5月26日(金)の『金曜ロードショー』(日本テレビ系 午後9時~11時19分 ※25分枠拡大)で「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」が本編ノーカットで放送。これに先立ち、映画大好き芸人・こがけんからコメントが到着した。
『金曜ロードショー』では、最新作「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」の公開を記念して、5、6月に「インディ・ジョーンズ」の前4作品を放送する。今夜放送されるのは、シリーズ第2作の「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」。
舞台は1935年。ヒマラヤの奥地で誘拐された村の子供たちと秘宝を奪還するため、インディたちが邪教集団と対決する。スリリングなアクションシーンが満載の本作だが、「聖なる石」の採掘現場からトロッコに乗って脱出するシーンは、まさにスティーブン・スピルバーグ演出の真骨頂。次から次へとインディたちに降りかかるアクシデントに息つく間を与えない、まさにジェットコースター・ムービーそのものの迫力シーンの連続となっている。そんな本作の魅力をこがけんが語った。
こがけん コメント
映画大好き芸人こがけんです。
「インディ・ジョーンズ」最新作公開を記念して今夜は、シリーズ第2作「魔宮の伝説」を放送します!ホントに面白い作品ですね。今作は、1作目「レイダース/失われたアーク」の1年前を描いた前日譚です。シリーズ2作目になるのですが、ここから見てもしっかり楽しめます!
◆「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」の魅力とは?
この作品の魅力は何と言っても“バディもの”としての面白さですね!バディというのは男性同士の仲間や相棒を指す言葉ですが、実はインディ・ジョーンズシリーズでは、必ずといっていいほどバディが存在します。相手は作品によって変わりますし、ヒロインもバディ的役割を担うところも面白い部分ですが、今作ではバディとしてキー・ホイ・クァン演じるショーティ(ショート・ラウンド)という助手の少年が出てきます!彼は9歳なんですが、なんと、車を運転しますからね!足の長さが足りないので、足にクッキー缶を付けてアクセルを踏んで運転するんですよ!彼の運転で敵から逃げるドキドキ・ハラハラするシーンですが、それと同時に子供に運転させても平気なインディの良識が疑われるシーンでもあって、面白いんですよ!!
今回は、なんとインディが闇落ちしてしまいますが、そこで大活躍なのがショーティ。大人顔負けの活躍をするので、絶対に見逃さないでください!彼は本作以外には、1985年公開の冒険映画「グーニーズ」などにも出演していて、本作の公開当時、日本ではファンクラブが出来るほどの人気があったんですよ。
ちなみに最近とても話題になったのが、インディを演じるハリソン・フォードとキー・ホイ・クワンとの再会ですね。今年、本作でショーティを演じたキー・ホイ・クァンが出演する「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」という作品が今年のアカデミー賞の作品賞を獲得したんですね。そしてなんと、この時の作品賞のプレゼンターがハリソン・フォードだったんです!一度、俳優業を諦めた彼が、再びアカデミー賞で、ハリソンと再会!喜びを爆発させるキーの様子は涙なくして見られませんでした。しかも、彼自身も助演男優賞を獲得!!なんてドラマティックなことでしょう。感動しましたねぇ!
なお、物語の最初に出てくるクラブの名前は“クラブ・オビ・ワン”。スター・ウォーズのオビ=ワン・ケノービから来ています。これはハリソン・フォードがスター・ウォーズでハン・ソロ役をやっていた故のファンサービスには違いないですが、実は本作と前作の「レイダース」の原案は、そもそも「スター・ウォーズ」の監督であるジョージ・ルーカスが考えたものなんですね!そういう意味で、スピルバーグのルーカスへの粋な計らいとも取れますね。面白いですね。
◆注目のシーンは?
名シーンもいろいろとあるんですが、特に注目のシーンは、これぞ「インディ・ジョーンズ」!トロッコの爆走シーンです!転がる大きな岩から逃げたり、お宝の眠る洞窟で危険な仕掛けに挑んだりと、醍醐味満載の印象深いシーンがたくさんの「インディ・ジョーンズ」シリーズですが、本作では、あの大迫力の“トロッコに乗って敵から逃げるシーン”が出てきます!ジェットコースター並みのスピード感、迫り来る敵とのアクション、水が押し寄せるハラハラ感、この迫力は今も全く色あせません!きっと皆さんも画面にくぎ付けになってしまうことでしょう。ちなみに“ジェットコースター・ムービー”という言葉があります。“ジェットコースターに乗っているかのように、話の展開が早く、先の読めない映画”という意味ですが、実はこの言葉、前作の「レイダース/失われたアーク」から使われるようになった言葉なんですね。そして本作もまた、文字通りジェットコースター・ムービーと言っていいでしょう!
また、圧巻なのが最初のクラブでのシーンですね。インディとギャングとの交渉が決裂してからの、ドタバタ劇。これがもう、笑えるぐらいの大混乱なんですよ。ギャングはインディを殺したい、インディは解毒剤、歌い手のウィリーは宝石を手にしたい。でも、取れそうで取れない!宝石が取れると思ったら目の前で氷が散らばって分からなくなったりね、もううそでしょ!っていうぐらい邪魔が入るんです。しかもシリアスなアクションかと思いきやそこに笑えるような要素も入れ込んでくる。スピルバーグ映画の醍醐味であり監督のうまさがさえ渡るシーンですね。
序盤のパリッとしたタキシード姿の雰囲気から、007を連想する方もいるかもしれません。それもそのはず、スピルバーグは大の007好きで、「インディ・ジョーンズ」はスピルバーグ版007と言っても過言じゃないんですね。本物と違って、こっちの007は少し脇が甘くて人間味と愛嬌のあるという感じでしょうか?どちらも魅力的ですね。
そして、この作品はこの「インディ・ジョーンズ」の中でも、かなり怖いシーンが出てきます。これは、監督のスピルバーグ自身も怖すぎたと言うほどの怖さなんですよ。思い返せば、僕も小学生の時に見て怖かったですね。ただそれだけでなく、笑いあり、ハラハラドキドキありのエンタメ作品になっていますので、楽しんでくださいね!これはのちのちに語り草になりましたが、パンコット宮殿で出てくる宮廷料理の悪趣味なこと!(笑)このシーンと怖い怖い儀式のシーンは、もし、お食事中の方がいたら手を止めて観た方がいいかもしれません!(笑)
スピルバーグ監督、素晴らしい監督ですね。ただ、ロマンスを描くのはあまり得意じゃないとも言われたりします。だからかは分かりませんが、とにかくシリーズを通してヒロインの気が強い!今回のヒロインの歌手ウィリーもそうなんです。ものすごく勝ち気でプライドが高いんです。でも、それはインディもそう。似たもの同士なんですね。お互い一歩も譲らないやりとりが楽しいんです。そんな二人とショーティ。まるで家族のような瞬間があるんです。擬似親子の関係性で語られる物語は彼が監督する「ジュラシック・パーク」もそうでしたね。こういうカタチで親子が描かれるのも彼の作品の特徴でもありますね。
インディはあくまで考古学者。だからこそ、何よりもお宝が大事という一面はありますが、それだけじゃありません。彼の言う終盤のセリフ「みんなで逃げよう」の意味を知った時は、かっこよすぎて震えましたね。注目しておいてくださいね。
清廉潔白なヒーローとはまた違う人間味あふれるインディの魅力をぜひ堪能してください。
ストーリー
1935年の上海。暗黒街のボスとの取引に訪れたインディはボスの罠にはめられ、命からがら脱出。相棒の中国人少年ショーティ、上海のナイトクラブで知り合った美女ウィリーとともに、インド奥地に逃げこむ。だが、寂れはてた村にたどり着いたインディたちは、村に襲いかかる邪教集団の存在を知り、村から奪われた聖なる石の奪回を頼まれる。かくしてインディは村の存亡を担ってジャングル奥地の魔宮を目指すのだった。
作品情報
金曜ロードショー『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(1984米)本編ノーカット
日本テレビ系
2023年5月26日(金)午後9時~11時19分 ※25分枠拡大
監督:スティーヴン・スピルバーグ
製作:ロバート・ワッツ
原案:ジョージ・ルーカス
脚本:ウィラード・ハイク/グロリア・カッツ
音楽:ジョン・ウィリアムズ
製作総指揮:ジョージ・ルーカス/フランク・マーシャル
撮影:ダグラス・スローカム
編集:マイケル・カーン
プロダクション・デザイン:エリオット・スコット
<出演>
インディ・ジョーンズ:ハリソン・フォード(声:村井國夫)
ウィリー・スコット:ケイト・キャプショー(声:藤田淑子)
ショート・ラウンド:キー・ホイ・クァン(声:田中真弓)
モラ・ラム:アムリッシュ・プリ(声:石田弦太郎)
チャターラル:ロシャン・セス(声:羽佐間道夫)
ブランバート:フィリップ・ストーン(声:北村弘一)
ラオ:ロイ・チャオ(声:内海賢二)
カオ:リック・ヤン(声:小室正幸)
チェン…チュア・カー・ジョー(声:大滝進矢)
ウェバー…ダン・エイクロイド(声:加藤正之)
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