとしてオカルト系を中心に執筆しているオカルトホラー作家・雨穴。
◆民放連続ドラマ初主演ですが、出演を聞いた時の心境はいかがでしたか。
主演のお話を頂いたときはすごくうれしくかったし、単純に花岡という役をどう面白くさせようかと考えたらわくわくしてきたので、演じることが楽しみでした。でも、いざ台本を読んでみたら、文字だけでストーリーを理解するのがかなり難しくて。何回か読み込んでようやく、この伏線がここにつながるんだとか、こういうふうに最後まで展開していくんだと理解できました。
◆放送作家を演じられますが、役作りはどのように行いましたか。
生放送が舞台の作品だから現場で起こるものを大切にしたかったので、あんまり役を固め過ぎずに現場に入りました。あと、現場にはこれまでご一緒させてもらったスタッフさんもいたので相談もしやすくて。アイデアを出しやすい環境でした。
◆現場では、どんな提案をされたんですか。
実際に差し入れしたあんぱんを撮影中に小道具として置いてみたりとか、僕は普段たばこを吸わないんですけど、喫煙所のシーンではリアル感を出すために吸ってみたりとかしました。
あと、今回の撮影では僕が持っているパソコンからも映像を撮ってたり、作中のラジオブースからの配信も実際に僕が撮影したりと、撮影する側でもあったんですけどそのあたりのことはいろいろお任せしてもらいました。
◆現場の雰囲気はいかがでしたか。
実際のラジオ局のようなスタジオで撮影させていただいたんですけど、ドラマの撮影というより、本当にみんなでラジオ番組を作ってるみたいでした。ヒャダインさんは「この撮影は実際にラジオをやってるみたいでやってないから、もしかしたら普段やってるラジオ番組って本当は放送されてないんじゃないかな」なんてことも言ってましたね(笑)。
◆共演者の方とはいろいろ現場でお話されたんですか。
僕が演じた花岡はブースとミックスゾーンを行ったり来たりするので、とにかく撮影中はやる事が多かったです。だから、なかなか余裕が持てなかったんですけど、共演者の皆さんが結構話しかけてくれて。特に初日は共演経験のある小手(伸也)さんがいらっしゃったので、話しやすかったです。この日撮影したシーンはドラマの終盤なので崩壊に突き進む内容だったんですけど、現場は朗らかな雰囲気で進んでました。
◆各話それぞれ違った怖さがありますが、濱さんお薦めの回はありますか。
第5話の村長がすごいいいです!この作品にほっこりはなくゾッとすることだけなんですけど、5話の村長はそういう意味ですごくいい味が出ています。
◆では、最後に視聴者へメッセージをお願いします。
『何かおかしい』という作品は1話ずつ別の物語が展開されていきますが、『オビナマワイド』というラジオ番組自体は、全話を通して徐々に崩壊に向かっていくので、最初から最後まで通して見ていただきたいです。ラストがどうなるかワクワクする部分もあると思うんですけど、容赦ない結末が待っているので、心して見てください。
PROFILE
●はま・しょうご…1994年8月22日生まれ。東京都出身。出演作に『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』(テレビ朝日系)、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合)など。
番組情報
『何かおかしい』
テレビ東京ほか
2022年5月31日(火)スタート
毎週火曜 深夜0時30分~
動画配信サービス「Paravi」で全話先行配信
テレビ東京ドラマチャンネル(YouTube)で前半3話先行配信
出演:濱正悟、松尾諭、今井隆文、藤森慎吾、ヒャダイン、小手伸也、岡田結実、山之内すず、香音
原案:雨穴
演出:太田勇(テレビ東京)、及川博則(ライス)、山口将幸
脚本:熊本浩武、太田勇(テレビ東京)、及川博則(ライス)
プロデューサー:間宮由玲子(テレビ東京)、太田勇(テレビ東京)、村上浩美(ライス)
制作協力:株式会社ライス
製作著作:テレビ東京
公式HP:https://www.tv-tokyo.co.jp/nanikaokashii/
公式Twitter:@nanikaokashi
この記事の写真
●text/梅山織愛 hair&make/茂木梨沙 styling/徳永貴士