2月3日（金）に公開を迎える北村匠海と中川大志のW主演映画「スクロール」より、物語が大きく動き出すきっかけとなる＜僕＞（北村）とユウスケ（中川）の再会シーンを切り取った本編映像が解禁された。
原作は、YOASOBIのヒット曲「ハルジオン」の原作者としても知られる橋爪駿輝が2017年に発表したデビュー小説「スクロール」（講談社文庫）。理想と現実のギャップに溺れながらも、社会、そして自分と必死に向き合う若者たちの姿を描き、若い世代から“自分たちの物語”と圧倒的な共感を獲得した。
物語は、鈍色の青春を駆ける若者たちのリアリティあふれる青春群像劇。 “生きること”“愛すること”をエモーショナルに表現し、光が射す明日を強く感じさせてくれるストーリーを独創的な世界観で描く。監督はさまざまな映像のジャンルをクロスオーバーして活躍する清水康彦。
W主演である北村、中川と共に本作を彩るのは、これまで数々の映画賞を受賞してきた松岡茉優と、話題作への出演が続く古川琴音。
解禁された本編映像は、ユウスケ（中川）が「俺、同じ大学だったユウスケ。分かる？」と電話をかける場面から始まる。電話越しには屋上で一人たたずむ＜僕＞（北村）の姿が。突然の旧友からの連絡に「え、何？」と戸惑いを見せる＜僕＞だったが、ユウスケから告げられたのは「森っていたでしょ、大学に。亡くなっちゃって…」という内容だった。
大学の同級生が自殺したという知らせに、ぼうぜんとする＜僕＞。続けてユウスケが「手伝ってほしいことがある」と何かを頼むところで本編映像は終了する。友人の死をきっかけに二人は再会し、人生が少しづつ動き出す。そして、“生きること・愛すること”を見つめ直していくことになる。
撮影を担当したのは、清水監督とも以前から親交のある川上智之。グラフィックデザイナーを経て、現在写真家・撮影監督として活動しており、米津玄師、King Gnu 、あいみょん、 Suchmos 、藤井風、椎名林檎と宇多田ヒカルなど、そうそうたるアーティストのミュージックビデオを手掛けている。ほか、映画、広告、ファッションなど、さまざまな分野で活躍。映画制作では異例だが、川上は脚本開発の段階からチームに加わり、撮影監督の視点から物語作りに貢献。清水監督は川上に全幅の信頼を置き、あらためてそのすごさを感じたという。
「自分がこの作品で大事にして込めた思いを彼なりに受け取ってくれて、それならこう撮らなきゃいけないという感覚がとても鋭いんです。だからほぼディスカッションはなく、出てきたものに対して『いいね、そうきたか！』という感じでした」と、撮影時を振り返る清水監督。
また、こだわったシーンやカメラワークについては、かっこいいミュージックビデオみたいな映画ではなく、ナチュラルに自然な人間を切り取ったポートレートの連続のようなイメージを共有。
限られた撮影スケジュールに苦労もあったというが、「このスピード感の中で描くべきものがあるぞという使命感があった。時間をかけて悠々と撮ったものとは違う“今”この瞬間を撮り逃したらもう撮れなくなるぞ、という緊張感を大切にしていました」と、チャレンジングな撮影について語った。
今回公開された映像でも前半部分ではそれぞれ引きの画角で撮られているが、会話の核心に迫るシーンでは細やかな表情までカメラに納められるように、寄りで二人の会話が撮られている。若者たちの鮮烈で最も美しい瞬間を切り取った映像に注目だ。
「スクロール」本編映像
作品情報
「スクロール」
2023年2月3日（金）TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
出演：北村匠海 中川大志 松岡茉優 古川琴音
水橋研二 莉子 三河悠冴 ／ MEGUMI 金子ノブアキ ／ 忍成修吾 ／ 相田翔子
監督・脚本・編集：清水康彦
脚本：金沢知樹 木乃江祐希
原作：橋爪駿輝「スクロール」(講談社文庫)
主題歌：Saucy Dog「怪物たちよ」(A-Sketch)
音楽：香田悠真
撮影：川上智之
製作：『スクロール』製作委員会
製作幹事：TBSグロウディア ベンチャーバンクエンターテインメント
制作プロダクション：イースト・ファクトリー
配給：ショウゲート
公式HP：scroll-movie.com
公式Instagram／Twitter：@scroll_movie
©橋爪駿輝／講談社 ©2023映画『スクロール』製作委員会
