2023年1月期の金曜ドラマ『100万回 言えばよかった』(TBS系 毎週金曜 午後10時~10時54分)で井上真央が主演を務め、佐藤健、松山ケンイチが共演することが決定した。
本作は、安達奈緒子がオリジナル脚本を手掛けるファンタジーラブストーリー。幼なじみだったが、大人になってから偶然再会し、あらためてお互いを運命の相手だと確信した相馬悠依(井上真央)と鳥野直木(佐藤健)。運命のいたずらなのか、悠依にプロポーズしようと心に決めた矢先、直木は不可解な事件に巻き込まれ突然悠依の前から姿を消してしまう。
悲しみに暮れながらも直木を懸命に探す悠依だったが、実は直木は自分が死んだと分からないまま魂となって現世をさまよい続けていた。自分の声が悠依に届かず、何かがおかしいと不安を感じている彼の前に現れたのは、唯一直木の存在を認識できる刑事の魚住譲(松山ケンイチ)。直木は譲に、自分の言葉を悠依に伝えてほしいと頼むのだが…。一番愛している人にきちんと「ありがとう、さようなら、愛している…」を言えないまま別れることになってしまった直木は、その“思い残し”を果たすことができるのか。
愛する人を突然失ってしまった悠依、魂だけになってもそんな悠依をそばで見守る直木、そして死の真相を追う刑事でありながら、直木の唯一の媒介者として悠依に関わっていく譲。そんな3人が関わり合いながら、“当たり前のことは、決して当たり前ではない”というメッセージを伝えるとともに、“その当たり前がどんなにいとおしくかけがえのないものか”をあらためて訴えかける。
主人公の相馬悠依を演じるのは井上真央。大ヒットドラマ『花より男子2(リターンズ)』以来、TBS連続ドラマで主演を務めるのは16年ぶりとなる。井上演じる悠依は、有名美容室の系列店で店長を任されている。中学生という多感な時期に家庭の事情で里親の元へ預けられ、そこで直木と出会う。その後、直木とは別々の道を歩み音信不通だったが、直木が営む料理店で偶然再会。昔と変わらない空気感の直木に自然と引かれた悠依は、彼となら幸せになれるという確信を持っていたのだが、直木は突然姿を消してしまう。
子役として幼い頃から数多くの作品に出演してきた井上。代表作には、主演を務めた『キッズ・ウォー』シリーズや映画化もされたドラマ『花より男子』シリーズ(共にTBS系)、2011年に放送された連続テレビ小説『おひさま』、2015年の大河ドラマ『花燃ゆ』(共にNHK)などがある。また、2011年に公開された主演映画「八日目の蝉」では第35回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を獲得。そんな井上が、突然命を落としてしまった恋人を思い、悩みながらも少しずつ前を向いて歩み出す切ない主人公を演じる。
そして、鳥野直木を演じるのは佐藤健。大きな話題となったラブストーリー『恋はつづくよどこまでも』では、胸キュンシーンで多くの視聴者をとりこにした毒舌&超ドSドクター役が人気となった佐藤だが、本作では一変。憎まれ口をききながらも、悠依を真摯に思い続ける恋人を演じる。
直木は、悠依と同じく家庭の事情で里親に預けられた過去を持つ。料理人の道を目指していた直木は小さな店をオープンさせ、そこで悠依と偶然の再会を果たす。悠依と一緒に過ごす時間が長くなるにつれ、この先の人生も一緒に歩んでいきたいと思うようになるが、ある日突然事件に巻き込まれ、死んだ時の記憶がないまま魂となって現世をさまようことになる。
佐藤は数多くの作品で主演を務め、映画「るろうに剣心」シリーズ、2015年放送のドラマ『天皇の料理番』、2018・2020・2022年に放送された『義母と娘のブルース』など多数の代表作を持ち、Netflixシリーズ『First Love 初恋』の配信も控えている。
現世をさまよう直木と唯一意思の疎通ができる刑事・魚住譲役を演じるのは松山ケンイチ。2021年に放送された日曜劇場『日本沈没-希望のひと-』では、リーダーとして未曾有の危機に立ち向かう経済産業省の役人を見事に演じ切った。今回は、警視庁捜査一課への配属を夢見る刑事・譲を演じる。実家は千年続く寺であり、霊媒体質の家系に生まれたが、幼少期からその才能は一切なかった譲。しかし、ある事件を追っている最中に、魂となって現世をさまよう直木の姿が見えることに気づく。戸惑いを隠せないまま、直木の思いを伝えるため悠依に接触を図るのだが…。
松山は昨今、映画を中心に活躍しており、今年は「ノイズ」「川っぺりムコリッタ」と2本の主演映画が公開。さらに2023年にも主演映画「ロストケア」の公開が控えている。映画界でも大いに活躍する松山の演技に期待が高まる。数多くのドラマ・映画に出演してきた井上、佐藤、松山だが、意外にも今回が連続ドラマ初共演となる。
主演を務める井上は「⽣きること、死ぬこと、愛することや⼈を思うこと…いろいろなテーマが詰まったドラマだと思います。佐藤さん、松⼭さんとの3⼈での共演は初めてですが、掛け合いのシーンも面白く⼤切な⼈を思えるような作品です。オリジナルドラマなので、どのような展開になっていくのか、私⾃⾝も楽しみながら演じたいと思います」と意気込んでいる。井上のコメント全文と佐藤、松山、脚本を担当した安達奈緒子、プロデューサーの磯山晶からコメントは次ページに掲載。