木曜劇場『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系 毎週木曜 午後10時~10時54分)より、主演・奈緒、永山瑛太のクランクアップコメントが到着した。
本作は30代OLの主人公・吉野みち(奈緒)が、同僚の新名誠(岩田剛典)に夫とのセックスレスを告白したことから始まるビターなラブストーリー。リアルすぎる人間描写や、夫婦関係に悩む人たちの思いを代弁するかのようなせりふの数々は、視聴者の共感を呼んでいる。
6月15日放送の第10話では、みちと陽一(永山瑛太)の吉野夫婦と、新名と楓(田中みな実)の新名夫婦、それぞれの離婚の様子が描かれ、その切なすぎる展開はSNS上でも大きな話題を集めた。
このたび、奈緒と永山がクランクアップし、本編の撮影が終了を迎えた。まず撮影を終えたのは永山。日差しがまぶしいくらいの快晴の下、急勾配が印象的な吉野家前の坂道でラストシーン。「吉野陽一役、永山瑛太さんオールアップになります!」の声と共にスタッフ一同から拍手が起こり、西谷弘監督から花束が手渡された。
視聴者の間でたびたび賛否を巻き起こしてきた陽一というキャラクターを演じたことについて、永山は「俳優をやる上で、自分が演じるキャラクターは誰よりも理解して、自分自身で愛しながらやりたいと思っていたんですけど、初めて陽一というキャラクターは嫌いになりそうになりました(笑)」と冗談交じりにコメント。
また、約3カ月に及んだ本作の撮影に充実感を感じていたようで、「現場に来ると、みんながいいものを作ろうという意識と、楽しもうという気持ちが僕自身にもたくさん伝わってきて、ちょっと心が折れそうな時もあったんですけど、本当にみんなでチーム一丸となって作れたという達成感だったり、なかなか味わえないような感情で満たされています」と思いを語った。
そして、このシーンは夫婦を演じた奈緒とも最後の共演シーン。永山は奈緒に「残りのシーン頑張ってね」とエールを送ると、奈緒も「最後まで頑張ります!」と返し、2人は固く握手。最後にはお互いをねぎらうように優しく抱き合って、“吉野夫婦”として最後の撮影を終えた。
一方、奈緒はみちが1人暮らしを始めたアパートでクランクアップ。最後のシーンに向けて入念に打ち合わせをしてから、「本番!」のかけ声とともに撮影に臨み、みちとしての演技を終えた。スタッフから「このシーンをもちまして、主演・吉野みち役、奈緒さんオールアップです!」の声があがり西谷監督から花束が渡されると、現場は大きな拍手に包まれた。
約3カ月におよぶ撮影を終えた奈緒は、「1クール、皆さん本当にお疲れさまでした」とあいさつ。そして、「個人的な話になってしまうのですが、私が20歳の時に『昼顔』というドラマをテレビでやっていて、当時私はまだ上京前で、地元の福岡から東京に通っていたので、シェアハウスに15人くらいで住んでいたんですけど、自分の部屋にテレビがなくて、ほとんどテレビドラマというものを見られていませんでした。そんな中でも、当時一緒に住んでいた先輩たちも私も『昼顔』が大好きで、“今日は『昼顔』だね”って言って、急いで家に帰って見ていました」と、『昼顔』スタッフが再集結した本作のスタッフたちに、実は自身も『昼顔』ファンであったことを明かした。
さらに、「『昼顔』の放送が終わった後に1人暮らしをすることが決まって上京したんですけど、その時に背中を押してくれた先輩が、(永山)瑛太さんでした」と夫・陽一を演じた永山瑛太が自身の人生を後押ししてくれていたことを語った。
さまざまな面で運命的な出会いとなった本作の撮影を終えた奈緒は、共演者やスタッフたちへの感謝を伝え、「すてきな共演者の皆さんと、監督と、スタッフの皆さんに囲まれて、最高の結婚生活を送ることができました」と締めくくり、フジテレビ系連続ドラマで初主演を務めた現場を卒業した。
奈緒、永山によるコメント全文は以下を参照。
奈緒 コメント
1クール、皆さん本当にお疲れさまでした。個人的な話になってしまうのですが、私が20歳の時に『昼顔』というドラマをテレビでやっていて、当時私はまだ上京前で、地元の福岡から東京に通っていたので、シェアハウスに15人くらいで住んでいたんですけど、自分の部屋にテレビがなくて、ほとんどテレビドラマというものを見られていませんでした。そんな中でも、当時一緒に住んでいた先輩たちも私も『昼顔』が大好きで、“今日は『昼顔』だね”って言って、急いで家に帰って見ていました。
その放送が終わった後に1人暮らしをすることが決まって上京したんですけど、その時に背中を押してくれた先輩が、(永山)瑛太さんでした。その当時私は、自分がテレビドラマに出られるなんて思っていなかったですし、そんな大きな夢も持てていませんでした。けど、上京していろいろな出会いがあって、このドラマと出会って、(撮影に入った)最初は恥ずかしくて言えなかったんですけど、その『昼顔』を作った皆さんと3カ月という時間をご一緒できて、夢のような時間を過ごさせていただきました。そして、この現場で出会った皆さんと過ごしていく中で、“やっぱり、エンターテインメントを作るということは、人として優しくなれるお仕事に携わっているんだな”とすごく感じました。
現場では、私に想像もできない、各部署でツラいことや大変なこともあったり、寝られない時間もあったりすると思うんですけど、それでもドラマの中に生きるみち、誠、楓、陽一という本当に愛すべき人たちのことを、皆さんが考えて現場で愛して作っている姿を本当に身に染みて感じながら、“やっぱりこの仕事が大好きだな”とあらためて思いました。すごく頼りない座長だったと思うんですけど、すてきな共演者の皆さんと、監督と、スタッフの皆さんに囲まれて、最高の結婚生活を送ることができました。皆さんとまたお会いできるように、もっともっと優しい自分になってお会いできるように、これからも精進してお芝居を続けます。全11話、本当にありがとうございました。
永山瑛太 コメント
俳優をやる上で、自分が演じるキャラクターは誰よりも理解して、自分自身で愛しながらやりたいと思っていたんですけど、初めて陽一というキャラクターは嫌いになりそうになりました(笑)。それでも現場に来ると、みんながいいものを作ろうという意識と、楽しもうという気持ちがすごく僕自身たくさん伝わってきて、ちょっと心が折れそうな時もあったんですけど、本当にみんなでチーム一丸となって作れたという達成感と、なかなか味わえないような感情で満たされています。長い間お疲れさまでした。ありがとうございました。
最終話(6月22日(木)放送)あらすじ
吉野みち(奈緒)は夫の吉野陽一(永山瑛太)と、新名誠(岩田剛典)は妻の新名楓(田中みな実)とそれぞれ、離婚が成立した。「お互いのことが解決したら…」。そう伝えていた新名は、みちを水族館に誘う。新名の言おうとしていることが分かったみちは先に話そうとするが、新名は「今まで自分の気持ちは後回しにしてきたけど、あなたへの気持ちだけは大事にしたい」とそれを制して、「好きです。ずっと一緒にいてください」と捨て身の告白をする。新名の気持ちを正面から受け止めたみちは「気持ちには応えられない。誰にも頼らず1人で生きていきたい」と正直な気持ちを返した。「ありがとう。ちゃんと振ってくれて」。2人はセックスレスの戦友になれたことや、お互いを好きになったことを後悔していないと伝えあって別れた。
2カ月後、新名は陽一のカフェに呼ばれる。陽一は新名に、みちと別れたのかと聞く。口を濁す新名を見て、陽一は、みちと新名は付き合っておらず、新名は振られたことを知る。陽一がカフェに新名を呼び出したのは、ふと立ち寄ったカフェでみちと別の男がデートしている姿を見たからだった。「みちさんに限って」と否定する新名は、振られてから一度も会っていないと言う。そんな新名に、陽一は「みちは誰かがそばにいて見てやんなきゃダメじゃないの?」といら立つが、新名もまたいら立って「みちさんは1人で生きていますよ」と返す。
一方、みちは、1人で生きて行く決意はしているものの、実際に1人になってみて、不便さや寂しさを実感し始めていた。そんな時、陽一の家に姉の麻美(紺野まひる)が来た。麻美は子供の音楽教室の発表会に行けないので、みちに代わりを頼んだと言う。自分も行こうとする陽一に、麻美は「あんたは来なくていい」と告げるが…。
番組情報
木曜劇場『あなたがしてくれなくても』
フジテレビ系
毎週木曜 午後10時~10時54分
出演者:奈緒、岩田剛典、田中みな実・永山瑛太
武田玲奈、さとうほなみ
宇野祥平、MEGUMI、大塚寧々 他
原作:『あなたがしてくれなくても』ハルノ晴(双葉社『漫画アクション』連載)
脚本:市川貴幸、おかざきさとこ、黒田狭
主題歌:稲葉浩志「Stray Hearts」(VERMILLION RECORDS)
挿入歌:稲葉浩志「ダンスはうまく踊れない」(VERMILLION RECORDS)
音楽:菅野祐悟
プロデュース:三竿玲子(『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』、映画「昼顔」、『BOSS』シリーズなど)
演出:西谷 弘(『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』、映画「昼顔」、『シャーロック』『ガリレオ』など)
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