「映画ドラえもん のび太と空の理想郷」(3月3日(金)全国公開)の公開記念舞台あいさつが3月4日(土)に開催され、永瀬廉(King & Prince)、藤本美貴、堂山卓見監督、ドラえもん、のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫が登壇した。
「映画ドラえもん」シリーズの第42作は監督・堂山卓見×脚本・古沢良太のタッグが手掛けた「映画ドラえもん のび太と空の理想郷」。空に浮かぶ、誰もが幸せに暮らせて何もかもが完璧な理想郷“パラダピア”を舞台にドラえもんたちが空をかける大冒険へと飛び立つ。
本作には、声優初挑戦となる永瀬廉がゲスト声優として参加。永瀬が演じるパーフェクトネコ型ロボット・ソーニャは本作のオリジナルキャラクターで、物語のカギを担う超重要な役どころとなる。
舞台あいさつには、永瀬、パラダピアにある学校の先生を演じているゲスト声優の藤本美貴、堂山卓見監督、ドラえもん、のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫が登壇。まずは「みんないくよ〜!」とドラえもんたちキャラクターが登場。のび太は「今日は朝早くから僕たちの映画を見にきてくれて本当にありがとう! 僕たちと~ってもうれしいです!」、ドラえもんは「今回の僕たちの冒険すごかったでしょ~!」と呼びかけた。
しずかは「ユートピアが本当にあるなんて夢にも思わなかったわ」と続け、ジャイアンは「パラダピアにあんな秘密が隠されていたなんて、本当にどうなることかと思ったぜ!」と。また、「ソーニャにまた会えるかな」と恋しがるのび太に、ドラえもんは「うん、きっとまたどこかで会えるよ! だって僕たちはソーニャの友達だから!」と語った。
そうしてドラえもんたちの会話が盛り上がる中、永瀬と藤本が登場。永瀬は「このたびソーニャ役を演じさせていただきました、King & Princeの永瀬廉です。今、僕がドラえもんとセンターを割って立っていることにすごく感動しています!うれしいです」と心境を明かした。
続けて、藤本も「このメンバーで並べていることにちょっと感動しています!よろしくお願いします」と。堂山監督は「皆さんに少しでも心のお土産を持って帰っていただけるような作品にしたいなと思って、スタッフ一同とキャストの皆さん一緒に作り上げた作品ですので、そうなっていればうれしいです」と語った。
ついに迎えた本作の公開について、永瀬は「僕は初めて声優に挑戦させていただいたのでそれに対する皆さんの反応も気になりますし、いろんなところで子供が初めて見に行く映画がドラえもんということを聞いたりしていて、すごくあったかい気持ちになっているんです。いろんな方にこの作品の良さを伝えたいなと思っていたので、今このステージ立てていることをすごくうれしく思います」と笑顔。
藤本は「“ドッキリじゃないの?”と思ってしまうぐらいうれしいお仕事だったので、公開を迎えてほっとしています。『感動した』『泣いたよ』という声を聞いたので、皆さんにいろんな感情を抱いてもらえたというのがすごくうれしいなと思います」と。
また、今回の経験について永瀬は「一生の宝物ですよね。この先ずっとずっと覚えてることやと思いますし、将来自分に子供ができたときに『これ自分やで』ということを言わずにこの映画を見せて、気づくかということをやってみたいです!ちょっとけんかしたときにはこの映画を見せて、尊敬してもらいたいですね、『パパやで』って(笑)。そしてこの先、この経験が生きてくることが絶対にあると思うので、本当に大切で素晴らしい時間やなと思っています」と熱く語った。
藤本も「自分も小さいときから『ドラえもん』を見てきて、自分の子供たちも見ていますし、きっと孫の代も見るだろうし。この経験は自慢でしかないですね…! 子供たちはもう今作を見たんですけど、『ママだよね!これ』って気づいたりしていました。私は永瀬くんとは逆に『これ!私出てるから』って言って見せたいです(笑)」と笑った。
また、堂山監督は「アフレコが終わった後もずっと作業が続くので、普段は大変に感じることもあるんですけど、永瀬さんと藤本さんの美声は何度聞いても耳が幸せで、作業も苦ではありませんでした。貴重な経験だったなと思います」と明かした。それを聞いて「美声だなんて…」と謙遜する永瀬だが、ドラえもんたちに「美声だよ永瀬くんは!」「顔もいいし声もいいしうらやましいよ!」「パーフェクトすぎるよな!!」と褒めちぎられ、永瀬は照れながら「顔も声もいいみたいです、僕」とアピールした。
イベントでは、ゲスト声優の2人への質問コーナーも。ドラえもんたちが「はい!!」と元気いっぱいに挙手し、まず当てられたジャイアンは「2人にとってのユートピアって、どんなところか教えてください!」と質問。永瀬は「今ですね。映画を見てくださった皆様とこの場に立ってお話する機会をいただけて。皆さんの観賞後の空気感も感じられて、携わらせていただいた中で反応を直接受け取れたということで、今が一番ユートピアかなと思います」と感慨深げ。
一方、藤本は「私は布団の中です…(笑)。(のび太「僕と一緒だ~!」)やることが全て終わって子供たちも寝静まって、寝られるというのはユートピアですね。あとは、日々子供たちがいて旦那さんがいて、ワーッと怒ったりする時もあるし(スネ夫「怖そう!」)。でも、それすら幸せなんじゃないかなって思っています」と。ドラえもんは「普通であることが日常が一番幸せなのかもしれないよね」とうなずいた。
続いて、しずかが「お2人が最近思いっきり笑ったことはありますか?」と質問。藤本は「3歳の娘がメイクに興味を持ち始めて、ある日『保育園行くよ』って言って顔を見たら、まぶたにすごいメイクをしていい真っ青で。そのまま連れて行きました(笑)」とほほ笑ましいエピソードを披露した。
そして、永瀬は「最近友達とカラオケに行ったんですけど、ドラえもんのモノマネがめっちゃうまい人がいるんですよ。その人がドラえもんの声で僕らの曲『ichiban』を歌ってくれて、その横でずっと踊っていました。なので僕、間接的にドラえもんのバックダンサーを務めたんです」と明かした。
すると、突然スネ夫が「永瀬さんはできないの?ドラえもんのモノマネ」と振り、慌てた永瀬はうっかり「ジャイアンならできます」と申告。後悔の表情を浮かべつつ、ドラえもんたちによるカウントダウンで「おいのび太!」と披露すると「似てるー!」と絶賛の声が挙がり、ジャイアンは「俺がめっちゃイケメンになったみたい!!」と大喜びした。
そんなジャイアンのモノマネについて、永瀬は「この前ドラえもんと一緒にラジオをやったときに披露させてもらったんです。大体『おいのび太!野球しようぜ』までがワンパッケージだと思うんですけど、そこまで言っちゃうと似てないんですよ…『おいのび太!』までだとドラえもんも『すごい似てる』って言ってくれるんですけど、『ー野球しようぜ』まで言うとすごい絶妙な間で『なるほど…』って(笑)」。
そんなエピソードに焦ったドラえもんは「似てないとは言ってないんですよ!素直な言葉です」と弁解。そして、ジャイアンが「でも、パーフェクト5文字だね! それに、俺様のモノマネをしてくれているってことがうれしかった。だからもうね、心の友です!!」と宣言。喜びのあまり、永瀬は「おいのび太!」「おいスネ夫!」と連発するが、藤本に「2回聞くとやっぱりあんまり似てないですね(笑)」とツッコまれ、永瀬も「ちょっと暑くなってきました(笑)」と照れ笑いした。
さらに、ドラえもんが「(劇中に登場した)なりたい動物になれる変身ビームを使えるとしたら何になりたい?」と2人に質問。永瀬は「マンチカン。猫ちゃんって、特に何かしてくれるわけではないじゃないですか。ただ横におって、頑張って生きてるだけで何でも許されてる感に憧れてるんです。でも、近くにいるだけで癒やしてくれる存在ということへのリスペクトもあって。僕もそういう存在になりたいんです」と語った。
ドラえもんは永瀬の回答にうなずき、「猫型ロボット(ソーニャ)としてとてもいい(回答だね)…」と語り始めるが、すかさずスネ夫に「いやドラえもんのことじゃねえし!(ドラえもんには)癒さやれねえし!」と罵倒され、2人のけんかがぼっ発。のび太が「やめてよ~!」と2人を止めるが、スネ夫に「チルチル(スネ夫の家の猫)の方がいいんだよ」とトドメを刺されたドラえもんは、すねた様子を見せた。
そんな中、マーメイドを挙げ「でも、上半身も服はちゃんと着たいです(笑)」と話す藤本に、ジャイアンが「服着たマーメイドってなんだよな!わははは」、スネ夫も「へんなの!」とからかい、会場は笑い声に包まれた。
最後に、ドラえもんが「いや~僕永瀬くんと一緒に笑いすぎちゃって…すごく楽しかったよね、みんな。朝早くから映画を見にきてくれて本当にありがとうございます。きっとソーニャもすごく喜んでいると思います! そしてこれからも僕たちの大冒険は続きます。どうぞよろしくお願いします! 今日は本当にありがとうございました~!」とあいさつし、イベントを締めくくった。
作品情報
「映画ドラえもん のび太と空の理想郷」
全国公開中
公式HP:https://doraeiga.com/2023/