2月25日（土）・26日（日）に、スペシャルドラマ『今夜、わたしはカラダで恋をする。Season2』（ABCテレビ 深夜1時〜1時30分ほか）が放送。「セックス」というセンシティブなテーマを切り口に、恋への葛藤や、性に対するデリケートな悩みを抱えるヒロインたちの揺れる心情を描くオムニバス作品だ。
ABCテレビでは2月25日（土）に第1話、26日（日）に第2話と、2夜連続で放送。ABEMAでは、2月4日に第1・2話、2月11日に第3話、2月18日に第4話の独占先行配信が行われ、大きな話題を呼んでいる。
今回、Season2のヒロインを務めるのは、青山葉月役・新田さちか（第1話）、佐々木恵麻役・織田奈那（第2話）、泉愛莉役・林田岬優（第3話）、工藤渚役・秋谷百音（第4話）という個性豊かな女優たち。さらに、各エピソードに登場し、ヒロインたちの心を魅了する“沼男子”大沼役を、前作同様に猪塚健太が熱演する。
このたび、そんな5名のキャストの皆さんに、それぞれのエピソードの見どころや役柄について、さらにはいま“沼って”いるものなどのお話をお聞きしました。
◆まず、それぞれの役柄とエピソードの内容について教えて下さい。
新田：葉月は地方出身というコンプレックスを持つ、とてもピュアな女の子で、演じるうちにどんどん愛おしくなっていきました。葉月は自己肯定感が低く愛に飢えていて、自分の軸であったり、将来どうなりたいというビジョンがなかったりするんですけど、大沼さんとの出会いをきっかけにさまざまな決断をして、どんどん成長していく姿を見届けていただきたいです。同年代の女性の皆さんはもちろん、葉月同様、地方出身の方にも共感していただける部分の多いストーリーでもあると思います。
織田：私が演じる恵麻はどこにでもいるような女の子なので、きっと共感していただける部分がたくさんあるんじゃないかなと思います。そして、彼氏とのセックスレスという難題に打ち当たる中で起こる、恵麻の心の動きを繊細に表現することで、同じ悩みを抱えている方々に少しでも寄り添うことができたら、と。また、そういう方々にとっての打開策ともなる、新たな恋愛スタイルのひとつを提示できたんじゃないかなと思っています。
林田：愛莉は年下の彼と付き合っていることから生まれる「私がしっかりしなきゃ」という思いが、性に対してブレーキをかけてしまいます。このお話で描かれるのは年下の彼との恋愛ですが、何かをきっかけに心にブレーキがかかるというのは年齢関係なくあることだと思うので、たくさんの方にこの物語が響いたらうれしいです。また、このお話は全4話の中で一番ラブシーンが多いのですが、どのラブシーンも愛莉の感情が全く違うので、声や仕草、細かな手の動きでもそれを表現できるように挑んでいます。
秋谷：渚は“未経験”なことに対してコンプレックスを抱いている20歳の女の子なのですが、憧れの大沼さんに振り向いてほしくて頑張るという経験を通して、自分の本当の気持ちを知ることになります。初体験への焦りや年上の方への憧れなど、誰もが一度は通る道なんじゃないかなと思うエピソードが散りばめられているので、渚のピュアさや初々しさとあわせて共感していただけたり、はたまた懐かしんでいただけたりしたらうれしいです。
猪塚：Season1（2022年3月放送）のときから、“沼男子”とはなんだろうというのをずっと考えていて、今も明確な答えが出ていないのですが、大沼は女性の細やかな心情をナチュラルに察知して、その人を傷つけない最適な行動ができる能力の高い人だと考えています。今作でもヒロイン4人がそれぞれに悩みを抱いているので、エピソードごとに大沼の見え方が違ってくると思うのですが、人を安心させてしまう芯の部分は同じ。まだまだ研究しがいのある男ではありますが（笑）、現段階で考えられる大沼を演じきれたと思っています。
◆出演が決まった時の心境は？ また、役作りについても取り組まれたことがあれば教えて下さい。
新田：お話を聞いた時の心境は、端的に言うと“ドキドキワクワク”でした（笑）。葉月は私に持ち合わせていないものをたくさん持っている子なので、彼女の心情を理解するために、友達のさらに友達にまで恋愛の話を聞かせてもらったりもして、あらゆる女の子の生態を研究しました（笑）。おかげで最終的に迷いは一切なく、清々しい気持ちで臨むことができました。
織田：私もお話をいただいた時はうれしかったのですが、ラブシーンを演じるのが初めてだったので、果たして自分にできるのかと不安な気持ちもあって。でも、そういう部分もしっかり表現して物語を伝えたいと思い、挑戦してみようと受けさせていただきました。恵麻は等身大の女の子なのでそこまで作り込むことはしていないのですが、彼氏役の山下航平君のSNSを日々チェックして、「私の彼氏カッコいいな～」と気持ちを作っていきました（笑）。
林田：最初は、ドラマのタイトルを聞いて「お～！」と驚きました（笑）。でも、一般的な恋愛ドラマではなかなか描かれないですが、性の悩みも含めて“恋愛”ですし、心と体はつながっていると思うんです。そう考えると素直に好奇心が湧いて、マネージャーさんからの打診の連絡に対して、5分以内に「やります」とお返事をしました（笑）。愛莉は共感できる部分が多くてやりやすかったですし、友達が年下の彼と付き合っていて、その様子を日々見ていたので、当時のことを思い出しながら演じている部分もあります。
秋谷：第4話の共感できる部分を考えると、私が見ている世界と渚の見ている世界は近いのかもしれない、と思いました。台本を読んだときから、渚と通じ合える部分があるなと思っていたので、第4話を演じられてうれしかったです。
◆前作は大きな反響を呼び、今回の続編にもつながったのかなと思うのですが、猪塚さんはそれをどのように捉えていますか？
猪塚：前作がオンエアされるまでは皆さんに受け入れてもらえるか不安もあったのですが、「あのシーンに共感しました」「大沼さん良かったです」といった感想をたくさんいただいて、本当にやって良かったなと感じました。「もし次があったらまたやりたいな」とは思っていたのですが、こうして1年越しにやらせていただくことになり、Season2があることを信じて体を鍛えていて良かったなと（笑）。今作ではラブシーンが前作よりもだいぶ多いので、僕のたくましさと対比して、ヒロインの皆さんの美しさが引き立っていたらいいなと思っています。
◆皆さんがこんなことをされたら“沼る”と思う異性の行動は？
新田：先日、友人とタイ料理屋さんに行ったのですが、友人がパクチーを食べられないので「パクチー抜きでお願いします」と料理を注文したんです。その後、店員さんに「お客様（新田さん）はパクチーお好きですか？」と聞かれて、「大好きです」と答えたら「では、お連れ様の分もパクチーたくさんお入れしますね！」って！（笑）。お店の利益を考えたらパクチーを入れないほうがいいはずなのに入れてくださる、そういう誠意のある優しさは沼だなと思います。
織田：実は私、今まで年下男子を好きになることが多くて。なので、第3話は台本を読んだ時からドキドキが止まらなくて、とてもキュンキュンしたので、早く配信を見たくてたまらないです（笑）。（※取材は2022年末）人一倍母性が強いので、無邪気な年下男子を見ていると「かわいいな～」と、沼にハマってついいろいろやってあげたくなってしまいます。
林田：私は織田さんと逆で、年上の人の可愛げのある瞬間を見ると母性が芽生えてしまいます（笑）。 あと、大沼さんもそうですが、外見がどうこうということよりも“その人にしかできない”ことができる、味のある男性は沼だなと思いますね。
秋谷：私は、飴と鞭の使い分けがうまい人。普段連絡を取り合っているとそっけないのにいざ会うと「会えてうれしい」みたいな言葉をかけてきたり、けんかをして冷たくしてきたかと思いきや甘えてこられたりすると、相手の手のひらで転がされていると分かっていても沼ってしまう気がします（笑）。
猪塚：僕は、先日買い物をしている時に話しかけてくださった女性の店員さんが何を聞いてもすぐに答えてくれるような、すごくテキパキしたお仕事のできる方だったんですよ。もしそういう方が2人きりになった時に、突然ふにゃふにゃになったりしたら沼るな、と（笑）。普段しっかりしている方が見せるギャップといいますか、隙を垣間見た時はドキッとしますよね。
◆最後に、いま“沼って”いることを教えて下さい！
新田：子猫です。元々実家に猫が2匹いて、そこに新しく子猫を2匹迎えたのですが、その子たちが猫なのに犬っぽいんです！（笑）。名前呼んだら来るし、返事するし、みたいな。それがかわいくて仕方がなくて、毎日テレビ通話を1時間ぐらいして、画面越しに会わせてもらっています（笑）。
織田：アニメです。実はいままでアニメを全然見てこなかったのですが、『鬼滅の刃』のブームをきっかけにNetflixで『進撃の巨人』と『ブルーロック』を見始めたら見事にハマってしまって…。めちゃめちゃ面白くて、時間がある時は永遠にアニメを見ています（笑）。
林田：料理とゲームです。両方無心になって、何時間もできるのがいいですね。料理はときどきSNSにも載せているのですが、時には友達を呼んで一緒に食べたりして、2日に1回くらいのペースでまとめて何品か作っています。いっぽう、ゲームは3年前ぐらいからずっと同じゲームをやっていて。自分でもよく飽きないなと思うんですけど、それをやっている時はそのことしか考えなくて済むので、私なりのサウナ（※猪塚さんの回答を参照）ですね（笑）。
秋谷：漫画です。家に漫画が2000～3000冊くらいあって、収納のために家を引っ越したこともあります（笑）。電子で読むのもいいと思うんですけど、私は紙をめくりたい派で、背表紙とか帯とか、全部をしっかり見たいんですよ。これからもこの沼からは這い上がれなさそうです（笑）。
猪塚：サウナです。マイサウナハット、サウナマット、サウナマスクを持ち込んで、心拍数を計りながら入ります。それで心拍数が平常時の2倍ぐらいになったら出て、水風呂に1分くらい浸かって10分休憩、というサイクルで3～4セットやる感じですね。サウナって基本的に裸ですし、スマホも持たないので、強制的にいろんなことをシャットアウトできるんですよ。必要なことを考えるすごくいい時間を過ごしながら汗もかけるという、サウナはいいことづくめです（笑）。
PROFILE
新田さちか
●にった・さちか…1998年12月6日生まれ。石川県出身。2020年準ミス青山学院大学に輝き、雑誌「CanCam」の読者モデル「itgirl」として活動開始。ABEMAの恋愛リアリティーショー『恋愛ドラマな恋がしたい～Kiss On The Bed～』に出演するなど、モデルに加え、女優としても活動の幅を広げる。自身がディレクターを務めるブランド「sachat」も展開中。
織田奈那
●おだ・なな…1998年6月4日生まれ。静岡県出身。ABEMAの恋愛リアリティーショー『恋愛ドラマな恋がしたい～Kissing the tears away～』出演のほか、2021年には初の写真集「無頼派の純情」をリリース。初主演舞台「ばいびー、23区の恋人」や映画「遊星王子2021」、ドラマ『アカイリンゴ』などで好演を続け、活躍の幅を広げる。
林田岬優
●はやしだ・みゆ…1993年11月23日生まれ。愛知県出身。モデルとして雑誌「CLASSY.」「Oggi」などの誌面を飾り、女優としても『新・信長公記』『真犯人フラグ』『大豆田とわ子と三人の元夫』など話題作への出演が続く。
秋谷百音
●あきたに・もね…1999年11月27日生まれ。神奈川県出身。映画「ベイビーわるきゅーれ」「鍵」、ドラマ『パンドラの果実〜科学犯罪捜査ファイル〜』『恋に無駄口』『消しゴムをくれた女子を好きになった。』などに出演。2023年は、映画「ヒットマンロイヤー」、ドラマ『なにわの晩さん！』などをはじめ、複数の映像作品に出演予定。
猪塚健太
●いづか・けんた…1986年10月8日生まれ。愛知県出身。ドラマ『高嶺のハナさん』『飴色パラドックス』、映画「極主夫道 ザ・シネマ」「バイオレンスアクション」などに加え、ミュージカル「るろうに剣心 京都編」「ボディガード」などに出演。劇場版「TOKYO MER～走る緊急救命室～」 の公開を4月28日（金）に控える。
●text／片岡聡恵
番組情報
『今夜、わたしはカラダで恋をする。Season2』
ABCテレビ ※関西ローカル
第1話「セフレでもいいから。」2023年2月25日（土）深夜1時〜1時30分
第2話「彼氏じゃない人とする夜」2023年2月26日（日）深夜1時45分〜2時15分
※放送後、TVerでの見逃し配信あり
番組公式HP：https://www.asahi.co.jp/karakoi
ABEMAにて現在独占先行配信中
第1話「セフレでもいいから。」
第2話「彼氏じゃない人とする夜」
第3話「年下の彼とわたしのカラダ」
第4話「初めては、君がいい」
配信URL：https://abema.tv/video/title/534-16
