桐谷健太主演ドラマ『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』(テレビ朝日系 午後9時~)が、4月13日(木)スタート。それに先駆け、第1話の試写レビューを送る。
『ケイジとケンジ 所轄と地検の24時』(2020年放送)以来3年ぶりに、縦横無尽に大活躍し続ける俳優・桐谷健太×大ヒットドラマを多数生み出してきた脚本家・福田靖の強力タッグが、港町・横浜を舞台に再び大暴れ。
本作では、走り出したら止まらない元体育教師の異色“情熱系”刑事・仲井戸豪太(桐谷)を中心に、刑事と検事、そして通常の刑事ドラマではほぼ登場することのない唯我独尊の判事(裁判官)も新たに参戦し、サスペンスとユーモアで大人のビターな群像劇を軽快に描く。
ひったくり犯を追い、気迫あふれる表情で中華街を疾走する、なんとも豪太らしいシーンから始まる第1話。そして、なんといっても磯村勇斗演じる目黒こと“メグちゃん”が赴任先のアメリカから帰ってくることも大きなポイントだ。豪太と目黒の元バディの再会に懐かしさを感じると同時に、アメリカナイズされた目黒の大げさな仕草や時折“ルー語”のように会話に挟まれる英単語が、絶妙に笑いを誘う。
そして、劇中では若い男がタクシーと接触しそうになりながら逃げ去った場所で、別の男が後頭部から血を流し、意識不明状態で倒れているという不可解な事件が発生。そこで、現場から逃走した専門学校生・林田裕紀役として登場するのが、情報解禁時からSNSなどで多くの期待の声が上がっていた、なにわ男子の大橋和也だ。
本人も「ギャップのある役にいろいろ挑戦したかった」と意気込みを寄せていたとおり、何かにおびえて動揺したり、震えながら涙を流したり、被疑者の揺れ動く表情や心情を見事に表現。今まで大橋に感じていた印象とは180度違う“顔”で、第1話のキーパーソンとして大きく物語を動かしていく。
また、豪太や目黒以外にも、個性あふれるレギュラーキャストが続々と登場するのも本作の魅力と言えるだろう。豪太と妹・みなみ(比嘉愛未)をはじめ、古田新太や岡崎紗絵ら演じる同僚たちとのほほ笑ましいやりとりはもちろん、“氷点下100度”の判事・諸星美沙子役を演じる吉瀬美智子の存在感もとびきりのスパイスに。さらに、そんな諸星と過去に何かあったことを漂わせる検事・二階堂俊介(北村有起哉)もひとクセあり…と、とにかく盛りだくさんだ。
現代にはびこる犯罪を含んだ緻密なサスペンスもしっかり展開しながら、気楽に楽しめるテンポのいい会話劇に魅了され、気づけばあっという間にエンディングに。そして、豪太の豪快な関西弁と太陽のような笑顔、情熱的に周囲の人々や仕事と向き合う姿には、木曜の夜に「あと1日頑張ろう」と背中を押される感覚になれるのではないだろうか。前作のファンはもちろん、前作を見ていない視聴者も純粋に楽しめる物語になっており、ぜひ多くの人にチェックしてほしい作品だ。
番組情報
『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』
テレビ朝日系
2023年4月13日(木)スタート
毎週木曜 午後9時~9時54分
※初回は拡大スペシャル(午後9時~10時)
番組HP:https://www.tv-asahi.co.jp/keiji_kenji_hanji/