3月25日(土)に、千原ジュニア主演のスペシャルドラマ『新・ミナミの帝王』(カンテレ/関西ローカル 午後2時57分~午後5時)の放送が決定。千原ジュニアとバディを組む大東駿介からコメントが到着した。
本作は、週刊漫画ゴラクで連載中の漫画『ミナミの帝王』(原作:天王寺大、萬画:郷力也)をもとにしたテレビシリーズの第22作目。千原ジュニア演じる主人公で、“ミナミの鬼”と恐れられている大阪ミナミの金貸し・萬田銀次郎と、大東駿介演じる銀次郎の舎弟・坂上竜一のコンビを中心に、欲望と金に翻弄される人々の姿をスリリングに描いたヒューマンドラマだ。
今回は、“霊能語”を操るホームレスが宗教団体の教祖として登場。若者や主婦など救いを求める人々の心の隙間に近寄っていく。銀次郎の顧客の中にも、お布施のため身の丈に合わない借り入れをする者が現れ、急成長を遂げる宗教団体の闇に“ミナミの鬼”銀次郎が鋭く切り込んでいく。
千原ジュニア コメント
◆テレビシリーズ22作目となる今作についての思いをお聞かせください。
最近の世間をにぎわせているニュースをギュッと凝縮した感じで、非常に見やすくて距離感の近いお話になっているかなと思います。コンプライアンスだなんだといっているこの時代に、“違法の金貸し”を主人公にしているという点でも、他にはないとても特異なドラマになっているかなと思います。
◆大東さんとの1年ぶりの共演について
そうですね。もうスッと入れる感じですね。「そうそう、こんな感じ」とお互いに違和感なく入っていけたんじゃないですかね。
◆視聴者に向けてメッセージをお願いします。
現代の詐欺手法は特殊で巧妙になっていて、SNSも含めてあの手この手で人をだまそうとするいろんな手口があります。今回のドラマでは、そういった手口についても非常に分かりやすく盛り込まれているので、そのあたりも興味深く見てもらえたらと思います。また、ドラマを見ることで、皆さんの注意喚起にもつながればなと思いますので、ぜひご覧ください。
大東駿介 コメント
◆今作についての思いをお聞かせください。
この1年を総括するような、社会に鋭くツッコんでいくのが、『新・ミナミの帝王』の持ち味だなと思います。22作目であり、10年以上シリーズで続くのもなかなかないので、本当にありがたいことです。ドラマを通して、社会に問題提起できている感じが面白いですね。
◆演じられる銀次郎の舎弟・竜一はあらためてどんな人物でしょうか。また、1年ぶりとなるジュニアさんとの共演についてはいかがですか?
お金には生活と人生が深く関わっていて、お金を借りるという行為には、人間の生き方があると思います。それをつなぐのが竜一の役割だと思うので、いつも人間くさくいたいなと思っています。
毎年、ジュニアさんとの共演を楽しみにこの作品をやらせてもらっています。年を重ねるごとに、今だから分かるジュニアさんの魅力・発見があります。今年で13年目。10年以上竜一としてそばにいられることは、ありがたいですね。
◆視聴者に向けてメッセージをお願いします。
まさに、今の日本を切り取ったようなドラマになっているかなと思います。事件やニュースの裏側には、ニュースでは描き切れない、人の営み、人生があって、それを表現できるのがドラマかなと思います。上澄みでは、救いきれないそこに関わる人の人生、奥深さみたいなものを、このドラマを通して見ていただけたらと思います。
あらすじ
大阪ミナミの金貸し・萬田銀次郎(千原ジュニア)は、ある日、何やら訳ありな中学生・長谷川涼(南出凌嘉)に金を貸してほしいと声をかけられるが、「子供には貸さん」と冷たくあしらう。いっぽう、ある場所では、“若者のカリスマ”として知られるサクラ(塩野瑛久)が、家や学校に居場所がない子供たちに支援の手を差し伸べていた。それから数カ月後、銀次郎に借金を断られた涼は、暗い表情で橋の欄干に手をかけ、今まさに川に飛び込もうとしていた――。
そんな涼に声をかけたのは、ホームレスの藤森幸生(夙川アトム)。涼は母親が1カ月も帰って来ないこと、空腹と絶望により死を選ぶことにしたと打ち明ける。すると藤森は、天に向かって両手をかざし、次の瞬間、その口からは涼の母親とおぼしき人物の言葉が飛び出す。気づけば周囲には人だかりができ、その中には銀次郎の姿も。さらに、その異様な光景を撮影した動画がSNSで拡散され、藤森の元には“霊能語”に救いを求める人々が押し寄せる。
そのころ、銀次郎の弟分・坂上竜一(大東駿介)は、顔なじみのキッチンカーの店主・中川裕子(増田有華)から、オーストリアに住む恋人にプロポーズされたと報告を受ける。しかし、聞けば2人の出会いはわずか1カ月前で、きっかけもSNSナンパ。竜一は、離婚で弱っていた裕子が付けこまれたのではないかと心配する。
そんな中、訪ねてくる相談者の数が日に日に膨れ上がっていることから、藤森は「治平会」という宗教団体を立ち上げ、教祖となる。銀次郎の顧客の中にも、お布施のため身の丈に合わない借り入れをする者が。そこで銀次郎は、なじみの喫茶店ウエートレス・薄井翠(若月佑美)と裏社会の実力者・沢木英雄(赤井英和)を巻き込んで、治平会と教祖の化けの皮を剥がすべく、動き出す。
番組情報
『新・ミナミの帝王 銀次郎の新たな敵は神様!?』
カンテレ(関西ローカル)
2023年3月25日(土)午後2時57分~午後5時
出演:千原ジュニア、大東駿介、若月佑美 / 塩野瑛久、夙川アトム、南出凌嘉、増田有華 / 赤井英和 ほか
原作:『ミナミの帝王』 天王寺大/郷力也
脚本:ひかわかよ
プロデューサー:近藤匡 三方祐人 神山明子 増田幸一郎 伊藤茜
主題歌:coldrain 「Help Me Help You」 (Warner Music Japan)
音楽:PE’Z 櫻井真一
演出:髙山浩児
©カンテレ