7月3日(月)からスタートする『ワカコ酒 Season7』(BSテレ東/BSテレ東4K 毎週月曜 深夜0時~)の記者会見が行われ、主演の武田梨奈らが登壇した。
本作は、「酒飲みの舌」を持って生まれた26歳のOL・村崎ワカコ(武田)がさまざまな酒場をさすらい、女ひとり酒を堪能するドラマシリーズ。累計300万部(紙・電子合計/既刊20巻)を超える新久千映の「ワカコ酒」(月刊コミックゼノン連載/コアミックス)を原作とし、ドラマシリーズは本作で7作目を迎える。
酒飲みなら訪れたい魅力的な店の数々に加え、今回は地方ロケも敢行。兵庫県の回では、セリ見学ツアーや食べ歩き、酒蔵見学を通して明石市・姫路市の食や文化を体感。また、今年で誕生150周年を迎える千葉県の回では、館山市・南房総市の穏やかな気候を感じながら、ご当地グルメを堪能する。
7度目のドラマ化について、武田は「初めてワカコを演じたのが23歳のときで、今はもう32歳になりました。日常を描いている作品なのでずっと同じ役なので、変わらないワカコを演じたいなと思いつつ、常に新鮮な気持ちも持ちながら演じさせていただきました」と。
シリーズ通して初の7月クール放送ということで、今回印象に残ったお酒や料理を聞かれた武田は「どれも印象的でしたが、夏ということもありまして、スタミナをつけて夏を乗り切ろうという意味を込めると、うなぎの天ぷらとレバニラ。お酒も進むし、次の日の活力にもなります。食べて、よりプラスになれるのが気持ちよかったですね」と夏ならではのメニューを挙げた。
また地方ロケを振り返り、「兵庫や千葉など、実際に現地に行かせていただきました。兵庫のエキストラの方も、兵庫で住まれている方たちだったので、リアルな空気感や言葉を身近に感じながら、一緒にお酒をたしなむというのがすごく楽しかったです」とニッコリ。
8月28日(月)に放送される第9夜は、ワカコが有休を取って昼から飲みに行くというエピソード。これにちなんで「1日オフがあってお酒が飲みたいなと思ったときにどんなところに飲みに行くか」という質問に、武田は「この時期だと日が伸びてきたので、明るいうちから飲むのが理想的で、できればテラスで飲みたいなと思います」と理想の飲み方を告白した。
会見には、ワカコの母親・村崎ヒトミ役の島崎和歌子も登場。出演の経緯について「原作漫画の『ワカコ酒』がもともと好きで。“ワカコ”と書いていたので私のことかなと(笑)。何かのきっかけで出られたらいいなと思っていました。ワカコと書かれたら私しかいないかなと思いますよね(笑)。でも主役が20代だったので…今回ワカコのお母さんという役をいただけてありがたいです」と語った。
役柄については「広島出身で、娘を心配して広島から見守っている酒好きのお母さんです」と説明。「親子でお酒が好きな設定だったので、そんなに役作りもなく(笑)。親子で一緒にお酒を飲むシーンもあったのですが、それはうれしかったですね」と自身との共通点や印象的なシーンも明かした。
また、1泊2日での撮影だったという島崎は「撮影って大変ですね。スケジュール的に大変で、バラエティと全然違うなと(笑)。あっという間の撮影でした。ご当地のいろいろなお酒とおつまみが楽しめるので、そこはうれしかったですね」と。
いっぽう武田も「私も原作を読んだときに、島崎さんがモデルなのかなと思ったくらいでした。Season1が放送されたときも、SNSでのコメントに島崎さんの名前がたくさん出ていて(笑)。しかもお母さんだなんて恐縮ですし、ありがたいです」といい、島崎との共演について「最初は、初めましてのまますぐにお芝居をしないといけない状況だったんですけど、私が緊張している中、スタートがかかった瞬間すごく包み込んでくださって。ちょっとしたリアクションなども全て受けてくださったことに安心感があって、島崎さんで良かったなと思いました」と振り返った。
バラエティなどでも地方ロケが多い島崎だが、飲食に関する自身のルーティンを聞かれ「行くんだったらその土地の名物を食べたいですし、地元のスーパーなどに行って、なるべく地の物を頂くようにしています。撮影先の方に何がお薦めか聞いたりもしていますね。東京にいれば何でも手に入ると思いますが、その土地ならではの新鮮なものもまだまだありますので、それを楽しむようにしています」と答える場面も。
本作では、シリーズを通して主人公・村崎ワカコを演じてきた武田に加えて、ワカコの行きつけの店「逢楽」の大将(野添義弘)や店員・青柳(鎌苅健太)をはじめ、会社の同僚であるみぃさん(山田キヌヲ)やアベちゃん(渡部瑞貴)などおなじみのメンバーも出演。
さらに新メンバーとして、40年以上続く居酒屋「こもり亭」の2代目店主・小森賢役に津田寛治がゲスト出演することが発表された。武田は、津田について「10年ほど前に共演させていただいたときも、津田さんは板前役でした。そのときは戦う立場にある役だったので、今回真逆なしっとりとした役柄同士で新鮮でしたし、津田さんが現場でいかに大将に近づけるかと研究されているところを見て感動しました」と。
そして原作者の新久千映先生から「あれよという間にSeason7を迎え、うれしい限りです。視聴者さまはもちろん、ワカコを演じてくださっている武田梨奈さんをはじめ、愛を持って作ってくださっている皆さまのおかげです。いつも本当にありがとうございます。夜の街も、少しずつではありますが明るさを取り戻しつつある中、この作品がわずかでもお酒を楽しむお手伝いになれば幸いです。今回も日常に加えて、少し遠出をする回や、ワカコの身近な人の登場など、横の広がり。とあるキャラクターの旅立ちなど、縦の広がり。奥行きの出た世界でのワカコも非常に楽しみにしております。今回もおいしいお酒を用意してゆっくり見たいと思います」というコメントが到着。
これを聞いた武田は「視聴者の皆さんに見ていただくことが楽しみではあるのですが、その前にまずワカコを生んだ新久千映先生のお言葉を聞いてからでないと世に出せないという気持ちもありますので、楽しみにしてくださっているという言葉がすごくうれしいです」と笑顔で応えた。
バラエティの収録があるとのことでここまでの登壇となった島崎は、最後に「今回新久先生の『ワカコ酒』に出させていただいて、念願かなったと言いますか、大変光栄です。地元のおいしいお酒や名物も出てくると思いますので、ぜひご覧ください」とメッセージを。
そしてOP、ED主題歌を担当した浦小雪、荒井麻珠が登場。『ワカコ酒 Season7』のために作ったという「ワンダワンダナイト」を歌う浦は「この曲は、このドラマのテーマでもある『1人で楽しむ』というのをテーマに作った楽曲になっています。私自身も、いろいろなところを散策したり、1人で遠出したりするのが好きで。誰かと一緒に体験するのもすてきなことですが、1人でしみじみ体験するのもまた違った感じ方ができると思っていて、そこがワカコさんと私がリンクするところなんじゃないかと思っています。私は酔っぱらったら楽しくはしゃいでしまうタイプなんですけど、そのときに街がすごくキラキラして見えるんです。そのキラキラを歌詞に表現しているので、楽しさが聞いてくださる方に伝わるといいなと思います」とコメント。
楽曲について、武田は「OP撮影ってグリーンバックで撮るので、何もないところで『わぁ』ってやらないといけないんですけど、この曲を流していると、音楽に乗ることができました。『知らないことはたくさんあっていいの』という歌詞があるのですが、ワカコはいろいろな人との出会いを通して、恥ずかしがらずに知らないことに挑戦できる人です。私自身ワカコのそういうところがすてきだなと思っていたので、歌詞とリンクしていてワクワクしながら聴かせていただきました」と歌詞と役の結びつきを明かした。
同じく『ワカコ酒 Season7』のために作られた「メモリィ。」を歌う荒井は「ワカコさんのおいしそうに食べたり飲んだりしていらっしゃるお顔が最高すぎて(笑)。私自身もつられて笑顔になるし、幸せになるので、本当に素晴らしい作品だなと思いました。ワカコさんの幸せそうな瞬間だったり、視聴者の方の幸せな瞬間に寄り添いたいと思いながら歌いました」とコメント。
これを受け、武田は「最後を華やかに彩ってくれます。ワクワクしながらお店に行って、帰るときにはいろいろなことを思い出しながらしみじみとできる。その時間は、ワカコにとっても私にとっても大切な時間なので、それに寄り添ってくれる曲だなと思いました。歌詞で、『前にも後ろにも未来は作られていく』という部分があるのですが、すごくハッとさせられて。私は『明日頑張ろう』とか、未来のことに対して前向きに生きようという思考があったのですが、確かに、過去があるからの未来なんだなとあらためて実感させられました。今回1話である別れがあるんですけど、そこにもリンクしていて。OPもEDも、聞いていて『これ最終回なんじゃないかな!?』と思うくらい、グッときました」と本作の主題歌の魅力を語った。
さらに、記者からの「プライベートで最近ハマっているお酒の飲み方やおつまみなどがあれば教えてください」という質問に、武田は「今まで私はお酒の好みや飲み方に偏りがあって。ビール、日本酒、焼酎という定番の飲み方が多かったんですけど、最近はスモーキーなウイスキーとかが好きで。もともとスモーキーなものなどの独特な雰囲気のあるお酒は苦手だったんですけど、今はおいしいと思うようになりました。今まで自分が飲まなかったものに手を出すようになっています」と新たなお酒の楽しみ方を明かした。
最後に、武田は「見てくださる皆さんの明日への活力になればいいなと思いながらキャストスタッフ一同撮影しています。ちょっと嫌なことがあったり、疲れたなと思うことがあっても、おいしいご飯やお酒のおかげで元気になれることもあると思います。そのお酒やお料理も、自然の恵みだったり、作ってくださる方がいたり、提供してくださる方がいたり。いろいろな人の支えが合って私たちの体に入っていくというのもあるので、ドラマではそういった感謝も味わえますし、それを届けられたらいいなと思っています。コロナ禍になってから、メッセージやコメントで『明日頑張ろうと思えた』というもの以上に、『生きる希望をもらえました』というコメントをもらえることが非常に多いんです。私たちが想像していた以上に、このドラマが皆さんの生活で背中を押すポイントになれていることに私たち自身も救われています。今回も、疲れたなと思ったときに見ていただいて、ドラマでおいしいご飯を見て、こういうの食べたいな、今週も頑張ろうという気持ちになっていただけたらうれしいので、気軽に見てください」とアピールし、会見を締めくくった。
Season7 各話タイトル (放送日は予定)
2023年7月3日(月)第1夜 「旅立ちの祝い酒」
2023年7月10日(月)第2夜 「町中華と家族の味」
2023年7月17日(月)第3夜 「兵庫テロワールの旅で乾杯!!」
2023年7月24日(月)第4夜 「暑い日のご馳走」
2023年7月31日(月)第5夜 「角打ちの魅力」
2023年8月7日(月)第6夜 「世界の激辛に挑戦」
2023年8月14日(月)第7夜 「新装開店の老舗へ」
2023年8月21日(月) 第8夜 「お肉でパワーチャージ」
2023年8月28日(月)第9夜 「有休の散歩道」
2023年9月4日(月)第10夜 「母と南房総の旅へ」
2023年9月11日(月)第11夜 「幸せループのマリアージュ」
2023年9月18日(月)第12夜 「外飲みの幸せ」
番組情報
『ワカコ酒 Season7』
BSテレ東/BSテレ東4K<全国無料放送>
2023年7月3日(月)スタート
毎週月曜 深夜0時~
配信:NTT ドコモ「Lemino」で1週間先行
※広告付無料動画配信サービス「ネットもテレ東」(テレビ東京 HP、TVer)では、BSテレ東での放送直後より配信
原作:新久千映「ワカコ酒」(月刊コミックゼノン/コアミックス)
出演:武田梨奈、野添義弘、鎌苅健太、しおつかこうへい、山田キヌヲ、渡部瑞貴 ほか
監督:久万真路、岩渕崇、若林将平、窪田太郎
脚本:阿相クミコ、女里山桃花、久万真路、若林将平
オープニングテーマ:浦小雪「ワンダワンダナイト」(SKID ZERO)
エンディングテーマ:荒井麻珠「メモリィ。」(Purple One Star)
プロデューサー:小林教子(テレビ東京)、湊谷恭史(ダーウィン)、石井光雄(エムロックス)
コンテンツプロデューサー:浅岡彩子(BSテレ東)、髙橋一馬(BSテレ東)、伊知地麻美(BSテレ東)、南竣人(BSテレ東)
制作:BSテレ東/ダーウィン
製作・著作:2023「ワカコ酒7」製作委員会
公式 HP:https://www.bs-tvtokyo.co.jp/wakako_zake/
公式 Twitter:@wakakozake_TV
公式 Instagram:@wakakozake_tv
Ⓒ新久千映/コアミックス
Ⓒ2023「ワカコ酒7」製作委員会