「東京ドラマアウォード 2022」授賞式が10月25日に開催。主演男優賞の菅田将暉、主演女優賞の吉高由里子、オダギリジョー、松本若菜、満島真之介、嵐莉菜、奥平大兼、松重豊らが登壇した。
作品の質の高さだけではなく、“市場性”、“商業性”にもスポットをあて、“世界に見せたい日本のドラマ”というコンセプトのもと、世界水準で海外に売れる可能性が高い優秀なテレビドラマを表彰している「東京ドラマアウォード」。
このたび、「東京ドラマアウォード 2022」授賞式が10月25日に開催。作品賞・連続ドラマ部門のグランプリに『最愛』(TBS系)が、作品賞・連続ドラマ部門・単発ドラマ部門のグランプリに『オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ』(NHK総合)が輝いた。
主演女優賞を獲得したのは『最愛』で主人公・真田梨央役を演じた吉高由里子。「振り蒔いた種がどうやって芽が出ていくのだろうと思っていた」と語り、今回の快挙に笑顔を見せる。そして、主演俳優賞に輝いたのは『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)で主演を務めた菅田将暉。
今回の受賞に、主人公・久能整役を演じた菅田は「原作のすばらしさを正しく伝えたいと思っていたのでうれしい」と。本作で挑んだ会話劇への苦悩を明かすと、司会の石坂浩二から「あのやり方は新しい。まさに“天才菅田”」と芝居を絶賛され、「良かった~。今日はぐっすり眠れます」と喜びをのぞかせた。
なお、『カムカムエヴリバディ』(NHK総合ほか)を対象作品に助演男優賞を受賞したオダギリジョーは、「最終的に83歳くらいまでを演じたのでいろいろな経験ができた」と語りつつ、「トランペットをめちゃめちゃ練習させられて大変でした(笑)」とエピソードを明かす場面も。
さらに、オダギリは単発ドラマ部門のグランプリ作品『オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ』の脚本・演出・編集を担当。「10年くらい」にわたって企画を温めていたといい、「僕は好き勝手に(脚本を)書かせてもらって、それをプロデューサーチームがいろいろなところと戦って現実にしてくれた」と。
さらに、オダギリは犬の着ぐるみを着用、犬の顔のメイクを施したユニークな姿で警察犬・オリバー役で出演にも挑んでいるが、それについては「今までいろいろな役を演じてきて、もうそろそろ犬くらいしかないなと。着ぐるみを着るしかないと思った(笑)」と振り返った。
『やんごとなき一族』(フジテレビ系)を対象作品に主演女優賞を受賞した松本若菜は、「なかなかのキャラクターだったのですが、皆さんに負けないように頑張ろうと」とそのクセの強さが話題を呼んだ深山美保子役を懐古。「楽しみながらできたのは、キャストの皆さんがそれを大きな心で許して下さったから」と周囲への感謝の思いを述べた。
そのほか、イベントでは主題歌賞に輝いた「アルデバラン」(『カムカムエヴリバディ』)をAIが生パフォーマンスで披露。単発ドラマ部門優秀賞作品から満島真之介(『ふたりのウルトラマン』)、嵐莉菜(『マイスモールランド』)、奥平大兼(『マイスモールランド』)、松重豊(『孤独のグルメ 2021 大晦日スペシャル~激走!絶景絶品・年忘れロードムービー~』)らが登壇した。
「国際ドラマフェスティバル in TOKYO 2022」HP:https://www.j-ba.or.jp/drafes/