2012年に大阪でグループを結成し、2016年にメジャーデビューした3ボーカルユニット・THE BEAT GARDEN。結成10年目を迎えた彼らは、人気韓国ドラマ『梨泰院クラス』のジャパン・オリジナル版ドラマ『六本木クラス』(テレビ朝日系 毎週木曜 午後9時〜)の挿入歌「Start Over」を担当している。Gahoが歌唱する本家『梨泰院クラス』のテーマ曲「START」の日本語カバーとして製作された本曲は、ドラマに寄り添いつつも、彼らの歩みを感じられる1曲にもなっているという。
今回は「Start Over」をリリースした彼らにインタビュー。楽曲へ込めた思い、そしてTHE BEAT GARDENの魅力についてお話を伺いました。
◆TV LIFE webには初登場ということで自己紹介と合わせて、マイブームを教えていただけますか?
U:よし、じゃあいくぞ、最初はグー、じゃんけん……。
2人:ポンッ!
MASATO:……はい、ということで、じゃんけんの結果、僕から自己紹介することになりました。THE BEAT GARDENのMASATOです。最近のマイブームはキャンプです。もともとサウナにハマっていたのですが、サウナ仲間の1人がキャンプの魅力を教えてくれて。この夏は、自分のギアでキャンプに行くことが目標です。いつかはテントサウナをしたいですね!
U:さすがだわぁ、自己紹介感あるわぁ。ということで、続いては私! 埼玉県・所沢市出身のUと申します。THE BEAT GARDENのリーダーです。いま……と言いますか一生のブームだと思うのですが、僕はチワワが大好きでして。実家では9匹のチワワちゃんを飼っています……が、犬アレルギーです。よろしくお願いします。
MASATO:おぉ、自己紹介っぽい。
U:ありがとう(笑)。
REI:はい、最後に自己紹介するのはREIです。最近、友達の影響でレコードにハマりました。同じ音楽でも、レコードで聞くと音の広がり方が全然違うんですよ。仕事の合間が1時間でもあれば、レコード屋さんへ行くようになりました。あと、フィルムカメラも好きですね。もしかしたらアナログ好きなのかもしれません。
U:最後、自己紹介感を持たせてきたね!
◆ここまでのやり取りだけでも、3人の仲の良さが伝わってきました。
U:まぁ、僕たちはもともと友達同士で結成したユニットですからね。もう気持ち悪いくらい、どんどん仲良くなっています(笑)。
◆ということは10年以上、一緒にいるわけですよね。ちょっとギクシャクした瞬間はなかったんですか?
U:ないかなぁ。意見がぶつかったとしても、お互いに何でも言い合える関係なので、長く尾を引くことがないんです。あっ、一緒にゲームをしていて負けたとき、本気で「こいつめ……!」って思うことはありますね(笑)。
◆それはまさに、友達ですね。
MASATO:そうですね。ただ、僕は友達から始まったからこそ、この2人と音楽を一緒に続けていけないかもと思った瞬間がありました。この2人とだったら音楽人生をかけられるという気持ちでユニットを結成し、上手くいかないことも多々あったものの、ようやく事務所が決まって、メジャーデビューすることもできて。その喜びを噛みしめる一方で、音楽で飯を食っていくには、少なからず誰かに評価されないといけない。そういうビジネス面を考えると、友達とは違う付き合い方がどうしても必要なんです。そのときに寂しさを感じましたし、やりたかった根本が変わってきちゃったなと思って。それで、音楽活動をやめようと思った時期がありました。
REI:僕たちも、(MASATOが)そう思っているんだろうなと感じていました。
◆それを乗り越えたから、いまも3人で歌えている。
U:はい。いまは“誰か1人が頑張っていたら、他の2人がちょっと休む”という関係ができている気がしています。「働きアリの法則」みたいに、働き者と休む者というのが自然と分かれるというか。
MASATO:仕事として音楽活動を始めた頃は、全員が10割で頑張らないといけないという感覚がありました。でもそこから、“他の2人ががんばってくれているから自分は休みます”と言える関係になったことが、僕のなかでは大きかったですね。自分自身を許せるようになりました。
◆なるほど。さて今回、THE BEAT GARDENはドラマ『六本木クラス』の挿入歌「Start Over」を担当されているわけですが。
U:僕は今回のお話をいただく前から、『梨泰院クラス』を知っていたんです。さまざまな困難がありながらも泥臭く進んでいく、ゼロから築き上げていく主人公たちの姿が、おこがましいですが、上京してからここまでの自分たちの歩みと重なりました。僕たちも泥臭く、がむしゃらにやってきたので、シンパシーを感じたんですよね。そこから、作品にドハマりしました。この2人やマネージャーさんなどにも「見たほうがいいよ」って、オススメして回っていたくらいです。それだけに、挿入歌を担当できると聞いたときは信じられなくて。最初は、うれしさよりも驚きのほうが勝っていたかもしれません。