山下大輝&内山昂輝、“ヒーロー”と“敵(ヴィラン)”対談!『僕のヒーローアカデミア』第6期の全面戦争編は「皆さんが求めていたものの“全部乗せ”」

特集・インタビュー
2022年10月01日

山下大輝&内山昂輝インタビュー

国内に留まらず、海外でも愛されている『僕のヒーローアカデミア』。原作がクライマックスを迎えている中、待望のアニメ第6期“全面戦争編”が読売テレビ・日本テレビ系で10月1日からスタートする(毎週(土)後5時30分)。ヒーローと敵(ヴィラン)の激突は、一瞬たりとも目が離せない。主人公のデクこと緑谷出久を演じる山下大輝さんと敵(ヴィラン)の死柄木弔を演じる内山昂輝さんに、まさに“死闘”となる今期への思いを語っていただきました。

◆第6期は、原作でも山場の“全面戦争編”です。アニメがここまで到達したことに対する率直な感想を教えてください。

山下:アニメの話数が増えていくごとに、世間の皆さんがどんどん盛り上がってくれていると感じていたので、行くところまで行くだろうなと予想していました。第1期のころとは周囲の熱量も変わってきているので、自分の中でも気合を入れて臨まないとな、と思いました。

内山:これほど長い期間にわたって、しっかりとアニメ化を積み重ねていける作品はなかなかありません。劇中での時間は1年くらいしかたっていないのですが、現実では(TVシリーズ開始から)6年もたっていて、僕の声も結構変わっているんです。なので、今回の収録で過去の回想シーンが流れる際、自分の声に「若っ! ちょっとかわいいな」と思いました(笑)。ただ、キャラクターも急速に変化を遂げているので、実世界における自分の変化も利用して表現していけたらいいなと思います。

『僕のヒーローアカデミア』©堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会
『僕のヒーローアカデミア』第6期キービジュアル

◆第6期に当たる原作、もしくは台本を読んでの感想は?

山下: みんな、どこかしら削りまくっていますよね。学生も、プロヒーローも、敵(ヴィラン)側も。みんながみんな何かを削って戦っていて、しかもただ戦うだけじゃなく、いろんな側面が描かれている。単純には考えられない話でした。アニメの第5期で敵(ヴィラン)側の視点が描かれましたが、その先にある部分はいち視聴者として見るのと、デクとして見るのとでは全然違うなと思います。ずっと心が揺さぶられていますし、今後も揺さぶられる覚悟でいます。

内山:原作を読んで思ったのは、本当に延々とバトルが続くなということ。これが毎週連載されていたと思うと、恐ろしいです (笑)。これまでのシーズンでは、雄英高校メインの話になると敵(ヴィラン)はあまり出てこなかったので、出番の少ない時期もあった。でも第5期からは敵(ヴィラン)たちも戦い続けているので、これまで以上にハードでシリアスです。しかもそこにいたるまでのヒーロー側の成長や背景が描かれている上に、敵(ヴィラン)側も同じように細かな描写を積み重ね、その上で全面戦争に突入していきます。総決算というか、クライマックスの一つなのは間違いないと思います。

山下大輝&内山昂輝インタビュー

◆アフレコはいかがでしたか?

山下:戦いが常に繰り広げられているので、今までのテンポ感とは違う感じがありました。アフレコ中に休む暇がほぼありませんし、1秒1秒で話がひっくり返るくらい壮絶なことが起きています。とにかくアクションシーンがすごいので、「(アニメーション制作の)ボンズさん、頑張って!」と思いました(笑)。作品として完成したらすごいことになるんだろうなというワクワクもあり、演じている側としてはドキドキもありました。これが『ヒロアカ』の熱量だなと、あらためて思います。

内山:冒頭からクライマックスのような構成ですが、死柄木は最初の時点では手術中なので、彼の目線で言うと「いつのまにか大変なことになってるな、何か始まってるよ」という状況です(笑)。収録の際、「起きた当初はぼんやりした、覚醒し切らない感じを大事にしてほしい」と演出されたのが印象的です。

◆第6期で注目しているキャラクターは?

山下:毎話、注目キャラが変わるんです。AパートとBパートでも変わるくらい、ヒーロー側も敵(ヴィラン)側も魅力的です。序盤からフルスロットルですしね。あえて挙げるなら、ミルコかな。プロヒーローの中でもミルコは特に序盤、注目していただきたいです。めちゃくちゃカッコいいので。(演じる木下紗華さんの)声も相まって、すごい迫力があります。

内山:実は僕もミルコを挙げようと思っていました。先に言われてしまったので、どうしようと考えていたところです(笑)。原作を読んでいるときから、ミルコはめちゃくちゃいいキャラだと思っていたんです。戦闘スタイルに爽快感があるし、気性の激しさやメンタリティもカッコよくて、アニメで動いたらどんなふうになるのか楽しみです。あとは、誰だろう…。

山下:ぜひ、敵(ヴィラン)側で!

内山:じゃあ、ドクターかな。野望の一端が判明して、恐ろしいキャラクター性がまた顔を出したなという感じがします。ぜひ、注目してください。

山下大輝&内山昂輝インタビュー

◆2016年の第1期から、ほぼ1年に1期というペースで作られています。このスピード感を、どのように感じていますか?

山下:堀越(耕平)先生が描いている物語をアニメ化していくのは、ファンの方々も望んでいることだと感じていました。その期待が第1期からどんどん増していることも伝わってきていたので、皆さんが求めるものの“さらに向こうへ”行くくらいの気持ちで、スタッフさんたちも作ってらっしゃると思います。「想像を超えていこう」という気概をいつも感じるので、第6期もすさまじいことになるだろうなとワクワクしています。

内山:TVシリーズに加えてOVAや劇場版もあったし、同時に本誌での連載が着々と進んでいるので、絶妙なバランスでアニメ化されていると思います。これだけ長い期間、一つの作品やキャラクターに取り組むことはなかなかないので、貴重な経験をさせていただいています。

◆長い付き合いとなっている緑谷出久と死柄木弔は、演じるお二人にとってどのような存在ですか? 

山下:デクのせりふに「いつも心に原点を」という言葉があるのですが、まさに原点を思い出させてくれるキャラクターです。デクを見ていると、新しいことにチャレンジするときのワクワクや感動はめちゃめちゃ大切だと思いますし、自分が何のためにこの仕事をしているのか、あらためて見つめ直すきっかけをもらえます。

『僕のヒーローアカデミア』©堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会
『僕のヒーローアカデミア』緑谷出久

内山:死柄木はキャラクターデザインが要所要所で少しずつ変わっていて、そういう変化も長い作品ならではの醍醐味だと感じます。『ヒロアカ』が始まった当初の自分だったら、今アフレコしているパートの死柄木の演じ方は別物になっていたでしょうし、その逆もまた然りで。そのとき、その瞬間にやる意味がそれぞれの時期にあったのだろう、という気がします。

『僕のヒーローアカデミア』©堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会
『僕のヒーローアカデミア』死柄木弔

◆お互いの芝居をご覧になって、どんなことを感じますか?

山下:静かさだけではなく、重くて暗いドロドロな“何か”を感じることができるなと、いつも思うんです。いろんな要素が入ることによって、重量が出てくるというか。「はぁ…、怖いな」と、毎回思います。単純な“音”だけならまねできるかもしれませんが、そうではないところで「このお芝居はできないな」と思わされます。

内山:山下さんも、僕にはないものを持っていて。まず、声そのものに宿る主人公感が唯一無二だし、叫んだときの声色が独特でデクにぴったりとはまっていて、しかも年々パワフルになっている。あと、主人公だから作品のプロモーションで前面に立つことが多いので、イベントとかでも締めのあいさつを任されやすいけど、そういうところも軽やかかつポジティブにやっている姿に、好感を持っています。

◆第6期のスタートを心待ちにしているファンがたくさんいらっしゃいます。メッセージをお願いします。

内山:初回からずっとクライマックスで、飽きずにノンストップで楽しめる作品です。皆さんの人生に「早く『ヒロアカ』の次のエピソードが見たい」という日常生活の楽しみが増えるといいな、と思います。

山下: 100話を優に超え、社会をどんどん巻き込んで、『ヒロアカ』の世界は大きく広がっています。学生たちがどう立ち向かっていくのかという視点で見てもいいですし、自分をプロヒーローに重ねてもいいですし、いろいろな楽しみ方ができます。第6期はまさに総決算で、学生もプロヒーローも敵(ヴィラン)も大活躍しますし、皆さんが求めていたものの“全部乗せ”で、満足感の高い仕上がりになりました。僕らにとってもめちゃめちゃカロリーの高いものになっているので早く見ていただきたいし、見てくださった方のいろんな思いを聞けたらうれしいです。ぜひ毎週欠かさず見てください、よろしくお願いします!

山下大輝&内山昂輝インタビュー

PROFILE

山下大輝
●やました・だいき…9月7日生まれ。静岡県出身。主な出演作に、『弱虫ペダル』(小野田坂道役)、『ポケットモンスター』(ゴウ役)、『ダンス・ダンス・ダンスール』(村尾潤平役)、『イジらないで、長瀞さん』(センパイ役)などがある。

内山昂輝
●うちやま・こうき…8月16日生まれ。埼玉県出身。主な出演作に、『機動戦士ガンダムUC」(バナージ・リンクス役)、『呪術廻戦』(狗巻棘役)、『風都探偵』(フィリップ役)、『クールドジ男子』(二見瞬役)などがある。

作品情報

『僕のヒーローアカデミア』
2022年10月1日(土)スタート
読売テレビ・日本テレビ系
毎週(土)後5時30分~6時

<STAFF&CAST>
原作:堀越耕平
総監督:長崎健司
監督:向井雅浩
脚本:黒田洋介
アニメーション制作:ボンズ
声の出演:山下大輝、内山昂輝、岡本信彦、梶裕貴、佐倉綾音、下野紘、福圓美里ほか

●photo/中村功 text/篠崎美緒 hair&make/yuto(山下)、福島加奈子(内山) styling/浅井直樹(Vigroo)(山下)、村田友哉(内山)
©堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

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