山田裕貴、赤楚衛二、藤原丈一郎らがサバイバルな撮影現場の裏話を明かす『ペンディングトレイン』制作発表

ドラマ
2023年04月15日
『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』制作発表会見©TBS

4月21日(金)スタートの金曜ドラマ『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』(TBS系 毎週金曜 午後10時~10時54分 ※初回は15分拡大)の制作発表会見が行われ、主演の山田裕貴をはじめ、赤楚衛二、上白石萌歌、井之脇海、古川琴音、藤原丈一郎(なにわ男子)、日向亘が登壇した。

本作は『恋はつづくよどこまでも』や『着飾る恋には理由があって』など、幅広い世代の女性たちに話題の作品を多数執筆してきた金子ありさによるオリジナルストーリー。いつもと変わらない朝、都心へ向かう電車の一両が未来の荒廃した世界にワープしてしまう。

乗客たちは突如“日常”を奪われ、何もかも遮断され“ペンディング”された“非日常”の世界へと放り出されてしまい、共にサバイバル生活を生き抜くことに。困難を前に、懸命に生きる人々の姿を描く予測不能のヒューマンエンターテインメントだ。

主人公の萱島直哉を演じる山田は「カリスマ美容師で、一見近寄りがたく、チャラそうな雰囲気も持っているんですけど、過去に苦労して育った人生の道のりがあって。そんな中で、心を閉ざしながら人と接してしまう、主人公っぽくない主人公です」と役柄について説明。「ようやく来週見てもらえるということで、本当に楽しみ。見てもらったら、広まっていくんだろうなっていう作品になったような気がしています」と作品をアピールする。

完成した1話を現場で見た一同。正義感あふれる消防士・白浜優斗を演じる赤楚は「ここからどうなるんだろうというワクワク感だったり、どういうジャンル分けのドラマになるんだろうと不思議な感覚になりました」と率直な感想を語る。高校の体育教師・畑野紗枝演じる上白石は「(みんなで囲んで1話を見た)画が温かくて、私はこの方たちとすごくいいものを作っているんだなと思いました」と一同で見たときに感じた思いを明かした。

日本随一の有名大学の大学院農学部・生命科学科で研究する大学院生・加藤祥大を演じる井之脇は「台本を読んだときに、どんな作品になるんだろうと検討もつかなくて。今まで自分が携わってきた作品以上の世界観を求められる作品だなと思いながら撮影をしていたのですが、みんなで完パケを見てみたら、想像していた以上の世界がドラマの中に広がっていました。これにゴールデンタイムのドラマで挑戦できていることはすごいことだなと思いますし、多くの方に楽しんでもらえるんじゃないかなと、早く見てもらいたくてワクワクしています」と感想を。

欲しいものを手に入れるためには手段を選ばず、他者を犠牲にすることもある徹底的に個人主義なネイリスト・渡部玲奈を演じる古川は「絶賛撮影中なんですけど、本当に毎日スタッフの皆さんと乗客の皆さんと、この物語通りにサバイバルな撮影をしています。その中で、毎日本当に必死で、何が出来上がっているんだろうと思っていたんですけど、1話を見て、みんなでこれを作っていたんだなという感動と、心にグッとくるものがあって。これからもみんなで頑張っていきたいなという気持ちが湧くような1話でした。なので、早くぜひ皆さんに見ていただきたいなと思います」と撮影時に感じていた思いを交えつつ語った。

ゲームやイラスト、漫画などのポップカルチャーを学ぶ専門学校に通う明るく口達者な関西人・米澤大地を演じるなにわ男子の藤原は「1週間を切ったということで、ホームページを見るとカウントダウンが出ていて、常に時間が過ぎているのを見ると、そろそろたくさんの皆さまに『ペンディングトレイン』を見ていただけるんだなといううれしさがあります。頼れる皆さんとこうして…、僕がしゃべっているのにずっと変顔をしてくださる赤楚さんだったり(笑)。こういう温かいキャストで撮影をさせていただいています」と語り、現場で「よねちゃん」と呼ばれていることも明かした。

名門高校に通う医者志望の受験生・江口和真を演じる日向は「電車の乗客役ということもあって、世代も性別も演じる職業とかも全然違う中ですごく個性あふれる現場なんですけど、そこで皆さんのキャラクターというのが撮影を進めていくうちにどんどん分かってきて。温かい現場だなと思います」と語った。

『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』赤楚衛二と山田裕貴©TBS

撮影エピソードや注目シーンについて、1人ずつ明かしていくことに。山田は「ここ3人(赤楚、上白石)は、ある砂漠へ行っていて。ドラマというパッケージでこんなことができるんだっていう、そんな場所へ行けているんですよ。そこでドローンが2台飛んでいたり、日本のドラマ、まだまだやれるんだなって。そう思わせてくれるような作品だなって、ロケ地へ行って感じます」と語った。

赤楚も「樹海や崖に行ったり、本当にハードでして、足元の地面に真っすぐな場所がないというところも多くて。キャスト、スタッフ共に体を張ってやっていますので、画の力というものを全部見てほしいです」と。それに対して、山田も「カメラマンさんがカメラを構えるのに、崖を10分、20分かけて登ったり。スタッフさんたちも大変だよね」と語る。これに赤楚は「僕らが崖を登るシーンを撮ってもらうのに、重いカメラを持ちながら、崖の上で構えているのはすごいなと思って」と、安全に配慮しつつも一同体を張って撮影していることを明かした。

上白石は「そんなロケ地に負けないように、私たちもなるべく役と同じ精神状態だったり、体の状態でいられるように、例えばお水を飲めていない状況だったら、そのシーンの前は喉を乾かせておくとか、おなかいっぱいではお芝居をしないようにとか、それぞれの判断ではあるんですけど。なるべく演じるというより、一緒に体験できるようにしています。そこはみんな同じぐらいの熱量で、ストイックにやっている感じがあるので、そこの臨場感を感じてもらえたら」と役作りについて語った。

一方の古川は「車の中で一緒に待機しているときがあって、うとうとしていたんです。そうしたら、前の席に座っている赤楚君のほうから『うん、うん』って言う声が聞こえてきて。見てみたら、寝てたんです(笑)。寝言でしゃべっていて」と赤楚にまつわるエピソードを。赤楚は「覚えてないですけど、役のことを考えているから、夢の中でもみんなの話を聞いていたんだと思う、知らんけど(笑)」とユーモアを交え、寝言の真相(!?)を明かした。

続けて藤原も赤楚にまつわるエピソードがあると言い、「語弊しかない言い方で言うと、ペットボトルでどつかれました(笑)」と語ると、赤楚が全力で「いやいや!」と否定。事の真相は「めっちゃ大きい虫が僕の肩に止まったんです。赤楚君に『虫!』って言われたので、助けてくれるのかなと思ったら、まず写真を3枚くらい撮られて(笑)。その後、虫をとるのに手だと汚れちゃうからと、ペットボトルでパンっとやってくれたんですけど、見事に外してしばかれるっていう」とのことで、赤楚から撮られた写真3枚をもらってうれしそうな表情を見せていた。

日向は「樹海のシーンが結構ありまして、そこは電波もなかったりして、待機中も皆さん、携帯を触らなくて。そういう中で、皆さんとちょっとしたゲームで時間をつぶしていることが多いんです。最近は赤楚さんが心理テストやなぞなぞを用意してくださって、みんなでやって。あと、僕は丈一郎君としりとりで会話をすることをやっています」とキャスト一同ゲームで距離を縮めていることを明かし、実際に登壇者一同でしりとりで会話を行うひと幕も。

『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』©TBS

作品に登場するキャラクターから推しキャラを紹介することに。日向と上白石が古川演じる玲奈を挙げ、「古川さんが演じるからこそ、すごく愛嬌があるように見えるし、嫌味すぎないように見えるというのがすごいなと思います」(日向)、「古川さんが演じるとめちゃくちゃかわいくて、あるべき人間の姿をしているというか。“私が私が”ってなるよなっていうのを、すごくチャーミングに演じていらっしゃるので、それは古川さんの役への愛情が出ているなと思います」(上白石)と語ると、古川が「本当にうれしいです」とニッコリ。

また藤原と井之脇はお互いを挙げ、「海君演じる加藤さんは頼りにもなりますし、ここぞというときにチームを引っ張ってくれるので。あとは、知識もすごいという役柄でもあるので、みんなとは違うせりふのしゃべり方だったり、そのあたりを注目していただけたらな」(藤原)と。井之脇は「よねちゃんのキャラクターって、明るくて、みんなを和ませて、ちょっと茶目っ気があって。本当にいてくれたら助かるよなと思いますし、何より丈一郎君が演じることですごくチャーミングになっていて、現場で僕の心の癒やしです」(井之脇)と語り、相思相愛なことが分かると山田が「2人でどっか行かないでよ(笑)」とツッコミを入れていた。

最後に山田が「このドラマは登場人物の捉え方によって、作品の印象が変わっていくドラマだと思っています。直哉はなんでこんな距離の取り方をするんだろう(という感じで)、助けたいのか、助けたくないのか、分からないようなキャラクターで。そのキャラクターを企画の段階からプロデューサーさんや脚本の金子(ありさ)さんとお話しながら、(自分は)ここまで直哉みたいに協調性がないわけではないとは思うんですけど(笑)、『山田さんってどんな人ですか』というところから作り始めました」と企画段階から役と向き合ってきたことを明かした。

また「現実つらいなとか、こんな人生嫌だなと、そうやって生きてきた人たちをも救えるドラマになったらいいなって。萱島直哉がその方たちの代弁者になっていったらいいなと思います。SNS社会のいま、イメージだけでその人を判断せずに、心でコミュニケーションをとって、そんな人が増えていく世の中になったらいいなっていう、僕にとってはそんな祈りのような作品になっています。そういった目線も持ってもらいながら、もちろんサバイバルでどうなっていくのかっていうのも楽しみながら。そして、僕だけじゃなく、いろんなキャラクターが同じ電車に乗り合わせた結果、ここから先どうなっていくのかっていうのを見守ってもらえたらなと思います」と作品に込める思いを述べ、会見を締めくくった。

番組情報

金曜ドラマ『ペンディングトレインー8時23分、明日 君と』
TBS系
2023年4月21日(金)スタート
毎週金曜 午後10時~10時54分
※初回15分拡大 午後10時~11時9分

<配信>
Paravi:各話の初回放送直後配信(第1話は4月21日)
Netflix:世界配信 日本国内では、4月22日(土)より配信開始
その後、海外にて順次配信予定

<キャスト>
山田裕貴、赤楚衛二、上白石萌歌、井之脇海、古川琴音、藤原丈一郎(なにわ男子)、日向亘、片岡凜、杉本哲太、松雪泰子 ほか

<スタッフ>
脚本:金子ありさ(『恋はつづくよどこまでも』『着飾る恋には理由があって』ほか)
主題歌:Official髭男dism「TATTOO」
プロデューサー:宮﨑真佐子、丸山いづみ
編成:吉藤芽衣、平岡紗哉
演出:田中健太、岡本伸吾、加藤尚樹

番組公式サイト:https://www.tbs.co.jp/p_train823_tbs/
番組公式Twitter:@p_train823_tbs
番組公式Instagram:@p_train823_tbs

©TBS

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