中村倫也が主演を務める7月スタートの木曜ドラマ『ハヤブサ消防団』(テレビ朝日系 毎週木曜 午後9時~9時54分)に、満島真之介、古川雄大、岡部たかし、梶原善、橋本じゅん、山本耕史、生瀬勝久らの出演が決定。コメントが到着した。
国民的ヒットメーカー・池井戸潤の最新作を映像化する本作は、山間の小さな集落を舞台に描く、戦慄の田園ミステリー。物語は、中村倫也演じるスランプ気味のミステリー作家・三馬太郎が、亡き父の故郷“ハヤブサ地区”に移住するところから幕を開ける。
都会のストレスから解放され、穏やかな田舎暮らしを手に入れたはずの太郎だったが、地元の消防団に加入したことを機に連続放火騒動や住民の不審死などの怪事件に次々遭遇。ハヤブサ地区を守るべく真相を追ううち、集落の奥底にうごめく巨大な陰謀に突き当たる。のどかな田舎町の深層で、何がうごめいているのか。予測不能なストーリーが怒濤のように展開していく。
ヒロイン役を川口春奈が演じることが発表され、ますます本作への期待が高まる中、このたび満島真之介、古川雄大、岡部たかし、梶原善、橋本じゅん、山本耕史、生瀬勝久の出演が決定。
満島が演じるのは、ハヤブサに移住した太郎と真っ先に友人となる陽気な青年・藤本勘介。満島は消防団員を演じる百戦錬磨の先輩たちのことを「個性派イケおじの皆さま」と評し、「それぞれの個性が爆発したとき、どれだけのものが生まれるのかワクワクしています。こんなに楽しい夏はなかなかない!」と豪華すぎる顔ぶれに大興奮。
岡部は、消防団の“インテリ担当”徳田省吾に扮する。岡部は「面白くてぐんぐんに読んだ、『ハヤブサ消防団』。その一員になれることに感激」と話し、原作の面白さに魅了されまくっていることを明かした。
梶原は、副分団長・森野洋輔に。「キャストを聞いたらクセ者ぞろいだったので、その中に入れていただけるのは純粋にうれしかった」と、腕に覚えのある役者たちとの“演技合戦”にテンションを高めている。
橋本は、けんかっ早く熱血漢の分団長・宮原郁夫に魂を注入。「間違いなく過酷なロケになるので、これまで以上に趣味のキックボクシングとブラジリアン柔術に通って気力と体力向上を目指します」と役柄同様、夏本番の撮影に向けて熱い闘志をみなぎらせている。
そして生瀬は、消防団の空気をピリッと引き締める古株・山原賢作役を。太郎にとってはともに怪事件の謎を追ってくれる頼もしい存在だ。生瀬もまた「池井戸作品は、登場するキャラクターがとても深く描かれている印象。オファーをいただいたときは、自分がどの部分のキャラクターを担うのかなとワクワクした」と語り、大きなパワーで作品を支えていく決意をコメントににじませた。
このほどスタートした主演・中村を囲む消防団シーンの撮影は、キャストたちから大小さまざまなアイデアが持ち込まれ、現場は和気あいあい。まだインして数日にもかかわらず、満島いわく「すでに“シーズン3”やってるくらいの仲の良さ(笑)」とのことで、彼らのチームワークがそのまま団員たちの絆を体現する形となっている。
また、消防団メンバーのほかにも実力派キャストがこぞって出演。ハヤブサ地区に出入りする怪しげなソーラーパネル営業スタッフ・真鍋明光を演じるのは古川雄大。
礼儀正しく親切な真鍋は集落の人々に受け入れられているが、太郎は“ある事実”から彼に疑惑のまなざしを向けることに。深い影をたずさえる役柄に、古川は「怪しさも際立たせつつ、内に秘めた彼のドラマやそれぞれのキャラクターとの関係性をきちんと表現していきたい」と真摯に向き合うことを約束。
太郎の担当編集者・中山田洋を演じるのは、『この恋あたためますか』(2020年/TBS)では中村と敵対する上司を演じた山本。「今回はお互いまったく違う役柄ですので、新たな関係での応酬を楽しみにしています」と、作家と編集者という濃い関係性での芝居に期待を。中山田はハヤブサで起きた怪事件に何かと首を突っ込み、彼が仕入れた情報により大きく局面が動く展開も。
さらに、麿赤兒、村岡希美、小林涼子、金田明夫ら充実の個性派キャストも参戦するほか、今年デビュー50周年となる大和田獏らの出演も決定。ひと癖もふた癖もある実力派キャストたちが、“不穏な夏の物語”を描き出していく『ハヤブサ消防団』に期待が高まる。
新たに発表されたキャストが演じる役柄と、一部キャストによるコメントは以下を参照。
藤本勘介役・満島真之介
<役柄>
ハヤブサ消防団・団員。工務店勤務。年齢が近いこともあってすぐに太郎と親しくなり、消防団に誘い入れる。明るい性格で、とにかく陽気で楽観的。空気がまるで読めず、先輩たちから怒られることも。生まれも育ちもハヤブサ地区で、今までほとんどハヤブサの外に出たことがない。そのハヤブサ愛から、連続放火犯を捕まえるため奮闘する。
<コメント>
◆出演が決まったときのお気持ちを教えてください
昨年、池井戸先生の原作を映画化した「アキラとあきら」に出演させていただきましたが、次々と名作を生み、新たな時代を作ってきた池井戸先生原作のドラマに出ることが俳優としてひとつの目標でした。最高な作品に呼んでいただいて、感謝しかありません。
今回は、(中村)倫也さんや名バイプレイヤーの大先輩方と同じ世界にいられることも大きな幸せです。“個性派イケおじ”の皆さまと暑苦しい僕、そしてクールな倫也さんがどう融合していくんでしょうね。それぞれの個性が爆発したとき、どれだけのものが生まれるのか、その時テレビ画面は耐え得るのでしょうか(笑)、ワクワクの夏! 熱い熱い夏になりそうです!
◆意気込み&視聴者の皆さまへのメッセージをお願い致します!
誰しも生まれ育った地域には思い入れがあると思います。ハヤブサ消防団のメンバーが世代を超えて故郷を守ろうとするパワーが全国に届いて、それぞれの地域で異年齢の交流が生まれるきっかけになるとうれしいですね。自分の町でこんな不思議な事件が起きたらどうなるんだろうかと考えながら見ていただけたら、とても盛り上がるはずです!
そして、ハヤブサ消防団の頑張りで、全国の消防団員の数が増えることを願ってます!
真鍋明光役・古川雄大
<役柄>
太陽光発電企業「ルミナスソーラー」営業スタッフ。ソーラーパネルの普及を目的に、ハヤブサ地区を回っており、引っ越してきたばかりの太郎にも、所有する土地を太陽光発電に利用しないかと営業をかけてくる。一見、物腰の柔らかい好人物だが、太郎は彼に“ある疑惑”を抱いて…!?
<コメント>
◆出演が決まったときのお気持ちを教えてください
池井戸作品に出演させていただくのは、『下町ロケット』(2018年/TBS)に続いて2作目です。先生の作品は企業や社会をテーマにしたものが多く、善悪の対立構造がしっかり描かれる面白さがあると思いますが、この『ハヤブサ消防団』は対立関係も人間関係も複雑に絡んでいるのが魅力。その中に謎がちりばめられているので、脚本を読み始めると止まらなくなります。
◆意気込み&視聴者の皆さまへのメッセージをお願い致します!
僕が演じる真鍋は怪しい雰囲気を醸し出し、視聴者の皆さんも引っかかりを覚えるであろう役柄。でも監督とお話しさせていただいたところ、彼は彼なりに抱えているものがあって、真鍋のドラマもしっかり描かれていくとのことなので、怪しさも際立たせつつ、内に秘めた彼のドラマやそれぞれのキャラクターとの関係性をきちんと表現していきたいと意気込んでいます。
視聴者の皆さんには純粋に謎解きを楽しんでいただきたいですが、それぞれの登場人物にもドラマがあるのがこの作品の面白さでもあります。それらが絶妙に絡み合って結末に向かっていく最高のミステリーですので、ぜひご期待ください!
徳田省吾役・岡部たかし
<役柄>
ハヤブサ消防団・班長。呉服店「一徳堂」の2代目店主。血の気の多い消防団の中では、珍しいインテリタイプ。趣味の骨董品収集をテーマにした自身の動画配信チャンネルを持っているが、登録者数は伸びる気配がない。気が弱く、ここぞというときに周囲の期待を裏切って失敗するタイプ。
<コメント>
◆出演が決まったときのお気持ちを教えてください
ハヤブサ地区は豊かな自然、優しい方言、田舎ならではの絆があり、牧歌的で素朴な集落です。しかし池井戸潤さんはそこに潜む人間のドロドロ、怨念を奥の方まで描いていて、怖いです。
面白くてぐんぐんに読んだ、『ハヤブサ消防団』。その一員になれることに感激しております。
◆意気込み&視聴者の皆さまへのメッセージをお願い致します!
事故や事件、それに伴う救助救出、消防の訓練、方言…慣れないことが多々あるかと思いますが、めげずに臨みたいと、つよーく思うとります。
森野洋輔役・梶原善
<役柄>
ハヤブサ消防団の副分団長で、役場の土木課勤務。消防団の中では、中間管理職的存在。けんかしてばかりの賢作と郁夫の間に入って仲裁することが多く、副分団長の肩書きをもらいながら、なぜか雑用も押しつけられている。
<コメント>
◆出演が決まったときのお気持ちを教えてください
『ハヤブサ消防団』は、ある田舎町の住人たちの物語。僕が幼い頃は市井の人々の日常を描いたドラマが多く、僕自身そういう作品に憧れて役者になったところがありました。今回は、さらにミステリーという深みも加わったこのドラマに参加することができ、役者になったかいがあったなと感じています。
また、キャストを聞いたら、まさにクセ者ぞろいだったので、その中に入れていただけるのは純粋にうれしかったですね。(中村)倫也君とは、2011年の舞台「ぼっちゃま」で初共演しましたが、それ以前から「芝居が上手」というウワサはよく聞いていて、実は彼がまだ10代の頃から存在を知っていました。印象としては“なんでも達者にこなす生意気な男”(笑)…というのは冗談で、人あたりのいい、魅力あふれる方です。連続ドラマのレギュラーとして一緒にやるのは初めてですが、楽しみにしています。
◆意気込み&視聴者の皆さまへのメッセージをお願い致します!
池井戸先生は大勢の人物が関わるドラマを作ってくださる方なので、その世界に入れることがとてもうれしいです。ハヤブサに生きるひとりの男として、うまく人物像を描いていけたらと思っています。
宮原郁夫役・橋本じゅん
<役柄>
ハヤブサ消防団・分団長。養鶏場を経営。ハヤブサ消防団のまとめ役。負けん気が強く、賢作とは長年にわたる犬猿の仲で、言い合いをしては森野に仲裁されている。町長にも平気で悪態をつく、怖いもの知らず。団員にも厳しいが、いざ消火活動になったときは一番頼れる男。
<コメント>
◆出演が決まったときのお気持ちを教えてください
昨年、『シャイロックの子供たち』(WOWOW)に出演させていただいたとき、原作がそれまでの印象とガラリと変わり、池井戸作品の面白さにますますファンになっていた最中でしたので、それはもううれしすぎました。
◆意気込み&視聴者の皆さまへのメッセージをお願い致します!
間違いなく過酷なロケになるので、これまで以上に熱心に趣味のキックボクシングとブラジリアン柔術に通って気力と体力向上を目指します。体温熱い分団長を演じる上で、最もキツくてシンプルな準備だなと思っています(笑)。
中山田洋役・山本耕史
<役柄>
東京の出版社「草英社」の編集者で、太郎を担当している。やたらと雑学に詳しく、好奇心旺盛。太郎がハヤブサに引っ越してから、打ち合わせを口実にしょっちゅう遊びに来る。ハヤブサで起きた事件に興味津々で、自身のコネクションを活用し、太郎に情報を提供してくれる。
<コメント>
◆出演が決まったときのお気持ちを教えてください
池井戸先生の作品は人と人とのつながりが色濃く描かれていますが、中でも『ハヤブサ消防団』はご自身の体験を盛り込んでいるからこその深みとリアリティーが感じられるような気がします。先生と深い関わりのある編集者役を演じさせていただくのは、とても光栄。僕ら俳優は作品をふくよかに奥行きあるドラマにするのが仕事ですが、視聴者の皆さんを楽しませるのはもちろん、先生のお眼鏡にかなうようなものを作り上げたいですね。
ご一緒したことのある俳優さんも多く、この作品はすべてにおいて興味を引かれます! 中村倫也君とは前回、バチバチ敵対する役で共演しましたが、お互い以前とはまったく違う役柄ですので、新たな関係での応酬を楽しみにしています。
◆意気込み&視聴者の皆さまへのメッセージをお願い致します!
ほのぼのとした作品なのかな…と思いきや、衝撃展開に突入していくミステリーですので、なるべく振り幅を大きく取って、“え、そこからここに行くの!?”と思わせる要素のひとつになれたらいいなと考えています。また、都会と田舎の時間の速さの違いを象徴するような役割でもあるので、その振り幅も印象づけられる存在になりたいですね。
山原賢作役・生瀬勝久
<役柄>
ハヤブサ消防団・部長。本業は林業を営んでいる。寡黙かつこわもてで威圧感があり、人を寄せつけない雰囲気を漂わせているが、消防団の古株として後輩の面倒もよく見ている。ハヤブサを襲う異変にいち早く気づき、太郎とともに真相究明に動くが…。郁夫とは小学校時代からの同級生で、犬猿の仲。
<コメント>
◆出演が決まったときのお気持ちを教えてください
消防団員の役は演じたことがなかったので、また新しいキャラクターを考えなければと思いましたね。池井戸作品は、登場するキャラクターがとても深く描かれている印象があり、オファーをいただいたときは、自分がどの部分のキャラを担うのかなとワクワクしました。
中村倫也君とは他局のドラマで共演したことがあります。彼には舞台からめきめきと頭角を現したイメージがあり、親近感がありますね。あとは、ちょっと変わった生き物が好きだと聞いたので、そこも興味津々! 現場では熱帯魚の話題で盛り上がりたいなとひそかに楽しみにしています(笑)。
◆意気込み&視聴者の皆さまへのメッセージをお願い致します!
火災のシーンもあり、消防団が着用する防火服も重さと暑さで結構大変みたいなので、自分の体力と体調に気をつけながらできる限り、頑張りたいと思います。
江西佑空役・麿赤兒
<役柄>
ハヤブサ地区の中心部に山門を構える「隋明寺」の住職。住民たちからの人望も厚い。
野々山映子役・村岡希美
<役柄>
ハヤブサ地区に住む初老の女性。夫に先立たれて以降、大きな屋敷にひとりで暮らしている。
山原展子役・小林涼子
<役柄>
謎の女性。太郎の家の物置から見つかった昔のアルバムに、彼女の写真が残っていた。古いポートレートであるにもかかわらず、特別なオーラを放つ彼女は何者なのか、太郎は気にかかるが…。
村岡信蔵役・金田明夫
<役柄>
ハヤブサ地区を擁する八百万(やおろず)町の町長。なぜかハヤブサ地区を嫌っており、消防団とは事あるごとにぶつかる。
波川志津雄役・大和田獏
<役柄>
ハヤブサ地区の住人。道に迷った太郎を案内してくれた親切な人物。だが、その後、大きな“悲劇”に見舞われることに…!?
第1話 あらすじ
三馬太郎(中村倫也)は、崖っぷちのミステリー作家。5年前に“明智小五郎賞”を受賞し、勤めていた会社を辞めて作家業に専念したのはよかったが、その後は新作を出すたびに初版の部数を削られ、ネットの評価も散々。担当編集者・中山田洋(山本耕史)に励まされながらも、筆の進まない日々が続いていた。
そんなある日、太郎は山間の集落“ハヤブサ地区”を訪れる。亡き父から相続し放置したままになっていた一軒家の様子を確認するためだったが、太郎はハヤブサの豊かな自然に心をつかまれ、この地に移住することを決意する。
新生活を始めて間もなく、太郎は近所に住む同年代の青年・藤本勘介(満島真之介)に誘われ、地域の飲み会に参加。そこで知り合った山原賢作(生瀬勝久)、宮原郁夫(橋本じゅん)、森野洋輔(梶原善)、徳田省吾(岡部たかし)らハヤブサ地区の男たちに“消防団”への入団を勧められる。
運動部に入ったこともなく非力な太郎は、自分にはまったく似合わないからと、いったんは入団を断る。ところが直後、地区の住人・波川志津雄(大和田獏)の自宅で火災が発生。消防団の必死の鎮火活動を目の当たりにした太郎は、自分も新たな居場所であるハヤブサを守りたいという思いに駆られ、消防団への参加を決意する。実はハヤブサ地区では今年に入って不審火が続いており、今回の火災で3件目。団員たちは、連続放火事件を疑っていた。
まさか、のどかなハヤブサ地区のどこかに放火犯がいるのか!? ゾッとする太郎だが、その矢先、住民の1人が行方不明になるという事態が起きて…!?
番組情報
木曜ドラマ『ハヤブサ消防団』
テレビ朝日系
2023年7月スタート
毎週木曜 午後9時~9時54分
原作:池井戸潤「ハヤブサ消防団」(集英社)
脚本:香坂隆史
演出:常廣丈太(テレビ朝日)、山本大輔(アズバーズ)ほか
©テレビ朝日