役所広司主演、菅田将暉、森七菜共演の映画「銀河鉄道の父」（5月5日（金・祝）公開）より、宮沢賢治役の菅田が詩人、学生姿、チェロ演奏などさまざまなシーンを演じた場面写真が解禁された。
原作は、門井慶喜が大量の宮沢賢治資料の中から父・政次郎について書かれた資料をかき集め、父親の視点から宮沢賢治の生涯を活写し、第158回直木賞受賞した傑作「銀河鉄道の父」。監督は「八日目の蟬」「いのちの停車場」の成島出が担当する。
役所演じる政次郎は、父の代から富裕の質屋を営む、責任感と情熱のある明治の男。しかし長男・賢治（菅田）が生まれると、明治の男には珍しく子育てに熱心で、子供にはめっぽう甘かった。賢治は、本来は長男として家業の質屋を継ぐはずだったが、それに反発し、学力もないのに学問の道へ進み、さらには商人家系にもかかわらず農業や宗教の道に進みたいと、親泣かせの我が道を行く。
そんな二人がお互いうまくいくように指南するなど、賢くしっかり者の妹・宮沢トシ（森）、賢治かわいさで突っ走る政次郎、そして時に対立する政次郎と賢治を誰よりも深い愛で見守る賢治の母・イチ（坂井真紀）。賢治に甘い政次郎を厳しく諭す、賢治の祖父・喜助（田中泯）、自由奔放に家族を振り回す賢治にひそかに憧れを持つ賢治の弟・清六（豊田裕大）ら宮沢家の面々と共に、父・政次郎と長男・賢治の人間味あふれる親バカ・ダメ息子のユーモアと闘いの日々が描かれる。
菅田が演じる賢治は中学を卒業後、家業を継ぐことを断固拒否し、政次郎に頼み込んで進学するが、興味の対象がたびたび変わる青年。生活力もなく、父に金を無心するなど、今でいう“ダメ息子”だが、病気になった妹・トシを励ますために童話を書くと、その文才に目覚めていく。
菅田は『ミステリと言う勿れ』の原作主人公そっくりのアフロスタイルなど、出演作ごとに演じるキャラクターとビジュアルがニュースとなるが、本作でも短髪坊主姿のビジュアルが解禁されると大きな話題を呼んだ。
このたび公開されたのは、少し幼さが残る着物姿やグレーの学生服、トシのために一心不乱に童話を書きしたためるまさに“詩人・宮沢賢治”を象徴する1枚をはじめ、宗教に傾倒した賢治が必死に法華経を唱えるカット、奇麗なスーツを身にまといチェロ演奏をするシーンなどを含む7点の場面写真。
勉学、人造宝石の商いや宗教、文学に農業に音楽。37年という短い生涯の中でさまざまなことに挑戦し、その青春と葛藤を宮沢賢治の7つの顔で表現する菅田の演技に心が揺さぶられる。
岩手県花巻で宮沢賢治の親族にも会うことができたという菅田は「話を聞いていると“やっぱり面白い人だったみたいで！”と話されていました。賢治が多面的なんでしょうね。（賢治の）いろいろな面のここがいいよねというところが、それぞれいっぱいあります」とコメントを寄せた。
作品情報
「銀河鉄道の父」
2023年5日5日（金・祝）全国公開
出演：役所広司／菅田将暉、森七菜、豊田裕大／坂井真紀／田中泯
監督：成島出
原作：門井慶喜「銀河鉄道の父」（講談社文庫）
脚本：坂口理子
音楽：海田庄吾
主題歌：いきものがかり「STAR」（ソニー・ミュージックレーベルズ）
製作：木下グループ
制作プロダクション：キノフィルムズ／ツインズジャパン
配給：キノフィルムズ
Twitter：@Ginga_Movie2023
公式サイト：ginga-movie.com
©2022「銀河鉄道の父」製作委員会
