横浜FCの中村俊輔選手が、「第101回全国高校サッカー選手権大会」の応援リーダーに就任することが決定。本人からコメントが到着した。
中村選手は神奈川・桐光学園高校で、2年次に第74回大会で初めて全国大会に出場すると、第75回大会では背番号10を付け、決勝で市立船橋（千葉）に敗れたものの準優勝を果たす。
高校卒業後は、横浜マリノス（現 横浜F・マリノス）に入団し、2002年にはイタリアのレッジーナに移籍。セルティック（スコットランド）では、2006-07シーズンにスコットランドリーグで9ゴール12アシストを記録して、欧州主要リーグではアジア人初となるMVPに輝いた。
その後、エスパニョール（スペイン）、横浜F・マリノス、ジュビロ磐田を経て、現在は横浜FCでプレーしている中村選手。今年3月の水戸戦では、83分に途中出場すると直後のコーナーキックで、高校の後輩でもある小川航基選手のゴールをアシストして逆転勝利に貢献するなど、44歳を迎えた今季もJ2の舞台で勝負強さを発揮している。
日本代表としては、2004年のアジアカップで優勝に貢献しMVPに選ばれると、2006年ドイツ大会、2010年南アフリカ大会と、FIFAワールドカップ2大会に出場。日本代表不動の「10番」として、国際Aマッチ98試合出場24得点の記録を残した（2022年8月8日現在）。
今回の発表に際して、「応援リーダーのことは知っていました。純粋にうれしかったです。すぐに『やらせていただきたい』という返事をしました」と語った中村選手。高校サッカーについては「練習をすれば絶対に伸びる、という感覚を持てたのが高校時代でした。『自分の宝物』みたいなものを作れたんだと思います」と振り返る。
さらに、高校生たちに向けて「うまくいっている時ほど自分の足元を見つめて初心に帰る、うまくいっていない時ほどその壁にぶち当たって乗り越えようとしているときが一番成長する、そのメンタリティで頑張ってほしいと思います」とメッセージを寄せた。中村選手からのコメント全文は、次ページに掲載。
第101回全国高校サッカー選手権大会は12月28日（水）に開幕し、2023年1月9日（月・成人の日）に決勝戦が行われる予定。前回大会に引き続き今大会も、新型コロナウイルスの感染拡大に配慮し、開催準備が進められる。
