1月6日(金)全国公開の映画「嘘八百 なにわ夢の陣」の完成披露試写会が、12月19日(月)に都内で開催。主演を務める中井貴一と佐々木蔵之介、安田章大(関ジャニ∞)、中村ゆり、友近、塚地武雅、武正晴監督が登壇した。
中井貴一、佐々木蔵之介をW主演に迎え、“骨董コンビ”の痛快バディぶりでヒットを飛ばしている映画「嘘八百」シリーズ。その最新作「嘘八百 なにわ夢の陣」が、1月6日(金)より全国公開となる。
これまでの利休(堺)、織部(京都)に続き、本作ではなにわ・大阪を舞台に、豊臣秀吉縁起物「秀吉七品」の中で、唯一所在不明のうつわ「鳳凰」を巡る丁々発止とだましだまされの化かし合いがぼっ発。末広がりの“開運エンターテインメント”となっている。
そんな本作の完成披露試写会が12月19日(月)に行われ、中井と佐々木、安田章大、中村ゆり、友近、塚地武雅、武正晴監督が登壇。金屏風を背景に、登壇者全員が「超面白い映画!」と太鼓判を押す中で、舞台あいさつは煌びやかにスタートした。
コロナ禍での撮影を乗り越えた中井は、「皆さんに映画館に足を運んでいただけるような面白い映画を作り続けることが我々の使命。そんな思いも踏まえながら今回はキャスト・スタッフとよりコミュニケーションをとりながら撮影をしていきました」と報告。
佐々木も「シリーズ3作目の撮影がコロナ禍でできるということで、現場には映画を作れる喜びがものすごくあった。みんなで楽しんで最大限の力を出しました」と回想した。
また、佐々木との3度目のタッグについて中井は「どんどん遠慮がなくなっていった」と微笑しながら、「1作目のときは相手との間合いを図るけれど、2作目ではそれを忘れていて、3作目ではどうでもよくなっている。相手のことを思い図ることは超えて、やりたいだけやりました。そういう意味では一番息が合っていると思う」と全力投球を自負。
それに佐々木は「確かに遠慮はなかった!」と同意しつつ、「それは役者ではなくて、役に対して遠慮がなかったということ。いい芝居ができて、最高に面白い喜劇になった」と手応えを感じた様子。武監督も、「お2人にはシナリオ作りの段階から作品に入ってもらって、作品を愛でてくれた。1作目よりも2作目よりも楽しく遊んでいただきました」と胸を張った。
いっぽう、カリスマ波動アーティスト・TAIKOHとしてシリーズ初参加の安田は、撮影の思い出を聞かれると「ラジオ体操をしていたら貴一さんに見られました」とポツリ。中井は「それも結構真剣なラジオ体操で…。そばに寄って彼に聞いてみたら『コンサートの時もどんな時もラジオ体操が体に良いんです』と仰っていて」と明かし、安田は「ハプニングが起きました!」とベテランからの目撃情報に照れを浮かべていた。
絵を描くシーンもある安田だが、武監督から「神が下りてきたように本当に絵を描いてくれた」と評されると、安田は「感覚的にはそれで合っています。自分の体をただモノにしてキャンパスに繋げるというか…。このコメント自体おかしなことになっていますね!」とカリスマ感ある言葉選びに自らツッコミを入れる場面も。
そんなTAIKOHを支える美女としてシリーズ初参加の中村は、「ガチガチに緊張していたけれど、蔵之介さんは後輩の私たちに一切プレッシャーをかけない形でいてくださるし、貴一さんはそっと『僕もいまだに緊張する』と仰ってくれて。私も先輩のこういう優しいところを見習わなければいけないなと思いました」と主演の2人への感謝を述べた。
佐々木と夫婦役を演じた友近は、佐々木とラブシーンのような瞬間があることに触れ、「シリーズ初のR指定作品です」とジョークを飛ばすと、「全裸監督」を手掛けた武監督も「全裸的なものもありますからね。撮り方には気をつけました」とボケ返しを。佐々木も「からみのシーンは監督からのアングル指示もあったので頑張った」と“嘘八百”で応戦していた。
また、塚地演じるオタク学芸員・田中は、もはや本シリーズの名物キャラ。塚地自身「何故かパート3にも登場する不思議なキャラクター。本当においしいポジションをいただいた」と喜びを口に。しかし、「劇中に登場する骨董品を説明するキャラクターなので、撮影日数とせりふ量が合っていない。無茶苦茶しゃべらされた!」と長せりふに苦戦した模様。
これには中井も、「一番大変な役だと思う。怒とうの如くせりふがあって、塚地さんじゃなければ出来なかったはず。塚地さんだけにはなりたくないと思うくらい大変」と労をねぎらい、武監督も「本作の見どころは、ある意味で塚地さんです!」とアピールした。
イベントでは、本作の内容にちなんで、2023年の開運占いも実施。特製おみくじで末吉を引いた中井だったが、あることを行うと一気に大吉にレベルアップするという。その方法は「各駅停車で47都道府県を巡る」というもの。予想外のミッションに中井は「できるかこんなこと! 各駅停車ってどういうことよ!? 大吉にはなれないということ!?」とビックリ。
対して、凶を引いてしまった安田だったが「ポジティブに考えて凶が一番“最キョウ”ということにしたい!」と前向き。凶もあることをすれば大吉にレベルアップするというが、その方法は「竹馬に乗る」というもの。あまりに簡単すぎる大吉ミッションに、“各駅停車で全国巡り”の中井は「凶よりも末吉の方が辛いのは絶対におかしい!」とすかさず異を唱えていた。
最後は全員が赤い法被を羽織り、中井と佐々木が豪華な熊手を持っての写真撮影。中井は、「来年から47都道府県を各駅停車で巡りたいので、どこかでお会いする機会があれば声をかけてもらえたら幸いです!」と巡礼大ヒットを宣言。
佐々木も「お正月映画として家族で笑っていただけたら幸いです。全国47都道府県の皆さん、是非ともお楽しみください!」と新春全国公開に期待をかけた。
作品情報
「嘘八百 なにわ夢の陣」
2023年1月6日(金)全国ロードショー
出演:中井貴一、佐々木蔵之介
安田章大、中村ゆり、友近、森川葵
前野朋哉、宇野祥平、塚地武雅、吹越満、松尾諭
酒井敏也、桂雀々、山田雅人、土平ドンペイ、Blake Crawford、高田聖子
麿赤兒、芦屋小雁/升毅/笹野高史
監督:武正晴
脚本:今井雅子、足立紳
音楽:富貴晴美
主題歌:桐谷健太「夢のまた夢」 (ユニバーサルJ)
製作幹事:東映ビデオ
制作プロダクション:アークエンタテインメント
配給:ギャガ
公式サイト:gaga.ne.jp/uso800-3/
公式Twitter:https://twitter.com/uso800movie