吉高由里子が主演を務めるドラマ『星降る夜に』(テレビ朝日系 午後9時〜10時)の最終話が、3月14日(火)に放送。それに先駆けて本作がオールアップを迎え、当日のレポートが到着した。
のどかな海街で、感情を忘れて孤独に生きる産婦人科医・雪宮鈴(吉高由里子)と、音のない世界で自由に生きる10歳下の遺品整理士・柊一星(北村匠海)。命のはじまりと終わりをつかさどる対照的な2人が星降る夜の出会いを機に、世の中のさまざまな既成概念を飛び越えながら運命の恋を育んでいく“10歳差”のピュアラブストーリー『星降る夜に』。
鈴と一星のときめく恋模様と並行し、大石静が描くユーモラスかつ斬新な死生観や、既成概念にとらわれないさまざまな愛の物語を紡ぎ、「なんてすてきなドラマ!」「恋だけじゃなくて生き方をどこかそっと教えてもらっているようなお話。つらくても悲しくても温かさがぽっと残る余韻が大好き」といった声が続々と寄せられている本作が、3月14日(火)についに最終回を迎える。
劇中でどこまでもピュアな10歳差ラブを育んできた吉高&北村は、2人そろって仲睦まじくクランクアップ。2人にとっても、そして鈴と一星の恋を見守り続けてきた視聴者にとっても、エモさ120%の“ある場所”で最後の撮影を終えることに。
そんな思い出深い場所でクランクアップを迎えた主演・吉高は、感慨深げ。「こんなに早く終わると感じたドラマは初めて。このドラマの現場は私にとって、“当たり前の日常”になっていました。その日常が奪われてしまう寂しさが、明日からすごく襲ってきそうです」と、喪失感を予感しながらもその心は前向き。
「その寂しさを紡いでいったら、『寂しい分だけ現場に浸れていたんだよ』っていう喜びが出てきそうな感じがします。その喜びを大切に咀嚼しながら、この現場を卒業していきたいと思います」と、まるで星のように目をキラキラと輝かせた。
いっぽう、北村も「こんなに撮影が終わってほしくないなと思うことは、ちょっと久々。毎日笑っていたな、という印象です」と、心から楽しんだ撮影の日々を回顧。今回、初めて手話での芝居にも挑戦した北村だが、「今や普通のお芝居をするのがちょっと怖いくらい、手話がなじんじゃいました。それほど、一星でいる毎日が自分にとって、とてもいい日々だったなと思います」と、とびっきりの笑顔を見せた。
そして、2人よりも先にクランクアップしたディーン・フジオカ(佐々木深夜・役)。心優しきポンコツ新米医師という役どころで新境地を開拓し、わんこ男子・一星とはまたひと味違う愛らしさで視聴者をノックアウトしたディーンは、「おつかレインボー!」とおちゃめにあいさつ。
本作について、「世の中が今必要としているものなんだろうなと思う“包まれるような優しさ”を感じました」と語る一方、「ポンコツ役がこんなにクセになるとは思わなかったですね(笑)。うまく転がされて、とても心地よかったです! 本望ですね! もう思い残すことはありません!」と、確かな手応えをにじませながら現場を後にした。3名のコメント全文は、下記に掲載。
吉高由里子 コメント
こんなに早く終わると感じたドラマは初めてです。このドラマの現場は私にとって、“当たり前の日常”になっていました。いろんなところへ行って、もう二度と来ないんだろうな…と思うような道を、一星やスタッフの皆さんと一緒に歩いて…。思い出がいっぱいある、その日常が奪われてしまう寂しさが、明日からすごく襲ってきそうです。
今回の現場では、私が10代や20代前半だった頃にご一緒したスタッフさんとも再会できて、すごく懐かしくもなったり、また会えるってうれしいなとあらためて思ったりもしました。きっと明日からはすごく寂しくなると思うけど、その寂しさを紡いでいったら、「寂しい分だけ現場に浸れていたんだよ」っていう喜びが出てきそうな感じがします。その喜びを大切に咀嚼しながら、この現場を卒業していきたいと思います。ありがとうございました!
北村匠海 コメント
何ですかね、このしんみりムードは(笑)。こんなに撮影が終わってほしくないなと思うことは、ちょっと久々だったりします。すごく楽しかったですし、一星を通しても自分自身を通しても、毎日笑っていたな、という印象です。手話での芝居は、自分にとって最初はチャレンジだったんですけど、それがだんだん当たり前になっていきました。今や普通のお芝居をするのがちょっと怖いくらい、手話が馴染んじゃいました。それほど、一星でいる毎日が自分にとって、とてもいい日々だったなと思います。
また同じチームで、皆さんと作品を撮れたら幸せだなと思います。ぜひまた一緒に作品をやってください!
ディーン・フジオカ コメント
おつかレインボー! 1クール、本当にありがとうございました。最初にこの作品の脚本を読んだとき、世の中が今必要としているものなんだろうなと思う“包まれるような優しさ”を、すごく感じました。そして、ポンコツ役がこんなにクセになるとは思わなかったですね(笑)。うまく転がされて、とても心地よかったです! 本望ですね! もう思い残すことはありません!
最終話(3月14日放送)あらすじ
妻の命を救えなかった雪宮鈴(吉高由里子)を5年にわたり逆恨みしてきた伴宗一郎(ムロツヨシ)。しかし、そんな自分にも降り注ぐ鈴の優しさや、同じ境遇に苦しむ佐々木深夜(ディーン・フジオカ)の共感に苛まれ、自らの命を絶とうと海へ向かう。しかし、すんでのところで鈴の恋人・柊一星(北村匠海)に全力で抱きしめられた伴は、まるで子どものように、すべての思いを吐き出すかのように、涙を流すのだった――。
そんな伴の姿は、妻・彩子(安達祐実)とお腹の中の子を同時に亡くしてから10年――涙を流せないまま、医者になること選んだ深夜の心の時計の針を、優しく進めてゆく。ある日、妻の親友でもあった北斗千明(水野美紀)が営む「遺品整理のポラリス」に、突然訪れる深夜。「10年間、お願いできなくて…ごめんね」と、妻と暮らした家を整理する決心を告げるのだった。
そして迎えた遺品整理当日。鈴も見守る中、チーフの一星率いるポラリス従業員も総出で、次々と遺品が片付けられていく…。そんな中、深夜の口から「僕が医者になったのは、復讐が理由でした」という言葉がこぼれだす。隣に寄り添い、その言葉に静かに耳を傾ける鈴。これまで深夜が“胸の奥に押し込んでいた複雑な本音”があふれ出す。
番組情報
『星降る夜に』
テレビ朝日系
2023年3月14日(火)午後9時~10時
番組公式HP:https://www.tv-asahi.co.jp/hoshifuru_yoruni/