「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」(5月26日(金)ロードショー)の完成報告イベントが4月25日(火)に開催され、高橋一生、飯豊まりえ、長尾謙杜(なにわ男子)、安藤政信、渡辺一貴監督が登壇した。
相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力“ヘブンズ・ドアー”を備えた人気漫画家・岸辺露伴が遭遇する奇怪な事件に立ち向かう姿を描いた、シリーズ累計発行部数1億2千万部超を誇る荒木飛呂彦の大人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」から生まれた傑作スピンオフ「岸辺露伴は動かない」。20年末より高橋一生を主演に迎え実写ドラマ化されると、人気は原作ファンに留まらずドラマファンにも大きな反響を呼んだ。
その制作チームが今度はフランスと日本を股にかけ、劇場長編映画に挑む。それは美の殿堂・フランスのルーヴル美術館を舞台に展開される、荒木飛呂彦初となるフルカラーの読切で描かれた人気エピソードにして岸辺露伴最大の事件。最高潮の芸術とエンターテインメントが融合した極上サスペンスとなる「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」では、岸辺露伴を演じる高橋、露伴の担当編集・泉京香を演じる飯豊まりえ、そして原作・ドラマファンをうならせたスタッフ陣がドラマ版から続投。
加えて、青年期の露伴が出会う謎めいた黒髪の女性・奈々瀬役に木村文乃、青年期の露伴に長尾謙杜、ルーヴル美術館の調査員であり東洋美術の専門家の辰巳隆之介役に安藤政信、ルーヴル美術館の職員として、日本から来た露伴と京香を館内へ案内するエマ・野口役に美波の出演が決定し、大きな反響を呼んでいる。
そしてこのたび、「ルーヴル美術館展」が開催中の国立新美術館で完成報告イベントが開催され、高橋、飯豊、長尾、安藤、渡辺一貴監督が登壇。まず、高橋が「本日は皆さまお越しくださいまして、ありがとうございます。そして、配信でご覧の皆さまようこそおいでくださいました。昨日、僕らは初めていち観客として作品を見させていただきました。これから手を離れて、お客様のところに届いていくのだと思うと、なんだか奇妙な気持ちでもあります。作品自体もそれこそ奇妙に、すてきに出来上がっていますので、ご覧になっていただけたらなと思います」とあいさつ。
物語にあわせてフランスでもロケを敢行した本作。現地でのエピソードを問われた高橋は「撮影スタッフさんたちって全世界共通なんですね。音声部さんは音声部さんの、照明部さんは照明部さんの格好をちゃんとしているんです。パーマセルを持っているなとか(笑)」と振り返った。
続けて「全世界共通のスタッフワークが存在しているんだなと思いましたし、作品を作る上で(スタッフが)非常に真摯にお芝居を見てくださっているなと感じました。それはこの作品を非常に好いてくださっているという感覚として伝わってきましたし、僕ら俳優もリラックスしてお芝居ができたなと思います」と、撮影を支えたスタッフたちを絶賛した。
飯豊は「今回ルーヴル美術館を貸し切って撮影させていただいたのですが、人のいないルーヴルを扮装しながら、そしてモナリザの前でお芝居ができたことは本当に夢みたいでした。凱旋門をバスの中から見るシーンは奇跡的な瞬間を狙っての撮影だったんですけど、運転手さんが道を見て、方向なども見定めてくださっていて、かなり緊迫としていたんです。おかげではお芝居だけに集中することができたので本当に感謝しています。そして、今回凱旋門を50周しました(笑)。後にも先にもそんなに回れることはないと思うので、すごく貴重な経験をさせていただきました」と明かした。
安藤も「ルーヴル美術館での撮影は営業が終わってから夜に始まったんですけど、ホテルで衣装に着替えて、景色を見ながら向かっていく車内では高揚感を感じました。街の光がめちゃくちゃきれいで。“来てよかったな”とすごく思ったし、隣に露伴(高橋)もいて“おお、露伴かっけえ!”と思いながら(笑)。それがすげえよかったです」と笑顔を見せた。
一方、日本国内での撮影に参加した長尾は「僕は地方で撮影をさせていただいて、滞在期間中に一生さんが撮影されている現場にお邪魔させていただいたんです。お芝居を間近で見てすごく勉強になりました」と語り、「そのときは私服で現場に行ったので高橋さんに気づいていただくのが難しくて…3回目ぐらいで『長尾さんですか!よろしくお願いします』と言っていただけて、それが僕はすごくうれしかったんです。その日に気づいていただけて、出会えたのが一生の思い出です」と熱弁。
しかし、そんなエピソードに高橋は「当日撮影していたシーンは露伴のようで、露伴ではなかったんです。その人間としての初日だったので、周りが全く見えていなかったんだと思います。大変申し訳ございません(笑)」と謝罪。さらに、「長尾さんが前日に撮影されたということは入っていて、『おはようございます!』と元気よくあいさつをしてくださる方がいて、後から“あれ、長尾さんだったんじゃない…”って廊下に出たらいらっしゃって(笑)。そんなことがありました」とほほ笑んだ。
最後に、高橋は「『ルーヴルに行く』というタイトルですけれども、これはある意味血脈の物語で、自分自身に返ってくるような話でもあります。青年期の露伴から中年期の露伴まで、筋が通っているようで全く別の話が流れているようにも感じつつ、最後には一つに集約していく。僕が理想としていたものが随所に詰まっているようなすてきな作品になっていると思います。この世界観を皆さんに感じていただけたらと思いますので、ぜひご期待ください」と語り、会見を締めくくった。
作品情報
「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」
2023年5月26日(金)ロードショー
出演:高橋一生、飯豊まりえ/長尾謙杜、安藤政信、美波/木村文乃
原作:荒木飛呂彦「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」(集英社 ウルトラジャンプ愛蔵版コミックス 刊)
監督:渡辺一貴
脚本:小林靖子
音楽:菊地成孔/新音楽制作工房
人物デザイン監修・衣裳デザイン:柘植伊佐夫
製作:『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』 製作委員会
制作プロダクション:アスミック・エース、NHKエンタープライズ、P.I.C.S.
配給:アスミック・エース
公式サイト:https://kishiberohan-movie.asmik-ace.co.jp/
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