4月7日に全国公開された「劇場版 美しい彼〜eternal〜」の公開記念舞台あいさつが4月8日（土）に開催され、W主演を務める萩原利久と八木勇征（FANTASTICS）、酒井麻衣監督が登壇した。
「流浪の月」で本屋大賞2020を受賞、「汝、星のごとく」が2023年本屋大賞にノミネートされている、話題の小説家・凪良ゆうの大人気BL小説を萩原利久、八木勇征をW主演に迎えドラマ化した『美しい彼』。今年2月に放送されたドラマシーズン2の続編となる本作では、恋人同士になった平良（萩原）と清居（八木）こと“ひらきよ”の2人が、新生活をスタートさせたところから物語が始まる。
そんな本作の公開記念舞台あいさつが4月8日（土）に開催され、萩原と八木、酒井麻衣監督が登壇。今回のイベントでは、3名が事前にファンから募集した質問に続々と答えていく。
まず、酒井監督宛てに「萩原さんと八木さんは、監督が描かれたイメージ通りの演技をされましたか？」という質問が読み上げられると、「反省会になるかもしれない…」「可能性はある」と不安がる萩原と八木。
対して、監督は「（2人は）想像以上のお芝居をしてくださいました。特にびっくりしたのは、終盤の写真撮影のシーン。萩原さんには『1人のカメラマンとして撮ってください』、八木さんには『1人の俳優として表現してください』というお話をしたのですが、まさに平良の目線でしか撮れない清居が撮れたと思っています」と2人の芝居を称賛。
すると、萩原も「（監督の現場は）毎日楽しかったです。“何でも許してくれる”と言ったら変かもしれませんが、段取りの段階からいろいろやらせてもらえて、演じる上で本当になんでもやってみたくなる現場でした。“これはやりすぎたな”と思ってもきれいにまとめてくださって、振り切ったことをしても大丈夫だという信頼関係の元で撮影できた」と感謝を述べる。
八木も「僕は、監督にはシーズン1の本読みのころから付いていただき、清居の役について話し合ったり、感情の動きなどを1つ1つ教えていただいて。僕はほとんどのことが初めてだったのですが、監督が酒井さんで良かったなと思いますし、相手が利久で良かったなと。本当に最高の作品に巡り合えたなと思っています」と笑顔を浮かべた。
続けて、「高校生のころのシーンがすごく印象的で好きなのですが、3人はどのような高校生活を過ごされましたか？」という質問が。これに対し、萩原は「帰宅部のエースでした（笑）。（漫画誌の）『ジャンプ』のことしか考えていなかったです」と。八木からは「僕は、逆に部活に3年間を注いでいました。ずっと白黒のボールを追いかけていて、サッカー漬けの高校生活でしたね」と正反対の回答が飛び出す。
次の「社会人になって、初めてもらったお給料で何を買いましたか？」という話題では、しばらく頭を悩ませていた八木と萩原。八木は大学時代にアルバイトをしてサッカー用のスパイクを買ったと話すも、子役として幼いころから活躍していた萩原は「ごめんなさい！ 本当に分からないです」と。質問者が今月から新社会人ということで、3人が“応援のエール”と称して、「せーの！」という掛け声とあわせて“気”を贈るほほ笑ましい場面も見られた。
「これがないと生きていけない“エターナル”なもの」では、八木が「サウナ」、萩原は「サッカーやバスケの試合（を見ること）」と回答。「“劇場版うつかれ”ロスに向けて対策を教えてください」という質問には、酒井監督が「物語が続いているので原作を読むことじゃないですかね」と提案する。
八木は「（撮影後も）次から次にやることがあったから、僕はロスは大丈夫（笑）」と明かしつつ、「『美しい彼』の現場にいる日常が当たり前だったから、寂しさはもちろん感じました。徐々に慣れてきても、ドラマの1話を見ると『うわ、懐かしいな』と思い出したりするし、時間の流れかな…」と。
「でも、別にロスにならなくていいんじゃないかな。本当に細かいところまでこだわりが詰まっているのでそういうところを探しながら見てもらうのも新しい楽しみ方の1つだと思いますし。ロスと言わずにずっと好きでいて」と呼びかけ、会場からは大きな拍手が湧いた。
終盤には、萩原と八木から本作の副音声上映が4月21日（金）から行われることが発表され、「本当にずっとしゃべってた（笑）」という2人。萩原が「でも、意外と見入っちゃうんですよ。しばらくシーンとして、『あ、すいません！』とか言っているのもそのまま入っているかもしれない（笑）」と明かすと、八木も「それこそ新しい楽しみ方の1つになると思うのでお楽しみに」とアピール。
最後は、2人があいさつを。萩原は「やっとこの日を迎えられたことがすごくうれしいです。特に、こんなにたくさんの方に来ていただいて公開日を迎えられるというのは本当に特別なことで。シーズン1のときから考えると、奇跡のような瞬間だと思います。1人でも多くの方に『美しい彼』という作品を知っていただき、もっと大きいところに広がっていってくれたら」と話し、「いつも作品を愛してくださりありがとうございます」と思いを伝える。
八木も「映画が公開され、いろんな方にこの作品が届くということですごく幸せを感じています。スタッフ、キャスト全員で『シーズン1を超えるいいものを作ろう』と本当に一生懸命、全力で1つの方向に向かって作り上げた作品ですので、たくさんの方に今後ももっと届いて、ロングランできる作品になればいいな」と。
続けて「また、日本だけではなく、海外での上映も決定したので、国境を超えてこの作品が愛されているのだなということをあらためて実感しました。ぜひこの作品をたくさん見て、楽しんでいただければうれしいです」と呼びかけた。
作品情報
「劇場版 美しい彼〜eternal〜」
2023年4月7日（金）よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
出演：萩原利久、八木勇征、高野洸、落合モトキ、仁村紗和、前田拳太郎、和田聰宏、池田大 ほか
原作：凪良ゆう「美しい彼」シリーズ（徳間書店 キャラ文庫刊）
監督：酒井麻衣
脚本：坪田文
製作幹事：カルチュア・エンタテインメント
制作プロダクション：C&Iエンタテインメント
配給：カルチュア・パブリッシャーズ
公式HP：https://culture-pub.jp/utsukushiikare_movie/
