高橋一生主演の土曜ナイトドラマ『6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱』(テレビ朝日系 午後11時30分〜深夜0時)が1月14日(土)スタート。それに先駆け、第1話の先行試写レビューをおくる。
舞台からドラマ、映画と引っ張りだこの実力派俳優・高橋一生と、日本俳優界を代表する名優・橋爪功の、「2人で一緒にドラマをやりたい」という熱い思いが実現。そこに、テレビ朝日ドラマへの初出演となるヒロイン役・本田翼が加わった話題作が、1月14日(土)よりスタートする土曜ナイトドラマ『6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱』だ。
高橋演じる星太郎と、橋爪演じる父・航という花火師親子の不思議な日常と、謎の女性・ひかり(本田)の心の成長を描き出す本作。「一筋縄ではいかない“心温まるコメディファンタジー”」というイントロダクションのとおり、第1話からさまざまな仕掛けが展開されていく。
第1話の始まりは、1999年の夏。花火師たちによって打ち上げられた、大輪の花火が夜空に咲いていく模様が映し出される。花火のシーンは実際に打ち上げを行っているそうで、その美しい音と映像が心に響く。仕事中にも関わらず思わず花火を見上げ、観客の歓声を受け止めて震える星太郎の瞳も印象的だ。
その後、舞台は2022年夏へ。コロナ禍で花火大会が軒並み中止になり、「望月煙火店」として花火を生業としている星太郎と航は、自宅で暇を持て余している様子。趣のある邸宅で、高橋と橋爪という実力派2人が、土曜日の夜にゆるりと楽しめる小気味の良い会話劇を繰り広げる。
そこで苦境を乗り越えるため、花火の個人オーダーを受けようと星太郎に持ちかける航。意気揚々と「あなたのためだけの花火打ち上げます」はどうだとキャッチコピーまで提案するが、星太郎はそれを拒否。そんな中、航が「すまん」とひと言を残して突然亡くなり、1人になった星太郎はまるで抜け殻のように。乱雑さが増した部屋でポツンと過ごす姿は、あまりに切なく、胸が締め付けられてしまう。
その半年後、店を突然訪ねてくるのが、本田演じるヒロイン・ひかりだ。登場した瞬間、まさに役名のごとくその空間に光が差し込んだような、まぶしい存在感に胸が高鳴る。「打ち上げ花火を上げてもらいたい」という彼女が手にしていたのは、店の地図と、どこかで聞いたことのあるキャッチコピーが書かれた1枚のチラシで…。
星太郎が困惑していると突如、花火の音が鳴り響き、死んだはずの航が現れる。状況を受け止め切れていない様子の星太郎を前に、航は神出鬼没に登場しツッコミを入れるだけでなく、幽霊のコスプレをしてみたり、宙に浮いてみたり…とやりたい放題。驚きのファンタジー要素が加わり、さらにこの作品の深みにグッと引き込まれていく。また、航は星太郎にしか姿が見えていないことから、ひかりの前でこそこそと行われる、2人のクスっと笑えるやりとりも見どころのひとつだ。
なぜ航は星太郎の前に再び現れたのか、そしてひかりが花火を上げたかった理由とは…。航いわく、花火を個人オーダーする人々には「感動の物語がある」という。果たして本作を通じて今後どのような人々の物語が描かれていくのか、そしてひかりが2人にどんな影響を及ぼしていくのか、その軌跡から目が離せない。
番組情報
『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱』
テレビ朝日系
2023年1月14日(土)スタート
毎週土曜 午後11時30分~深夜0時
出演:高橋一生、橋爪功、本田翼
番組公式HP:https://www.tv-asahi.co.jp/6byoukannokiseki/