ビートたけし初の書き下ろし恋愛小説「アナログ」(2023年秋公開)が映画化。主演を二宮和也、ヒロインを波瑠が務めることが決定し、両名とタカハタ秀太監督のコメントが到着した。
原作は、お笑い界・映画界で今なお絶対的存在のビートたけしが70歳にして初めて書き上げた恋愛小説「アナログ」(2023年6月20日(火)に集英社文庫からあらためて刊行予定)。
全てがデジタル化されている世界だからこそ、当たり前の「誰かを大切にする」という気持ちを書きたくなったという本作は、刊行から約1か月で10万部を突破。各界著名人からの激賛も相次いだ話題作が満を持して映画化される。
手作り模型や手書きのイラストにこだわるデザイナーの水島悟は、自らが内装を手掛けた喫茶店「ピアノ」で、謎めいた女性・みゆきと出会う。自分と似た価値観を持つみゆきに引かれた悟は、意を決して連絡先を聞くが、なぜか彼女は携帯を持っていなかった。
「お互いに、会いたい気持ちがあれば、会えますよ」。みゆきのその言葉をきっかけに、二人は毎週木曜日に「ピアノ」で会う約束を交わす。週に一度だけ。会える時間を大切にして、ゆっくりと関係を深めていく二人。やがて想いを募らせた悟は、彼女にプロポーズすることを決意する。しかしその当日、みゆきは突然「ピアノ」に現れなくなり…。
携帯電話で気軽に連絡が取れる現代。そんな時代に「会うこと」を大切にする“アナログ”な価値観を持つ二人の恋愛を通じて、いつの時代も変わらない愛の原点=〈好きな人にただ会える喜び〉を純粋に描き出す。
そんなラブストーリーに、二宮和也が待望の出演。演じる水島悟は、手作りや手書きにこだわるアナログ人間でありつつも、思いを込めた時間を相手に届けたいという信念を持つデザイナー。30代にして日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を含め優秀主演男優賞を複数回受賞という快挙を成し遂げた、誰もが認める実力派俳優・二宮が、実年齢に近い役柄を丁寧に、伸びやかに演じる。
ヒロインは、NHK連続テレビ小説『あさが来た』で日本中をとりこにし、その後も話題作に続々と出演中の波瑠。今の時代には珍しく携帯電話を持っていない、謎めいた女性・みゆきを演じる。初共演だからこそ、偶然出会い、徐々に仲良くなっていく二人の関係性の変化をリアルに表現する。
監督を務めるのは、長編映画デビュー作「ホテルビーナス」でモスクワ国際映画祭コンペティション・パースペクティブ最優秀作品賞を受賞し、テレビ東京開局55周年特別企画ドラマ『二つの祖国』、「鳩の撃退法」など、上質なドラマを丁寧に紡ぐことに定評があるタカハタ秀太。
二宮とビートたけしが主演の2015年放送TBS年末ドラマスペシャル『赤めだか』の演出も務めており、ビートたけしからの信頼も厚く、二宮と二度目のタッグを組む。
脚本は、「あゝ、荒野 前編・後編」「宮本から君へ」「MOTHER マザー」など、もがきながら生きる人間の機微を繊細に、時に骨太に描く今注目の脚本家・港岳彦が担当する。キャスト、スタッフのコメントは次ページに掲載。